人生山あり谷あり。

もうこの仕事を続けられないと思うことが多々ある。
私には難しすぎるとか、
私にはストレスが多すぎるとか、
私には責任が重過ぎるとか、
私には必要な勤勉さが足りないとか。
大抵そういうことで、悩む。
視点をちょっと変えると幸せともいえる悩みなんだけれど、
でももうムリ！ということが少なからず有る。

けれど、週の半ばのある取り立てて特別でもない日。
むしろ日中仕事があまりうまく進まずストレスの多かった日。
ちょっと遅くなって、最終を逃し、タクシーにて帰宅するその道すがら。
ふと思った。

この会社に出会えたことは奇跡的で素晴らしいことだなと。
私のそれまでの人生の総まとめ、というか、
それまでの生き方を象徴するかのような出会いなんだと思う。
偶然のようでいて、必然的な出会いだったのかもしれない。

でもやはりこの出会いが実際に起きたことは、
宝くじにあたったようなものなのかなと。
それまで私がもがきながら苦しみながらもなんとか生きてきて、
それをみていた神さまがくれたご褒美のようなものなのかもしれないと。

ひとり暮らしをするようになって、前よりも｢生きている｣という実感がある。
働いて、生活の糧を得て、生きることを楽しんでいる。

毎日の生活の中では、辛いことも有る。嫌なことも有る。
うまくいかないことも一杯一杯有る。

でも、今の生活を、今の仕事を、
とても有り難いものと感じるようになった。
それは普段は無意識のなかの意識で捉えているような、
そんなぼんやりとした感覚でしかなかったけれど、
その感覚が突然意識の表層のほうに浮かび上がってきた。

唐突だけど懐かしいような、そんな風にしてはっきり心に浮かんだ
考えによって、私はとても幸せな気持ちになった。

大切にしようと思う。
自分を。今生かされているこの環境を。