|
カテゴリ:音楽
昨日はドビッシーの「月の光」だったけど、今日はベートーヴェンのピアノソナタOp.27「月光」ね。演奏はフリードリッヒ・グルダ。所謂クラシックピアノ界の異端児ッスね。伝統に囚われることなく自分が弾きたいように弾くって感じッス。もともとこのLP盤は、この間紹介した「吉田秀和/世界のピアニスト」で推薦されていて購入したんだけど、このグルダの「月光」を聴いて頭を打ちのめされました。中学校の音楽授業で鑑賞の時間に聴いた「月光」とまるで違うように感じたんだもの。思い入れたっぷりに溜めた感じのタッチの第一楽章、気分を入れ替えて寛ぎを与えてくれる第二楽章、ドラスティックでこれでもかっていうくらい強いアタックと流れるような旋律の第三楽章。クラシックってこんだけ自由に解釈して弾いていいんだと、それまでの既成概念は崩壊したね。 吉田秀和氏のグルダ論では、「現代のもっとも迫力のある、しかも最も虚飾のないベートーヴェン」弾きってことになってるんだが、あたっているところもあると思うけど、「虚飾のない」っうのは違うんじゃね?あなたならどう聴きます?グルダの演奏を。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音楽] カテゴリの最新記事
|
|