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カテゴリ:政治・社会
先ほど、NHKで再放送された「その時歴史が動いた キング牧師」を見た。
キング牧師に付いては、様々なところで語られているので、私もほんの少しは知っていた。 その活動の中でも、人種差別法に反旗をひるがえして、バスの乗車拒否運動を11ヶ月も継続させたことに感動を覚える。 一人ひとりが自由のために自分の意志で戦う姿がそこにあるからだ。 しかし、偉大なリーダー無しには実現できなかった運動だと思う。 キング牧師が生きていたほんの40~50年前のアメリカでは、黒人大統領がホワイトハウスに入る日がやってくるなど、誰も想像もし得なかっただろう。 黒人が人間扱いされることだけでも、大変な苦労をしていた時代だ。 40~50年は遠い昔のことでない。 ほんの昨日の出来事だ。 歴史は変わる。今、私達が絶対だと思っている価値観など、数10年もたたないうちに変わってしまうのだ。 キング牧師の夢は、黒人と白人が手をつなぎ合う日が来ることだった。 しかし、21世紀の今、黒人と白人が手をつなぎ合うだけでは解決できない問題が起こってきている。 それは、思想や価値観、宗教、民族の違う人々が手をつなぎ合わなければ、もうこの地球はもたなくなっているということだ。 ブッシュの始めたテロとの戦いを、オバマ大統領は継承するのだろうか? そんなことをしたら、キング牧師の夢を踏みにじることになるだろう。 オバマは、キング牧師を尊敬し、彼を目指して勉強してきたと聞く。 それならば、すべての人種、価値観や宗教観の異なる人々が手をつなぎ合える世界を目指すために力を尽くすべきではないだろうか? キング牧師の生きていた時代、私はまだ子どもで世界のことは何も知らなかった。 今は、語られていることで知るしかないが、ガンジー同様、非暴力を掲げて人権を守るために戦った人だということだけはよく分かる。 アメリカ初の黒人大統領、というだけで今、世界は熱狂しているが、私達はそオバマ氏が、これから何をやっていくかをしっかり見て評価しなければならないと思う。 彼がアメリカだけでなく、世界の平和と融和のために舵を取っていくのか? それとも従来のアメリカ路線を継承していくのか? 私が少しオバマ氏に期待できるとしたら、彼の祖父がイスラム教徒である(らしい)ということだ。 彼の父方の親族はインドネシアに住むイスラム教徒だと何かの記事で読んだ。 イスラム教とキリスト教の和解は中東の平和に欠かせないと思う。 その意味で、オバマ氏の血の中には世界平和のカギが幾つも隠されているのではないだろうか? そのKEYを生かして、今の暗いムードの世界を一新するような政治を行なって欲しいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.02.11 23:13:08
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