スキルス胃癌　サポート

久しぶりの更新になってしまいました

今日は胃癌・腹膜播種の患者さん（60代・男性）の近況です。
胃癌・腹膜播種の診断を受けたのは、丁度５年前です。
５年生存率に入りました

過去の日記を読んで頂くと経過がわかりますけども、
昨年の６月に、尿管狭窄が見られクレアチニンが高くなった事から、
地元の医師からは「再発」の診断が下りました。
腫瘍マーカーも上昇しましたからね。

でも、米村先生と私は

「再発かもしれないけど、な～んか違うような気がする」

と何故か見解が一致。
何と言ったら良いんでしょうねぇ。。
な～んかね、な～んかね違う気がしたんですよねぇ。
野生のカン

この時にちょっとした、
地元の医師の「再発」　ＶＳ　米村先生の「not　再発」診断が
あったんですよねぇ。
米村先生は元々が、なかなか再発を認めない医師ではありますけどね。

確かにね、再発を疑う材料はあるんですよ。
尿管狭窄でしょ、腫瘍マーカーの上昇でしょ。
尿管狭窄なんて症状が出ると、これ、実はかなり深刻。

でもね、でもね、な～んか違う。
少なくても、医療の中の常識である経緯を辿る気がしない。
科学的根拠なんてないんですけどね。
上手く言えないし、説得力なんてないのですが。

「なんか違う気がする」

という話は、あくまでも私個人の感覚として、
当初から、娘さんには言ってました。

繰り返しますけど、地元の医師の診断は間違ってはいないのです。
そう考えるのが普通。
でも、米村先生は普通の医師じゃないだけのこと。
これ、ご自分が仰るから間違いないです
言うならば、米村先生の方がマイノリティ。

で、「再発」　の診断が下りてから１年経ちました。

腫瘍マーカーが上昇した事から、ゼローダの服用が開始された話を
書きました。

確かにゼローダを服用してから腫瘍マーカーの数値は下がって来ましたから、
やっぱり再発だったのかと、思わない訳じゃなかったんですが、
それでもね、クレアチニンは下がらないけど、上がらない。
尿管ステントも入れてないけど、日常生活に問題はない。

過去にＴＳ-1服用時の経験から
同じフルオラシル系では、酷い副作用が出るから少量で・・・
とお願いしていたご家族ですが、
あくまでも地元の医師は、
セオリー通りで様子をみましょうと言われるので、
通常量服用。
※↑スミマセン、訂正です
「こんな量じゃ効果は期待できない」とは言われましたが、
患者さんサイドの希望を取り入れて、減量にて処方でしたm(_ _)m

これも、過去の副作用を実際に見ていないこの医師にすれば、
当然なんですけどね。

すると、爪が剥がれた様をみて、さすがに「これは酷い」と
理解して、一旦服用中止の指示が出たのはＧＷ頃です。
1ヶ月ほど無治療期間となりました。

なのに、何故か腫瘍マーカーは更に減少。
更に更に、ＣＴ画像では張っていた片方の腎臓が緩んでいる。

地元の先生、ついに首をひねりました。

　「大阪の先生が言うように、炎症だったのかな・・・
　いやいや、再発は間違いないと思うんだけど、
　こんなことって・・・」

と再発の診断が少しばかり揺るぎました。
再発の場合、通常はこんなことにはなりません。
でも、現実にこんな良い状況変化が起きているのです。

癌患者さんがよく行う、何らかの民間療法とかサプリとか、
代替療法とか一切、やっていません。

再発かもしれません、でも、そうじゃないかもしれません。
実のところ、わからない。

結局、治療は何もしないで今後は経過観察となりました。

患者さんの数だけ症状があって、その経過も違います。

人間の体って、セオリー通りにはいきません。
何千人もの胃癌患者さんを診ている米村先生ですら、
「こんなん初めてや」
って言われる患者さんも実際にいますからね。

先のことはわからないけども、
今、この患者さんは普通にお元気です。
胃癌・腹膜播種の診断を受けてから５年が経ちました
腹膜切除後、4年半経過です