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酔生夢死

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書籍 海堂 尊

2011年04月17日
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カテゴリ:書籍 海堂 尊
「チームバチスタの栄光」シリーズの海堂尊

ご自身がお医者さんなので医療ものが多いのだが、今回の作品は桜宮を舞台としながらも医療は一切出てこない

深海を探索する「深海一万」を製作するため、無重力環境が必要で、そのためには宇宙船に乗り込む必要があって、そのためには何億ものお金が必要

そこへ転がり込んできた「ふるさと創生一億円」事業で造った黄金地球儀強奪計画

悪友の持ち込んだその計画はずさんだったが、つっこんでいくうちに計画はより完璧になっていく

はたして、計画は巧く行くのか


海堂尊ってえとやっぱり「チームバチスタ」シリーズの白鳥・田口シリーズが有名なんだけど、それ以外にも桜宮サーガという世界観を共有した作品群があって、いろんなところで繋がっていたりするので、その辺を探すと面白い

作品自体はうーん、ちょっと×でした

なんかシンプルに攻めればもっと簡単にクリアできそうなのにそれをあえてこねくり回している感じがしてミステリ読みとしては納得いかなかった







最終更新日  2011年04月17日 12時03分47秒
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2010年08月07日
カテゴリ:書籍 海堂 尊

マドンナ・ヴェルデ

[登場人物]
山咲みどり・・・理恵の母親。
曾根崎理恵・・・別称「クール・ウィッチ」。産婦人科医。
曾根崎伸一郎・・・理恵の夫。理恵の父の恩師の息子。応用物理学者

丸山・・・みどりの入会する句会の主催者。

[物語]
一人娘が産婦人科医として独立し、余生を楽しむみどりの元へ、娘から驚愕の相談が舞い込む

子宮を摘出する娘の代わりに夫婦の子供を出産してくれないか

女としての役割を全うしていたみどりは取り合わないが、大切な娘のために代理母となる決心を決める

しかし、理恵の中には、代理母の市民権を獲得するという野望が見え隠れしており・・・


[観想的なもの]
「チームバチスタ」シリーズの海堂尊の作品で、「ジーン・ワルツ」の裏作

代理母の問題をテーマに、法律上代理出産で生まれてた子供が卵子を提供した女性ではなく、あくまで出産をした女性が母親と認められるという馬鹿げたルールに立ち向かうために暗躍するクール・ウィッチを代理母の視点から描いた作品となっている

物語の序盤では、代理母が法律上の母親となる違和感を前面に出しながら、おなかの中で成長していく赤ん坊や妊婦同士の交流を経て、やはり代理母が母性を持つのが自然であることを感じさせる展開

そして、海堂作品に不可欠なミステリ的な展開もあり

ただ、理恵の夫の伸一郎が奇人である設定ではあったものの、書簡の追伸欄での食事内容に触れる部分が最後2つ目くらいから欠落していることや、そもそもみどりが文通していた相手が伸一郎本人であったのか?など、いくつかの伏線が消化不良だったような気がする。

何度か読んだり、本編の「ジーン・ワルツ」を読めば解決するのだろうか?







最終更新日  2010年08月07日 11時16分02秒
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2008年12月19日
カテゴリ:書籍 海堂 尊

