山形鶴岡市の神様仏様 その6~白山神社~
橋を渡っていけるこの島、白山島といいます。実はこの島、この時期朝夕訪れていたおなじみの島。釣り場としてもよく知られる島なのです。この島に神社があるのはよ~く知ってましたし、もう橋の手前から鳥居があるのですが、本殿に行ったことはありませんでした。なぜなら、本殿は小高い島の上にあるから…というわけで、この機に上の神社へ行ってみようということで。 まず、こちらがいつも見ている拝殿。こちらは釣り場へ向かう途中にありますので、いつもおなじみの社殿です。 ちょっとかわいい狛犬さん。これといった特徴はありませんが、割とお気に入りなのです。で、背後には白山神社の由緒書き。由緒によると、大同年間(806年)加賀一之宮から白山比売大権現を勧進したのが始まり。御祭神は伊邪那伎命・菊理比売命・伊邪那美命の三柱。なぜ勧進したはずの白山比売神がいないのかと思ったら、白山比売神と菊理比売命は同一神とみなされているそうです。ところで、伊邪那伎命・伊邪那美命は神生みでよく知られた神様ですが、菊理比売命って???というわけで、調べてみましたら、伊邪那伎命・伊邪那美命を仲直りさせた神様のようです。黄泉で変わり果てた姿を見られてしまった伊邪那美命。怒って伊邪那伎命を追かけ、黄泉比良坂で口論になります。ここに登場するのが菊理比売命。菊理比売命の口添えで二人は仲直りし、菊理比売命の言葉を誉めて伊邪那伎命は帰っていきますが、このとき菊理比売命がなにを言ったのかは謎のまま…究極の夫婦喧嘩を止めたひと言ってなんだったのでしょう?とっても興味がありますが。 さて、いよいよここからが、いつもはいかないところ。この急な階段を上った先が本殿となります。 とにかく急なんですこの階段…そんなに長いというわけではないんですが。たぶん、これからもそう頻繁に来ることはないんじゃないかと… ようやく辿り着いた、こちらが本殿。海辺の神社らしく、なんとなくさわやかな色合い。狛犬さんは、下にいるのと同じ方のようです。やっぱりカワイイ。 …狛犬さん…なんでしょうね、たぶん…だいぶやせちゃってますが。潮風で風化したのでしょうか?過酷な自然を思い知らされます。雨の日も風の日も立ってるもんなあ。 海がはるか下…ちなみにこちらの神社、御神徳は海上安全・大漁満足・五穀豊穣・商売繁盛・交通安全・縁結び、ごもっともの立地条件です。4月15日の例大祭には、由良港の豊漁を祈り、由良海岸から神社のある白山島まで、神輿を担いだ若衆が海を渡るそうです。4月の日本海は…入りたくないです。それだけ信仰を集めてるというわけですね。さてもうすぐ夕暮れ、有意義な一日でした。このあとは、釣りの時間です。というわけで、私も豊漁を祈らせていただきます。小アジがたくさん釣れますように… よろしければ、どうぞ↓ 藤沢周平ファン必見!「初孫・海坂藩」【生もと純米酒・720ml】鶴岡のお土産日本酒東北銘醸価格:1,200円(税込、送料別)