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2009.08.02
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カテゴリ:台湾
龍山寺 龍1

4日間の台北滞在のなかで、私の心をとらえたのは龍で
す。台北で最初に龍に出会ったのは、龍山寺(ロンシャ
ンスー)。屋根の上を極彩色の龍が飛んでいるのをはじ
め、柱などにも龍の彫刻が施されていました。

龍山寺は、台湾海峡をはさんだ対岸の福建省泉州から渡
ってきた人々によって、福建普江安海龍山寺の分霊とし
て1738年に創建された、台北で最古の寺院。本尊は
観世音菩薩ですが、仏教だけでなく、道教の神様など
100以上の神様も祀られています。台風、地震、第2
次世界大戦末期の米軍の爆撃などで大きな被害を受けま
したが、本尊は被災を免れ、建物はそのつど修復されま
した。

現在の建物は、福建省から20数名の名匠を招いて造ら
せたもの。台湾各地の寺廟建築に大きな影響を与え、
1990年に再建された横浜中華街の横浜関帝廟も、台
湾の龍山寺を参考に設計されたそうです。

到着した6月8日(月)の午前中、境内には、おばあさま
がたの読経の声が響きわたり、大勢の参拝客が立てた線
香の煙に満たされていて、龍山寺が台北の人々の精神的
な拠りどころであることが感じられました。私も、本殿
の観世音菩薩を参拝した後、後殿の7つの香炉を順に回
りながら、縁結びの神様、子宝の神様、学問の神様、商
売繁盛の神様、水の神様など、それぞれの神様に祈りを
ささげました。

龍山寺 正殿

1600年代、台北は、沼沢が広がる未開の湿地で、
1626年からのスペイン統治時代も、1642年から
のオランダ統治時代も、台北は統治範囲に含まれず、平
埔族のケタガラン族が漁業、狩猟、焼畑農業を営んでい
ました。鄭成功が1661年にオランダ勢力を駆逐し、
1683年に清による統治が開始されても、当初は開発
されませんでした。

しかし、1700年代に入ると、福建と広東の人々が台
北に入植し、開発が進められました。台北での初めて本
格的な開墾事業は陳頼章墾号事業です。福建省泉州出身
の陳頼章は1709年、仲間とともに台北を開発するた
めの組織を結成し、現在の台北市中心部を開発しました


特に、新店渓と大漢渓の合流地点の岸辺は、マンクァと
呼ばれ、開発の拠点となりました。マンクァは、原住民
の言葉で「丸木舟」を意味します。山から切り出した木
を、淡水河を使って別の場所に運んだことから「舟孟 
舟甲」の文字が当てられました。やがて芋など物々交換
の品物を置く小屋や店ができ、にぎやかになっていきま
した。そして、1738年にはマンクァに龍山寺が建設
されました。つまり、龍山寺は、台北の歴史の始まりを
象徴する場所なのです。最も栄えていた1853年、マ
ンクァ周辺の河の上は、船でいっぱいでした。そして日
本統治時代、マンクァは、万年の繁栄の願いをこめて
「萬華」と書き換えられました。

龍山寺をマンクァに建てた理由は、交易の要衝地である
とともに、風水の考え方に基づいていると云われていま
す。風水では、その土地にある山脈の尾根から稜線を走
り降りる生命エネルギーの通路を「龍脈」と呼びます。
この龍脈にそったところであれば、吉相に恵まれるとい
われています。そして、龍脈の行きつく底部には、地下
の生命エネルギー「気」を噴きあげ、生気が満ちあふれ
る特異地点「龍穴」があり、ここに家を建てると最良の
環境に恵まれ、家内安全・商売繁盛が約束されるといい
ます。

そこで、萬華の立地を風水の観点で見てみます。台北盆
地は、周囲の山々から流れこむ三つの河川の合流地点に
生まれた湿地帯です。台北の東、鶯子嶺から流れくだる
新店渓は、萬華付近で、萬華を包み込むように大きく蛇
行し、大漢渓と合流して淡水河となり、さらに九份から
流れくだる基隆河と合流して、北西の台湾海峡に注いで
います。龍山寺が建てられた萬華は、東の山々から来た
生命エネルギー(龍)を、大きく蛇行した新店渓の河の流
れで受けとめており、気の力が強く、幸福を呼ぶ場所で
ある「龍穴」になっているように見えます。

宇宙から見た台北周辺
<宇宙から見た台北周辺>

私が台北で最初に出会った、龍山寺の屋根の上を飛ぶ龍
は、台北の周囲の山々から流れくだってきた生命エネル
ギーが地下から噴きあげ、形象化したものだといえます
。あんなにもたくさんの龍の装飾が、寺院のあちこちに
施されている理由が、なんとなく理解できたような気が
します。

龍山寺 龍2





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Last updated  2019.05.16 02:31:38
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