イノセント・ゲリラの祝祭

[登場人物]
田口 公平・・・東城医大講師。不定愁訴外来(愚痴外来)責任者

白鳥 圭輔・・・厚労省キャリア。通称「火喰い鳥」
八神 直道・・・厚労省キャリア。ミスター厚労省の異名をとるエース

加納 達也・・・警察庁キャリア。通称「電子猟犬~デジタル・ハウンドドッグ~」

西郷 綱吉・・・上州大学法医学部教授

彦根 新吾・・・房総救急救命センター所属病理医。田口の後輩


[物  語]
新興宗教団体内で信者が不審な死を遂げた

しかし、ことを荒立てたくない地元警察は心不全として闇に葬ろうとする

そこへ現われた電子猟犬・加納達也は、真相を暴きだす


東城医大で、平穏な日々を過ごしていた田口は院長室へ召喚され、厚労省の諮問会議に引っ張り出される

依頼主は医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長・白鳥圭輔

まんまと白鳥・高階のコンビに嵌められた田口は厚労省の迷路の中にたたき落とされる

一方、白鳥にエーアイの有用性を吹き込んだ張本人・彦根新吾は、エーアイの本格導入のため、暗躍を始める

希代の軍師、スカラムーシュ(希代の大ぼら吹き)彦根が厚労省の会議を戦場に変える

現代医療の抱える闇をあぶり出す医療小説



[観想的なもの]
これまでの集大成のような小説

本作は「チームバチスタの栄光」の舞台を引き継ぎながらこれまで、作者が問い続けていたテーマ「死因不明社会の恐怖」「医療現場の崩壊」をつきつめた作品

「チームバチスタの栄光」は手術中に殺人が行われるというショッキングな作品だったが、一連の作品を通読すると、あれは、今作のための舞台装置の一つだと理解できる

医療現場では、意図せずとも不幸な事態が訪れる

医療事故であれば、医師は医師法21条に基づき、警察に通報しなければならない

しかし、明らかな医療事故でない場合、事故か通常の医療行為かの区別がつけにくい

解剖は遺族の承諾が必要なうえ、厚労省は死因究明へ医療費をケチり、結果として日本の解剖率は2%台だという

残りの98%には(チームバチスタの栄光のような)殺人が含まれていたとしても何ら不思議ではない

ミスター厚労省・八神はアリバイつくりのために医療事故対策の諮問会議を開催するが、結論はあらかじめ厚労省で用意し、うやむやに処理しようとする

そんな厚労省の手のひらで踊らされていることも知らず、病理学会と法医学学会はその2%を奪い合い、また新技術エーアイを締め出すためにやっきとなっている

そんな中、登場するイノセント・ゲリラ彦根は外科医→病理医という経歴から見ても作者の分身の一部なのだろう

これまでロジックモンスターと呼ばれていた白鳥のさらに黒幕的存在としてエーアイ推進のために、厚労省に揺さぶりをかける

彼の武器は、医師のストライキ

日本の医療の現状は医師の献身的なボランティアによってかろうじて支えられている

2%台の解剖率をカバーするために、残りの98%は医師がそれらしい死因をねつ造しなければならない現実

しかし、司法は、いたずらにその聖域に踏み込んでくる

大野病院産婦人科医師逮捕事件(作中は極北市民病院)は医療界に衝撃を与える

解剖しようにも予算が与えられず、かといって予断で死因を決定すれば、医師法違反を問われてしまう

厚労省の不作為が現場の医師を殺人者に変えていく

しかし、医師がその責務を放棄すれば98%の死は死因不明で巷にあふれかえるだろう

そんな現実を直視せず、省益のみを追究するミスター厚労省・八神(厚労省の体現者)

最終的な結論としては、なかなか突飛すぎて現状では、官僚界というモンスターに跳ね返されること必定だが、医療界に一石でも投じられればという気概が感じられる小説だった。


[採点]

人物描写    ★★★★★
世界観     ★★★★☆  
物語      ★★★★☆  
技術      ★★★★★
インパクト   ★★★★★  

総合      ★★★★☆














最終更新日  2008年12月20日 00時31分57秒
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2007年05月29日
カテゴリ:書籍 海堂 尊


[主な登場人物]
速水 晃一・・・救命救急センター部長。"ジェネラル・ルージュ"
花房 美和・・・救命救命センター看護師長。"ハヤブサ"

田口 公平・・・不定愁訴外来(愚痴外来)講師。リスクマネージメント委員会委員長。速水と同期
藤原 真琴・・・愚痴外来専任看護師。
高階 権太・・・東城大附属病院院長

如月 翔子・・・救命救急センター看護師。歯に衣着せぬ"爆弾娘"
浜田 小夜・・・小児病棟看護師。翔子の親友

白鳥 圭輔・・・厚労省の役人。ロジカルモンスター。"火喰い鳥"
姫宮   ・・・白鳥の唯一の部下。"氷姫"

[物語]
バチスタ・スキャンダルから9か月

リスクマネジメント委員会委員長となった田口のもとに友人であり、ICUで絶大なる権力と信頼を受けている将軍・速水が汚職に手を染めているという内部告発文書が投げ込まれる

病院長と相談した田口は、まんまとその調査を引受されられてしまう

果たして田口は無事リスクマネジメント委員会を引きまわせるのか

病院内の汚職の真実とは


[観想的なもの]
「チーム・バチスタシリーズ」第三弾にして二作目の「ナイチンゲールの沈黙」と時を同じくして起きる裏の事件

両方読むとそれぞれがリンクし合っていて面白い

見どころは、リスクマネジメント委員会と双璧をなすエシックス・コミティ(倫理問題審査委員会)を率いる沼田助教授の空疎にして慇懃無礼な言い回しと、クライマックスで修羅場と化した病院の中で神の如く自在に周囲を動かし、大災害を力ずくで乗り越えるジェネラル・ルージュ(血みどろ将軍)の活躍

アクティブ・フェーズと厚顔無恥を武器に暴れる白鳥もそれ以上のアグレッシブ・フェーズと唯我独尊を身上とする速水の前では霞んでいたかも


人物描写    ★★★★☆
物語      ★★★★☆
技術      ★★★☆☆
インパクト   ★★★★★

総合      ★★★★☆







最終更新日  2007年05月29日 23時41分43秒
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2007年05月26日
カテゴリ:書籍 海堂 尊


このミステリーがすごい!の「チーム・バチスタの栄光」シリーズ第三弾!

