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テーマ:純粋バカ一代(1051)
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【16】
その後、本当にお局様は実家に帰って、塩ぶつけ墓参りをしたみたいで、ボクが言ったことだからということは別にしても「信じる」のはいいことだと思った。 「墓石に塩ぶつけてるとき、誰かに見られなかったでしょうね」 「私も見られてないか、どきどきしながらやったわよ。あの塩は掃除しなくていいの?」 「塩は清めるものだからいいんです。今度お墓参りしたときに掃除しましょうか。それで、どうですか?その後」 「家に帰って、おかあさんのほっぺ触ったら、なぜだか涙が出てきたの」 「うん。そのときどんな感覚でした」 「おかあさんの顔はしわだらけで、涙が出たのはなんでだかわからなかった。でもそのあと、すっきりした感覚はあったわよ」 「それはよかった。少し治ったかもしれない」 「治ったでしょう?私もそう感じるもん」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.01.25 17:56:24
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