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カテゴリ:広島Carp
鯉投レースシ烈、黒田のあとを継ぐのは誰広島のブルペン・サバイバルが5日、本格的に始まった。広島市民球場での紅白戦で小山田が1回無失点と好投。これまで先発候補とされてきたが、前 日4日に続く連投は「中継ぎ調整」を意味する。この日、左腕仁部が2軍降格するなど先発ローテ争いとも連動して、枠争いが激化してきた。決まっているのは 抑えの永川と、昨年実績を残した広池程度という厳しさだ。 黒田のあとを継ぐのは誰か。永川につなぐ役割は誰か。地味なようで、試合を左右する重要な役割を担う中継ぎ争いが混とんとしてきた。先発候補だっ た小山田が、本格的な中継ぎ調整に入った。この日は2日続けての登板だったが、1回3人をピシャリと封じ、貫録を示した。最速は146キロを記録した。 首脳陣も競争を歓迎する。小林投手コーチは「小山田は中(継ぎ)として考えている。本人にも言ってあります。みんな(調子が)いいですからね。激 戦になるでしょう」と話し、沢崎ブルペン担当コーチは「競争はいいことです。いい効果が出ている。みんな気合入ってますからね」。もちろん、うれしい悲鳴 を上げるのは監督とコーチだけ。選手にとっては生きるか死ぬかのまさにサバイバルだ。 「中継ぎ? そういうつもりでやっている。いい投手がたくさんいる。少しでもいいポジションで投げられるように勝ち残りたい」と小山田は口元を引 き締めた。前日の楽天戦で1回を3人で抑えた佐竹は「今までと比べても枠が狭い。とにかく自分の投球に専念する」と口調を強める。 小山田の中継ぎ合流は、同じサイド右腕にも重圧をかける。昨年、60試合登板とフル回転した林も「人のことは関係ない。自分のことをやるだけ」と厳しい表情。同じく防御率1・23を残した梅津も安穏とはしていられない。出遅れているが青木勇も実力がある。 前日4日、左腕の仁部が捕手上村とともに2軍行きを通告され、この日の練習には姿がなかった。ブラウン監督は「また上げるかもしれない。今はまだ 絞り込むには早い」と言うが全員に高いハードルを設けているのは確かだ。それは先発陣も同じ。監督は「決まっているのは黒田、大竹と佐々岡」と話してい る。 先発枠は6人。残り3枠を長谷川、高橋、大島、斉藤や新人の宮崎、青木高らが狙う。フェルナンデスもいる。高橋、長谷川らリリーフ経験も豊富な投 手は、仮に先発枠から外れても2軍ではなく、1軍のブルペン候補に回る。指揮官は宮崎について中継ぎとしての適性も指摘する。そうなれば、横山や河内、佐 竹も立場をおびやかされる。 事実上、ブルペンの残り枠は永川と広池をのぞく「5」しかない。今の状況なら誰が入ってもおかしくない。「開幕」という名のイス取りゲームがこれから本格化する。【柏原誠】 [2007年3月6日11時11分 紙面から] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年03月06日 20時39分59秒
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