[登場人物]
天馬 大吉・・・落ちこぼれ医大生。本編の主人公。別名「ラッキー・ペガサス」得意技「アンラッキー・トルネード」
別宮 葉子・・・大吉の幼馴染。時風新報桜宮支所編集者。ハコ

結城   ・・・メディカル・アソシエイツ代表。ヤクザ・博徒。別名「幽鬼」

桜宮 巌雄・・・桜宮病院院長。別名「銀獅子」
桜宮 華緒・・・碧翠院院長
桜宮小百合・・・一卵性双生児。桜宮当主。呼吸器内科医。攻撃的。別名「レディ・リリィ」
桜宮すみれ・・・一卵性双生児。すみれ・エンタープライズ代表。心療内科医。内向的。別名「わがままバイオレット」

白鳥・・・厚生労働省大臣官房秘書課付役人。ロジカルモンスター。別名火「喰い鳥」
姫宮・・・白鳥の唯一の部下。別名「氷姫」。必殺技「失敗ドミノ倒し」


[物語・ネタばれあり]
バチスタ・スキャンダルから1年半

東城大医学部の落ちこぼれ学生・天馬は学業そっちのけで雀荘に入り浸る

いかさま麻雀でカモにするつもりが、やくざの結城に多額の借金を作ってしまい、桜宮病院への潜入を余儀なくされる

桜宮病院の不正を嗅ぎつけた結城の部下立花が、病院との交渉中行方をくらませていた

立花の行方を追う結城は、天馬の幼馴染葉子の助けも借り、天馬を桜宮へ押し込むことに成功する

ボランティアとして潜入した天馬だったが、ドジ看護師姫宮の"手腕"によって一転入院患者に格上げされ、事件に巻き込まれてしまう

次々に死んでいく入院患者

桜宮病院で何が起こっているのか


[観想的なもの]
チーム・バチスタシリーズの第三弾

今回は、主人公が今までの田口公平から天馬大吉にチェンジ。舞台も東城大病院のサテライト病院である桜宮病院となっている、いわば外伝的作品

それでいながら、外部から東城大病院を俯瞰することで、そこで起こっている事態を浮き彫りにしようという趣向

今回のテーマは終末期医療

ただでさえ、採算が取りづらく切り捨ての対象となりやすい終末期医療

しかし、死と向き合うことこそが医療の根幹いう信念を持つ桜宮の銀獅子・巌雄は東城大にサテライト病院としていいように使われながらも矜持を持って桜宮の闇を受け持ってきた

しかし、厚労省の方針転換により、終末期医療へのさらなる締め付けが始まり、さらに、バチスタ・スキャンダルによって患者が激減した東城大の必死の巻き返しにより、桜宮の命運は風前の灯となる

そこへ娘たちの思惑も絡まって、桜宮病院は美しき破滅への道を転げ落ちていく


この作品は毎回、テイストというか裏テーマが違う気がする

「チーム・バチスタ」はシリアスでスピード感あふれる感じ、「ナイチンゲール」は頽廃的で、緩やかに死へ向かうイメージ

今回は壮大な陰謀が渦巻く展開と主人公たちが相対する人物のイメージが反映される


今回は身体的に余命いくばくもない患者や身体的には問題ないものの精神的に疲れ切ってしまっている人たちを"救済"する桜宮の治療が問題となる

巌雄は(もしくは小百合は)信念を持って治療を行っているのだろうが、右から左へ人の命を握りつぶしているという事実は、神でない以上傲慢と映る

今は自殺しか選択肢が残っていないように思えても、10年後には違うかもしれない

少しでも可能性が残っていれば諦めるべきではないし、医師としてあるべきは生きる方向へ導くことだと思う

・・・なんて青臭いいことを思えてしまうのは、たぶんそこまでの挫折や傷を負ったことがないからかもしれない

桜宮の人々はかつての不幸によって、死ぬことでしか逃れられない痛みを知っている

だから、他人の背負っている痛みについても、介錯してあげることが優しさなのだと達観したのだろう

倫理的には認められないけど

それも覚悟の上で

マスコミに表層的に扱われれば恐るべき殺人病院なのだろうけど、少なくとも桜宮巌雄は聖職者なのだろう


人物描写    ★★★★☆
物語      ★★★★☆
技術      ★★★☆☆
インパクト   ★★★★☆

総合      ★★★★☆







最終更新日  2007年05月26日 09時09分48秒
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