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2012年04月08日
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カテゴリ:山形

IMG_2030.jpg

4月8日、東根市長瀞の日枝神社では、春の例祭が行われます。
で、行ってまいりました。

 

IMG_2029.jpg

規模は、それほど大きくはありませんが、出店なども出てなかなかのにぎわい。
車の乗り入れも制限されていて、近くに駐車場も無いので長瀞城のお堀近くの公民館の駐車場に車を止め、歩いて神社に向かいます。

 

IMG_2068.jpg

にぎわう参道をたどっていくと、田んぼの中にぽつりと神社があります。
これが、長瀞日枝神社。

日枝神社の例祭では、「長瀞猪子踊り」が奉納されます。
今回のお目当てはこちら。
情報によると14:30から奉納となっていましたが、すでにお囃子が。
急いで行ってみると…始まってました。

 

IMGP1540.jpg

どうやら、奉納は14:00からだったようで、すでに半分ほど終わっているようです。
ともあれ場所を確保し、見せていただくことに。
「長瀞猪子踊り」の曲目は11曲で、1.道踊、2.橋始舞、3.入庭、4.地や踏、5.歌切、6.狂い、7.後の狂い、8.後の歌切、9.たてもの、10.暇乞、11.帰り道踊りとなっています。
私が着いた時には「地や踏」の終わりごろで間もなく「歌切」が始まるところでした。

 

IMG_2044.jpg

「歌切」。
一人のササラの周りにシシとカネブチが集まって踊ります。
この時点で、すでに結構激しい踊りですが、この後メインの「狂い」に入っていきます。

 

 IMGP1558.jpg

「狂い」は雄猪子、雌猪子が戯れ合う様子を踊ったものだそうで、ササラとシシとカネブチの組み合わせで踊られます。
二組で踊られていました。
ササラの足元には酒が置かれ、ササラの周りをまわりながらシシとカネブチが踊ります。

 

IMGP1567.jpg

長瀞猪子踊りにはストーリーがあるそうで、都から来た雄猪子と雌猪子が山中ではぐれてしまい、雄猪子が雌猪子を探しまわったり、そこに別の猪子が絡んできたりとなかなかややこしいことになっているようです。
紆余曲折の後、ようやく雄猪子は雌猪子を探し当て、再会を喜び合います。

「狂い」はこの再会のシーンで、踊りのクライマックス。
シシやカネブチが飛び跳ね、最も激しく踊られる曲目です。

 

さて、このあたりでシシ、ササラ、カネブチ、太鼓、笛、謡について…

IMG_1367.jpg

まずはシシ。
長瀞のシシは「猪子」と書きます。
シシはもちろん踊りの主役。
かしらを被り、赤い布をたらして顔は完全に隠し、赤い布の下、お腹のやや下辺りに、小ぶりの太鼓をくくりつけて赤いバチで叩きながら踊ります。
衣装は青い縞の着物に茶の股引、紺足袋に草鞋です。

 

IMG_1378.jpg

次に踊りを盛り上げるのがカネブチ。
カネブチは左手にカネ、右手にカネを打つ棒を持っています。
衣装は色鮮やかで、頭に飾りのない黒い笠をかぶります。
シシと共に激しく踊ります。

 

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華やかなササラ。
ササラは花笠をかぶり、布を下して顔を隠しています。
女装で、衣装は赤でまとめられ、赤い鼻緒の下駄を履いています。
手には竹を割ったササラを持ち、激しい動きで踊ることはありませんが、常に踊りの中心にいます。

 

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お囃子は笛と太鼓。こちらは笛です。
黒紋付に袴の正装で、黒足袋と黒い鼻緒の下駄をはいています。
ササラとは違い、踊りに加わることはなく、囃子方に徹します。

 

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太鼓。
女物の派手な着物に股引、赤い鼻緒の草履を履きます。
胸に黄色い布で包んだ太鼓を抱えます。
太鼓も踊りに加わることはなく、笛とともに踊りの輪からは少し離れて演奏します。

 

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謡。
正式にはなんと呼ばれるのか分かりませんが、長瀞猪子踊りではところどころで歌のようなものが入ります。
衣装は笛と同じで、手には扇子を持ちます。
踊りには加わりませんが、歌が入る曲目では主役になります。

長瀞猪子踊りでは本来、シシ11頭、ササラ2人、カネブチ4人、太鼓1人、笛方6人で構成されるそうですが、今回はシシ5頭、カネブチ3人とやや少ない様子。
人手不足が深刻なようです。

 

IMGP1570.jpg

さて、シシ踊りの頭は、カモシカをあらわすものとイノシシをあらわすものがあるそうで、長瀞のシシはその名のとおりイノシシ系だそうです。

神社に奉納される踊りですが、額には「南無阿弥陀仏」の名号を戴いています。
これは長瀞猪子踊りが山寺に由来するため。
慈覚大師が山寺を開山した際、山鹿に先導されて山上に登り、当時大湿地だった長瀞の辺りを見下ろして、碁点山を切り開けば広大な耕地ができることに気がついて工事をし、この地を立派な耕地にして下さったことに感謝し、山鹿にちなんだ猪子踊りを始め、山寺へ奉納したのがこの長瀞猪子踊りの始まりとされています。
ちなみに現在も年一回山寺に奉納します。

山鹿ならイノシシじゃなくカモシカのような気もしますが…
ともかく、始まりは山寺への奉納ということで、現在でも慈覚大師ゆかりの長源寺で午前中に猪子頭に「精(しん)入れ」の儀式を行い、名号を戴いて踊るそうです。
精入れは、猪子頭に山の神を宿す儀式だそうで、ここでも神様仏様入り乱れております。

 

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踊りに戻りますと…
「狂い」の後はゆったりとした踊りに移行します。
「後の狂い」「後の歌切」がゆったりと踊られ、「たてもの」では踊りが一休みし、歌が入ります。
歌の間はシシ、カネブチはしゃがんで息を整えます。
この間は歌が主役。

 

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これは、最後のごあいさつ…ではなく、「暇乞」という曲目。
横一列で礼。

 

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退場…これも踊りの曲目のうち。
「帰り道踊り」だそうです。
幟を先頭に笛太鼓を演奏し、踊りながらの退場です。

 

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踊りが終わり、ようやく神社にお参りできました。
本末転倒スミマセン。
でも、お参りしたらお札を戴きました。
かさねがさねすみせんでした。

 

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祭りの跡…
長瀞猪子踊り、見ごたえのある踊りでした。
最初から見れなくて残念。
ぜひまたチャレンジしたいと思います。






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最終更新日  2012年05月21日 20時05分31秒
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