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カテゴリ:BALLET
ギエムBプロ、2回目。
きょうも行ってしまいました~ 小雨の中、上野・東京文化会館。 「田園」のベリヤエフ(ムッル)を見に~ きょうも、「田園の出来事」は大変楽しませてもらいました~ 何回見ても面白いです。 ムッルのベリヤエフはきょうも、とても魅力的でした。 前回覚えていなかった部分をきょうは付け足させていただきます。 「田園の出来事」 モーツァルトのドンジョヴァンニの主題による変奏曲が演奏される。 幕が開くとイスライエフ家の居間。 メイドのカーチャが入ってきて楽しげにパドブレしている。 ナターリヤ(ギエム)が上記の変奏曲のオーケストラ主体ヴァージョンで楽しげに踊る。軽やかな乙女のようなダンス。んー、これはギエムで見たいかと言われると…。 続いて養女のヴェラ(小出)のソロ。今度は上記の曲のピアノ主体ヴァージョンで軽やかに踊る。 踊りつかれて肘掛け椅子にドサッ!と座る。 拍手が湧く。 ラキティンと腕を組んだギエムはヴェラをねぎらうと、 「拍手が来て良かったわね!」みたいな笑みで微笑みかけると上手へ移動する。 息子のコーリアのダンス。ボールをてん、てん、てんと8回以上つきながら舞台中央へ。そこでボールをついて、ザンレール、ボールをついてザンレールを繰り返す。そしてボールを足の下に回し次は頭の上に上げながら、足をまっすぐ伸ばしてフェッテ。 超々難度。 ぐるぐる回りながら前方へ移動する。 拍手。 イスライエフが鍵を失くして皆で探して大騒動。 そこで闖入者がやってくる。 息子の家庭教師ベリヤエフ。 後ろ手に何か隠している。 凧だ。息子は大喜びする。 そしてナターリヤの方に進み出てぺこりとお辞儀をする。 見つめあう2人。 ベリヤエフはおもむろに(アチチュードで?)ゆっくり4回転し、そのまま、アチチュード。 1歩踏み出してアラベスク・パンシェ。これが美しい! 一目で心を奪われたナターリヤ。しかしそれはヴェラもカーチャも同様だった。 ナターリヤは、皆に 「さぁさぁ、行って!」 と、外に追い出す。なぜかラキティンが残る。ラキティンはベリヤエフの回りを回ってじっと胡散臭げに見ている。 ラキティンが行ってしまうと、ベリヤエフは人懐こそうに破顔し、 「よろしく!」と手を差し出す。 二人は先ほどのモーツァルトの主題による変奏曲のオケ主体ヴァージョンで軽やかに踊りだす。笑顔、笑顔。 そこへ、ヴェラとコーリヤが戻ってきて、二人の踊りに加わる。 ヴェラはベリヤエフの手を取る。 4人の楽しいダンスの始まり。(パ・ド・カトル) 4人で手をつないで優雅に踊る。 コサックダンス風に腕を組んで4人でロシアンダンス! これがとても楽しい。 まさに幸せの絶頂のダンス。 ダンスが終わってナターリヤ以外の3人は庭に走り出ていく。 一人残されたナターリヤは、興奮覚めやらない。 そこへ後ろから肩を掴まれた。 ベリヤエフだと思って笑顔で振り向くとラキティンだった。 「何よ、もう、驚かせて。」 ナターリヤはがっかり。 ソファに座るナターリヤとラキティン。ラキティンはナターリヤの手に口付けしようとする。いやがるナターリヤ。 「お友達よね」とラキティンの手に頬をつける。 ラキティンは勘違いし、抱きしめようとする。 立ち上がり避けるナターリヤ。 「いったいどうしたんだい?」 「どうしましょう。恋しちゃったみたいなの。あの方に。」 ベリヤエフが庭園の池に掛かった橋の上に佇んでいる。 「えぇ!?」 ラキティンは驚く。 そこにナターリヤの夫のイスライエフがやってくる。 ナターリヤの様子が変なので、彼女に触ろうとするが、動揺したナターリヤは 「触らないで!」と別室に走り去る。バーンとドアを開け放したまま。 