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カテゴリ:CD-洋楽
by Space Cowboy
小気味良いダンスナンバーで、鮮やかに彩られている作品です。 楽曲の引き出しの多さ、疾走感溢れる勢いに圧倒されます。 「I Remember When + Breaker Breaks (Skit)」はR&B風味のズンズンと響く低音と、その上で動き回る電子音が上手く噛み合った曲となっています。 芯とパンチがあるメインの女性ボーカルと、それを引き立てる柔らかくも力強いバックコーラスが、サウンドに負けないインパクトを残してくれます。 「Shaker Baby」はシンプルなギターのリフから、徐々に音の厚みを増していく展開が良いです。 ザクザクとメリハリのついた進行ながら、淡々とした4つ打ちでグイグイと駆け抜けていくテンポの良さが気持ち良いです。 「Space Cowboy」は淡々とループしていくリフと、シンプルに裏を刻んでいくドラムがタイトに引き締まった雰囲気を奏でています。 フッと音が消え、一気に放出していく下りも、各パートを引き立てるスパイスとなっているように思います。 「Across The Sky」は大きく視界が開けるような高揚感を魅せるサビが、圧倒的な存在感を放っています。 小気味の良いリズムとギターが疾走感を演出し、無駄なくコンパクトにまとまった名曲です。 出だしやサビの前での引っ張り方も上手く、その後のインパクトを助長してくれる見事な演出力だと思います。 「Uno, Dos, Tres + Digital Boogie (Skit)」は淡々と組んだリフが織り成す高揚感のある曲です。 音を上手く飛ばし、立体的なサウンドとなっていて、各パートがぐるぐると展開していくボリューム感があります。 「I Wanna Go Back」はシンプルなサウンド上で軽快に踊るシンセのリフが良いです。 唄もその淡々としたサウンドに乗っかり、楽器の一つのような位置で曲をサポートしていくバランス加減も上手いと思います。 「Are You Gonna Go My Way?」はレニー・クラヴィッツの名曲のカヴァーですが、元の素材をほとんどそのまま生かしている印象を受け、ちょっとした味付けで彼等らしさを出している物となっています。 強いて言えば、余韻の残し方が本家を静的とするならば、こちらは動的に重ねていくテンポの良さが、名リフのリズミカルさを生かした上手いアレンジと言えるかもしれません。 1回聴いただけでその世界に入り込める解りやすさ、細かい味付けを多用し聞き飽きる事のない鮮やかさが彼等の魅力だと思います。 ダンスミュージックにギターロックやR&Bのテイストを加え、一つの楽曲で調和させる上手さも光ってます。 爽快なビートに身をゆだねるには最適の一枚です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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