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「リップルアイランド」関連の続きです。今回は、攻略本を紹介します。どんな説明よりも、現物を見てもらったほうが分かりやすいですね。こちらです。↓
![]() ソフトのパッケージイラストと同じ絵が表紙です。外箱と並べてみました。↓ ![]() 非常に細かいことなのですが、キャルの左側に顔を出しているオコジョの頭の上に、攻略本の方では青い鳥が確認できるかと思います。これが、パッケージの方にはいません。本来は描かれていたものなのでしょうが、ちょうどタイトルロゴにかかる位置だったため、後から削除修正されたようです。パッケージをお持ちの方は、よく見てもらうと、ちょうど青い鳥のいた位置に修正の跡が見えると思います。当時はフォトレタッチソフトなどなかったのでしょう。地味に時代を感じる痕跡です。 まず最初に、ストーリー説明があります。↓ ![]() バックにはオフィシャルの美麗なイラストが使われていますが、このイラストは本編のイメージボード的なもので、取り扱い説明書にも使われていました。いわゆる、漫画版に代表される「もりけん版」に対して、「NAC版」と呼ばれています。この攻略本では、それらの何点かがカラーで見られるのですが、これは他では公開されていなかったと思いますので、非常に価値のあることだと思います。 次のページには目次があり、ここには「もりけん版」のカットが数点配置されています。このブログの最初に紹介した当時の年賀状に使われていたものと同一のもので、他のカットもこの本の中に散見されます。↓ ![]() この「ファミリーコンピュータ必勝完ペキ本」シリーズは、ファミコン初期からある攻略本のシリーズです。発行は、かつて100万部の発行を誇ったと言われるファミコン専門誌「ファミリーコンピュータマガジン」(ファミマガ)の版元、徳間書店です。 徳間書店と言えば、以前触れた児童向けホビー漫画誌「わんぱっくコミック」の版元でもあります。そのため「わんコミ」で執筆しているマンガ家が「必勝完ペキ本」にイラストを描いたり、「わんコミ」の漫画の絵が流用されていたりということが、よく見受けられました。 「わんコミ」では、この攻略本が発行される以前に、もりけん先生による漫画版「リップルアイランド」が連載されていたのは、前に書いたとおりです。もりけん先生の絵はこの本の他にも、別のソフトの攻略本などでも見ることができます。それらは今後紹介していけると思います。 さて、次のページはキャラクター紹介です。ここでも取説の絵をカラーで見ることができます。↓ ![]() 攻略の本編は、マップと攻略記事がエリアごとにまとめられた構成になっています。マップはこのように画面の上下左右のつながりをそのまま再現しています。↓ ![]() ここでもオフィシャルのイラストがカラーで載せられています。改めて見ると、こんなに多数存在していたことに驚かされました。ちょうど節目の年なので、ビジュアル関係のものをまとめた図録など出版されないものかと思ってしまいます。↑ ↓ ![]() 攻略の本文は、このゲームの特性上、文章で説明可能であるため、非常に簡潔にまとめられています。↓ ![]() 基本的に1ページ3段組で、ポイントになる場面の写真と、どこでどんな行動をすべきかが説明されています。 とは言え、全ての回答を掲載しているわけではありません。肝心なところは、このような巻末ふくろとじによって隠されています。↓ ![]() その名の通り、ズバリ回答と同等の事が書かれています。そして、このふくろとじの最後には、マルチエンディングの解説まで書かれていました。↓ ![]() この「必勝完ペキ本」シリーズでは、このようなふくろとじによる重要部分の解説が多く見られました。 最後に、奥付です。↓ ![]() 右側のカバー折り返しには、ソフトプレゼントの告知と応募券があります。こういったキャンペーンもよく見られました。 裏表紙には「350円」の文字が。↓ ![]() 何せメインの読者が、なけなしのお小遣いで買ってくれる小学生だったわけですから、これくらいの駄菓子価格が適正でした。特に「必勝完ペキ本」シリーズは、シンプルな作りでフルカラーだったので、本当に「みんな」が持っていました。そして今、「もう2、3冊買っとけば良かった」と思っている当時のファミっ子は、多分私だけではないと思います。 次回も「リップルアイランド」について。多分最後になります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 4, 2011 02:25:54 PM
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