ベリヤエフが一人でいるとヴェラがやってきて、まとわりつく。ヴェラは積極的。ベリヤエフにキスをせがむ。ベリヤエフはキスしようとして軽く笑って、 「何を馬鹿なことを、子猫ちゃん。」 とかわして、歩いていく。 ヴェラはあきらめない。何度もベリヤエフの腕を取る。ベリヤエフは苦笑いし、ついに踊りだす。 このパドドゥがすばらしかった~! 小出さんは、可憐で美しい。ムッルのリフトは丁寧で、高い。叙情的で良い。 小出さんは、このような叙情的な優美なダンスがピカイチです。 最後にヴェラがベリヤエフに抱きつき、ベリヤエフの片手がヴェラの背中に回ったその時、バーンとドアを開けてナターリヤが入ってくる。 ぐわーっと怒ってヴェラをにらみつける。とりなそうとしたベリヤエフをバッと指差し、 「あなたはあちらに行っていて下さい!」と傲然と命令する。 ベリヤエフ退散。 下手の肘掛け椅子に座り、怒りのおさまらないナターリヤ。ヴェラは泣きながら懇願する。 「お母様ごめんなさい、ごめんなさい…」 ナターリヤは可哀相になり、ヴェラを引き寄せて歩きながら言い聞かせる。 「あの方だけはダメよ…」 突然ヴェラが豹変する。 「どうして? どうして!? 嫌よ嫌! あの方が好きなの。」 ナターリヤは思わずヴェラを平手打ち。(初日は本気でひっぱたいてたけど今日はそうでもなかった。) ヴェラ退場。 そこにラキティン。 「いったいどうしたんですか、この騒ぎは…」 「ラキティン、どうしましょう…」 「落ち着いて、じゃあ外で話そうか」 ラキティンはナターリヤを落ち着かせるため散歩に連れ出す。ナターリヤはつば広の帽子を被る。リボンを結ぶ。 二人の様子を居間から見ているベリヤコフ。 下手の椅子にナターリヤのレースの肩掛けが掛けてある。その椅子に腰を下ろす。 果物を摘んで帰ってきたカーチャがやってくる。 「はい、あ~んして。」 「あ~ん」これが2回ぐらいあって、今度はベリヤエフを上を向かせて、その口に果物を放り込む。何とも微笑ましい光景。二人はダンスを踊りだす。 これはさきほどの4人のダンスと同じように腕を組んだコサック・ダンス。 民俗的ですばらしい。 拍手が湧く。 カーチャが去り、ベリヤコフは椅子に掛かったレースをじっと見つめる。ため息をつく。居間には誰もいない。静かだ。ベリヤコフはソロを踊りだす。 これもコサックダンス風に腕を組んでゆっくりしたロシア風のもの悲しいメロディで踊る。すばらしい~ シソー。 そこへナターリヤが戻ってくる。ベリヤコフは非礼を詫び、辞去しようとする。ナターリヤは 「待って! …お花を摘んできたのよ。」 と大きな花をベリヤエフの胸にとめる。 ベリヤエフはソファの上でナターリヤを抱きしめようとする。ナターリヤは逃げる。ベリヤエフは庭のほうに逃げようとしたナターリヤの前に立ち塞がる。 「待ってください…」 2人の愛のパドドゥ。ここは難しいリフトの連続。 最後には抱きしめあう二人。 そこへヴェラが走ってきて2人を引き離す。皆を呼び集める。 夫やラキティンに 「何でもないのよ。」と笑いながら言い訳するナターリヤ。 「この子ったら、勘違いしちゃって…」 「違うわ、わたし、見たの、二人は抱き合ってたわ!」 「まあ、何言ってるの、おかしな子ね。」 憤然としてヴェラは退場する。決まり悪げに出て行く人々。 舞台に残されたラキティンとベリヤエフ。 「僕はどうしたらいいのかな…」 「出て行くんだね」 二人は上手にいったん退場する。 ナターリヤは一人舞台で動揺している。 旅行着に着替えて旅行かばんを持って出て行くラキティンとベリヤエフ。 ナターリヤは長いリボンのドレスに着替えている。 リボンを腕に巻きつけて出てくると去っていく2人を遠くに眺める。 リボンのダンス。 泣き崩れる。戻ってくるベリヤエフ。ナターリヤのリボンを1本、そしてもう1本と拾って口づけする。