成功知能指数SIQコーチの幸せ日記

昨日の夜、息子から力のない声で
「財布なくしたみたい・・・」と電話がありました。

財布がなくなり、財布に入れていた定期券も使えず
改札口でずっと待っていた息子のところに私は小走りで駆け寄りました。
私は、どこで失くした気がするのかなどといろいろ訊いてみました。

自転車に乗ってた時にバックから落っことしたのか、
タオルをおとした時に一緒に落としたのか・・・・

という息子。


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とりあえず家にもどり、息子が立ち寄った所と、乗った駅に
電話して財布の落し物がないかどうかを電話で問い合わせてみましたが
財布の届出はない様子です。

そこで、帰ってきたばかりの息子を車に乗せて、息子が駅から自転車で
移動した範囲を走ってみることにしました。

まず駅に行き、息子が自転車置き場の周辺を探します。
私は車に乗ったままでしたが、どうもなさそうです。

やっぱりタオルを落っことした所かなあ

そう言いながら、今度は息子が立ち寄った場所まで目を皿のようにして
路面を見つめながらゆっくりと車を走らせることにしました。

タオルを落とした箇所では、車から降りてくまなく探しますがありません。

あ～あ、と気を落としながら、今度は立ち寄ったところまで行きましたが、
そこにもありません。

もう一度、今来た路を反対方向に駅に向かって走ることにしました。

今度もゆっくりの走行です。もう夜の9時を過ぎていて街燈と車の灯りだけを
たよりに、ずっと路面を見ながら走ります。

家を出てから、二人ともずっと言葉は少なめです。
息子は後悔と申し訳ない気持ちとで一杯のようです。

私は、現金はたいして入っていないけれど、保険証と定期券が心配。
もし、見つからなかったらまず社会保険事務所とJRに
相談するのがいいかな・・・と
頭の中でそんなことがずっとめぐっていました。

そうこうしているうちに、車はまた出発点の駅にもどってきました。

今度は私も車から降りて探し始めました。
自販機の下から、自転車置き場の隅っこまで目を配ります。

ないなあ～と思いながら、今度はしゃがみこんで探し始めました。
すると、・・・・、あったー！！ありました。
なんと息子の自転車のわりとすぐそばに落ちていたのです。


さっきまでずっと黙り込んでいた二人の緊張がやっと解けました。

よかったねえ～、本当、よかったあ～！

と胸をなでおろしました。やっと生きた心地です。

今まで黙りこくっていた二人がやっと話し始めました。
「自転車からバックを取り出すときに落っことしたんだね。」
「今日のうちに探しにきておいてよかったね。」


ほっとしたら、喉が渇いてきて、コンビニで飲み物を買って
ゆっくりと飲み干すと、本当にやっと落ち着いてきました。

「お母さん、湘南の風、って知ってる？
　こんな歌があるんだよ。

♪いつも誰かのせいじゃなくて　誰かのお陰
　そう思えたら　折れかけてた翼で　どこまえでも高く飛べたよ
　だからお前のせいじゃなくて　お前のお陰
　そう言えたら　君も羽ばたける　銀色の世界へ♪

　この歌詞っていいよね。」

財布を落としてしょげてた息子を叱責することなく、一緒に暗い夜道を
ずっと探してくれた母親への感謝の気持ちだったのでしょうか。

疲れたけれど、いい経験になったようです。

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