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カテゴリ:イベント
前々回、チラッと「例会」について触れましたので、今回はその「例会」について書きます。
「『例会』って何ぞや?」と思われそうですが、このサンソフト例会は、ゲームソフトメーカー単独の、ファンに向けた新作発表イベントでした。1987年に公式ファンクラブである「サンソフトクラブ」の会員募集が行われ、その会員になったゲームキッズ達が主な参加者(お客さんですね)となりました。 第一次(と、便宜上呼びます)例会は、国内三大都市で開催されました。12月26日に東京、翌年1月17日に名古屋、1月24日に大阪というスケジュールで、特に東京の会場は、サン電子の「東京デザインセンター」という、今から思えば激レアな場所で行われました。 僕が参加したのは名古屋の会で、鶴舞公園にある名古屋市公会堂が会場でした。ちょっとした会議室に椅子を並べ、正面にはホワイトボードと大き目のテレビと、もちろんファミコン(凄くうろ覚えですが、確か赤いツインファミコンだった気が・・・)が準備され、入り口の受付でチラシや資料の入った社用封筒をもらって中に入りました。 室内には他にも色々展示してあったのですが、今思えば良い物を見たなーと思うのが、「アトランチスの謎」「マドゥーラの翼」等の、本物のパッケージイラストでした。水彩の背景に、セル画に描かれたキャラクターが乗せられていて、もちろん手描きです。「こういうのは、誰が描くんですか?」と、近くにいらしたスタッフの方に尋ねたところ、「サン電子ではほとんど社員の人が何でもやってるかな。これは僕が描いたんだけど。」と言われて、びっくりした記憶があります。 始まってすぐの「みなさんこんにちはー!」的な挨拶の直後、司会の方(さっきのパッケージを描かれた方でした)が「あれ?」と言って「何か、名古屋の人たちはおとなしいですね。年末に東京でも例会をやったんですが、もっと元気がありましたよ。」と言っていました。名古屋は田舎だから、イベント慣れしてなかったからじゃないかと、今は勝手に思っています。 記憶している主だった内容は、新作の紹介(「上海」「リップルアイランド」「ナゾラーランドスペシャル」)、「ファンタジーゾーン」模範プレイ、NESのガンシュー「フリーダムフォース」紹介、質問コーナー、ビンゴ大会、フリープレイタイム(もりけん先生サイン会)・・・といった感じでした。 特筆すべきは、「ファンタジーゾーン」模範プレイでしょうか。この時コントローラーを握ってのは、クレジットネーム「きたちん」さん。結果としては、失敗されてましたが、確かフリータイムにもう一回やって、クリアされていたような記憶があります。この方、僕の思い違いでなければ、当時のソフトウエア事業部部長で、現在のサン電子の社長、吉田喜春氏です。 では、この時もらったチラシなどの画像をご覧ください。 ![]() ↑上海が、この時の最新作だったと思います。一枚もののチラシが作られてたんですね。あと、確か一緒に、上海の取り説ももらったと思います。 ![]() ![]() ↑これはA3サイズ二つ折りのチラシ。ナゾラーランドスペシャルと、第2号の企画ナゾラー美人コンテストの中間発表です。美人コンテストとは、ナゾラーランド第2号に入っていたドット絵ツールを使って美少女を描こうという企画でした。因みにこの中に大賞受賞作があります。 ![]() ↑ナゾラーランドの「爆風トモちゃん」と「わらしべ」の回答。コピーです。何よりレアなのは、サン電子の社内文書用の用紙に書かれていること。一番下に英語で社名が書かれています。 ![]() ↑謎の水戸黄門生写真とビンゴカード。例会の最後は豪華商品をかけたビンゴ大会が恒例でした。サン電子のお膝元江南市には、当時「デンマーク」という大きなおもちゃ屋さんがあり、ビンゴの上位の景品の包装紙が、そのデンマークのもので、一部の方が地元ネタで盛り上がってました。因みに僕は一回もビンゴしませんでした。 ![]() ↑最後に、アンケート用紙。僕もちゃんと回答して提出したのですが、これは余った用紙をもらったものです。ユーザーフレンドリーで人が良いという社風がよく現れている気がします。 今回はここまで。次回更新では、この例会についての続きで、リップルアイランドを中心に書こうと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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サン電子をご贔屓くださいましてありがとうございます。
例会の記事、今更ながら懐かしく拝見しました。 ちなみに記事中の「きたちん」さんは現在日本一ソフトウェアの社長をされている北角さんですよー! (Sep 13, 2012 03:20:40 PM) |
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