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テーマ:闘病日記(4004)
カテゴリ:精巣腫瘍(ガン)・・・闘病日記
更新が遅くてすみません・・・続きです。
<10月31日> 腫瘍の摘出手術をする日。 前日の9時から水も飲めず朝食抜き。 朝8時半に手術室に入ったが、目が覚めた時に聞こえた話し声から9時半頃には手術が終わっていたことがわかった。 全身麻酔だったのでいつの間にか寝ていてまったく苦しまなかった・・・全麻は最高ですね! いろいろ処置をして病室に戻ったのは10時半頃で、家族や爺さんたちが顔を見に来たが、元気そうだとわかるとすぐに出ていった。 (後で聞いた話によるとみんなでうまい飯を食いに行ったらしいw) 俺はその後少し寝ようと思ったが、だんだん麻酔が切れてきたためか、切開した下腹部がズキズキしてどうにも寝られなくなってしまった。 額から脂汗がにじみ出ているのがわかる。 どうも手術後は熱が出るらしく全身が熱い。特にベッドと密着している背中がかなり熱かった。 布団を跳ねのけたいと思ったが体が思うように動かせない。 義母が病衣(院内用のパジャマ)を足元に置いていたのがわかったが、これがビニール袋に入ったままで足の上に密着しており、汗びっしょりになってきて不快だった。 家族はみんな帰ってしまったので誰にも頼めず、こんなことでナースコールするのも悪いと思ってどかすのをあきらめた。 「寝たい、寝たい」と思ってひたすら無心になろうとしたが、隣の病室のおばちゃん達が豪快におしゃべりしているせいでうるさくて眠れない。 音が頭に響くようだ。 結局、午後4時まで一睡もできなかった。 4時になると水を飲んでもよいということで、看護師がやってきた。 冷蔵庫には水とオレンジジュースがあり、ホントはオレンジジュースが飲みたかったが、ベッドを汚すといけないと思い、水を飲ませてもらうことにした。 看護師がペットボトルを持っていてくれて、首だけ横に向けてペットボトルの口を当てて少しずつ水を注ぎこむようにして飲ませてもらったが、上手に飲めないので結局スプーン一杯分くらいの水を口にするだけで止めにした。 うちに帰ればペットボトルの口に取り付けるストロー付のふたがあるんだけど残念・・・ オレンジジュースなども飲めるということなので、食事代わりに飲み物で栄養補給してもよいらしく、これも家に帰ればリポビタンDとかがあるのになあと悔しがる。 自分の足でいけるなら1階のコンビニで買って来られるのに、家族がいないから頼めないというこの辛さ。 元気になったら文句でも言ってやろうとその時は恨みに思ったけど、結局何も言わなかった。 夕方やっぱり寝られなくて、明るさのせいだと思い、持ってきたアイマスクを使おうと思ったけどベッドわきの引き出しに入っていて手が届かない。 この程度でナースコールするなんてなあ・・・と思い、頑張って頭を起こしたら急にクラクラとめまいがした。 そのまま手すりにしがみついて無理やり体を起こして引き出しに手を伸ばし、なんとか目隠しをゲットしたものの、少し動いただけなのにどっと汗が噴き出し、ただでさえ熱い体温がいっそう熱くなった。 あとでわかったことだが、これが原因で傷口が開いて出血しベッドまで赤くしてしまったw 結局、入院中一度もナースコールを使わなかったんだけど、使えばよかったかなあ。 どの程度で呼んだらいいのかいまいちわからなくて遠慮してしまう。 夜になるとなんだか背骨のあたりが痛くなってきた。 同じ体勢で朝から寝ているせいだと思い、体を横向きにしてみたところ、背中を丸めることで痛みが緩和したが、今度は下になっている腕がしびれて痛みで眠れない。 仕方なくあお向けに戻るとやっぱり背中が痛い。 どうもお尻と肩に体重がかかって背骨に曲げ応力がかかっているんじゃないかと思い、太ももの下に枕を置いてみたところ、痛みが少なくなったのでこれで朝まで我慢することにした。 (自分は横向きだと体が痛くなるので、普段は上を向いて寝ている。夜あお向けで気を付けの姿勢で寝たら、朝まで全く動いていないらしい(妻の話によると、夜見た時と変わっていない。こんなに寝相が良い人は見たことないとのことw)。 結局、明け方までほとんど眠れず、ただ早く時間が過ぎてくれることばかり願っていた。 ================= メモ: もし皆さんの家族が入院して手術をすることになった場合、せめて手術当日くらいは長めにいてあげるようにしてはいかがでしょうか。 ある程度のことはナースコールで用が足りるのですが、コンビニで買ってきてほしいものなどは看護婦に頼めませんから・・・ 携帯だけは持っていられるので、近くにいるのならメールで用件を伝えればどうにかなるかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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