花を投げて去る。 ナターリヤは花に気づいて拾う。花を持って静かに泣きながら佇む。花がぼたっと手から落ちる。立ちすくむナターリヤ。幕。 カーテンコールでも最初のほうはギエムもムッルも役に入っちゃっててなかなか微笑まなかった。 ほんとに素敵な作品でした。 訂正。ムッルは黒髪の短髪でした。 「三人姉妹」Part2 ▼冒頭。 幕が開くとマーシャ。タバコを吸っている。上手にヴェルシーニン。二人はじっと身じろぎもせず見つめあう。二人は離して置いてある椅子に座る。 ▼人々の関係性を走馬灯のように表す部分。何かに似ているな、あぁPlay Without Wordsの冒頭部分だ。 だんだん親しくなっていく、ヴェルシーニンとマーシャ。 クルイギンとヴェルシーニン。クルイギンがピルエットすると、ヴェルシーニンが滑らかに優美にもっと回って見せて優雅に床に膝を付く。男同士の意地の張り合い。 ▼ヴェルシーニン(ニコラ・ル・リッシュ)のソロ。 ニコラの超絶技巧。 上げた足を伸ばしたままのピルエット2回転、プラス真横開脚ジャンプのコンビネーション。 それから大きな開脚真横ジャンプ。これは高さが高い! きわめつけが、3回転のピルエット、目にも留まらぬ超高速でぶんぶん回って最後にアラスゴンドで足をバッ!と鋭く上げる。これを繰り返す。すごい~ ▼イリーナとソリョーヌイ、トゥゼンバハのパドトロワで、2人でイリーナを持ち上げた後に、床に降ろす前にルーク・ヘイドンがイザベルの足(トウの位置)をそのまま床につける様直していたのがおもしろかった。 ▼マーシャとヴェルシーニンの最初のパ・ド・ドゥ パーティの後、外を歩いている二人。 ヴェルシーニンはマーシャにキスしようとする。 マーシャは嫌がる。抱きしめようとする。嫌がる。嫌がる。この繰り返し。 マーシャの足が魔法のように空中に持ち上がる。 マーシャを空中に放り投げて回転させアラベスクでキャッチするリフト。 アラベスクのまま持ち上げるリフト。 マーシャがロケットのように斜めに飛び出すのを、ヴェルシーニンがキャッチして引き戻すようなパ。なんかすごい2人の(ギエムとニコラの)世界が展開されている。ギエムが相手だとニコラ・クラスにとっても「戦い」なんだろうなあ… ついにヴェルシーニンはマーシャを抱きしめキスする。 マーシャは顔を手で覆い泣き始める。 ヴェルシーニンは紳士的にマーシャの腕を取りエスコートして下手のほうに歩き出そうとする。しかし、ヴェルシーニンは自分が抑えられなくなり、またマーシャにキスし始め、抱擁し始める。マーシャは動揺し上手へ逃げ去る。 ▼マーシャとヴェルシーニンの最後のパ・ド・ドゥ ニコラの超絶技巧炸裂のPDD。 狂おしく帽子と外套を投げ捨てるヴェルシーニン。 マーシャと抱擁する。 すべての押さえ込んでいた感情を解放するように、抱きしめる、抱きしめる、抱きしめるその繰り返し。 マーシャの額を何度も愛しそうになでるようにする。 美しいパのパドドゥ。 二人は横に並んで同じ振りを踊る。 今度は縦に並んで同じ振りを踊りながら下手に移動する。 このあたりの振付の見事なこと。美そのものだ。 後半、ヴェルシーニンは高揚して、複雑なジュテの連続になる。 一番すごいのが、ジャンプして片足を空中で曲げてまた空中で伸ばすという技。 これはすごい。 そしてザンレール。 今度は、足を両足とも空中に放り出すように伸ばした状態でのジュテ。高さが高い! 下手に飛び去って退場する時は、片足を軽く曲げた同じように両足を空中で歩いているように浮かしたジュテ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月07日 21時55分26秒
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