1563207 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

swang blog

swang blog

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

swang

swang

カレンダー

カテゴリ

バックナンバー

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11

フリーページ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

swang@ Re:母の死(06/13) K2R さん、★Rio★ さん ありがとうござ…
★Rio★@ Re:母の死(06/13) お母様のご逝去を悼み、心からお悔やみを…
K2R@ Re:母の死(06/13) 心よりお母様のご冥福をお祈り申し上げま…
swang@ Re:骨折(04/26) K2R さん、★Rio★ さん、のんびり393…
のんびり3939@ Re:骨折(04/26) お見舞い申し上げます。わたしも何年か前…
★Rio★@ Re:骨折(04/26) ええー!そんな大変な事になっていたとは…
K2R@ Re:骨折(04/26) swangさんへ ご無沙汰してます。 自分も…
swang@ Re[1]:湘南(03/12) ★Rio★さんへ ご無沙汰しておりました。病…
★Rio★@ Re:湘南(03/12) お久しぶりです(*´▽`*) / ブログは書きた…
株式会社あお 小倉@ Re:和田浦ツチ鯨漁の解体見学 2012/07/29 [2](09/27) お世話になります。 私、ABC朝日放送で「…

お気に入りブログ

その他の用品の話題… New! ちゃのうさん

寝不足サッカー。 ★Rio★さん

【重要】ゴールデン… 楽天写真館スタッフさん

【事件 血まみれ・… のんびり3939さん

猫の道草 ニャンツーパンチさん
2013.04.05
XML
カテゴリ:将棋
 第2回将棋電王戦 船江恒平五段 vs ツツカナ

 明日はいよいよ船江五段の登場である。第1回将棋電王戦後、将棋連盟は次回5対5の対抗戦をぶち上げ、とりあえず船江五段だけ発表した。船江五段が選抜された理由はわからないが、優秀な若手であることは異論がない。四段昇段こそ遅かったものの、詰め将棋作家にして詰め将棋選手権優勝経験者なので終盤力がある。選抜時はまだ確定していなかったが、その年の順位戦C2を全勝で一期抜けした。通算成績は6割8分2厘で、最近の将棋棋士レーティングで31位につけている。現役プロ160人の中でも上位の実力者と言って良いだろう。

 2013年度 棋士ランキング

 対するツツカナはハイスペックでないパソコンで選手権上位に食い込んだ、つまりアルゴリズムに優れた実力者。局面毎に10手読むか20手読むかという読む深さを、プロの棋譜を使って機械学習しているらしい。プロの棋譜を使った機械学習はBonanza登場以来常識となったが、読む深さも学習しているのはツツカナだけなのだろうか。例えば今回の最終戦で登場するGPS将棋は秒間2億局面読むらしい。前回のPonanzaが1500〜4500万局面と言われていたが、そこまで膨大には読まないツツカナはそれらハイスペックマシンと戦っているわけである。人間はどうか。人間はそんなに読めないし、読まない。人間の先手初手は7六歩か2六歩が普通で、1八香は読まない。しかし勝負どころではプロは2時間とか平気で考える。つまり局面の重要性を認識しながら読みの深さを変えてくるという点で、ツツカナは人間の思考に近いと言えるのかもしれない。船江五段もツツカナの棋譜を称して「駒の働き重視。本筋で美しい」と話しているが、「美しい」というのは人間らしいとも言えるだろう。人間の思考形式に近いソフトと言えるのかもしれない。

 「ソフトの方が人間より強い。プロ無用」と短絡的に批判する人がいるが、実の所プロの棋譜、つまりプロの思考の現れをソフトは機械学習している。プログラマーはプロの棋譜のどこを重視するかを検討し、ソフトを強くすることで人間の思考そのものを研究していると言える。二足歩行ロボットを作る為に人間の動きそのものを研究する様な感じ。そしてその過程で結果としてソフトに性格さえ与えてしまっているのが面白い。序盤が強いとか、対入玉に強いとか。強引な力業で将棋の全ての局面を詰みまで計算することはできない。それこそ2億局面で済むはずもなく、京とか垓という世界になってしまうだろう。Bonanza以来全幅探索が当たり前になったとはいえ、どこかで読みを終わらせないと指し手が決まらないのは変わっていない。その意味でツツカナの「読みの深さの機械学習」というのも重要なものなのだろう。

 ツツカナ作者は自らソフトに粗があると言っている。そしてソフトは船江五段に貸し出されている。とすると、ヘタすると阿部四段の様に徹底的に弱点を突かれる可能性がある。船江五段が先手なだけにその可能性はある。熱戦を期待するファンとしてはその点だけがちょっと不安だけど、それでも良い勝負を期待したい。

参考文献
 将棋世界 2013年4月号(ソフト作者や棋士のインタビュー収録)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.04.05 22:29:15
コメント(2) | コメントを書く
[将棋] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.