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カテゴリ:OPERA
Wagner:'Walkure' Ring der Nibelungen 1
シュトゥットガルト州立歌劇場の ワーグナー『ニーベルングの指環』~第1夜『ワルキューレ』 [出演] ロベルト・ギャンビル(ジークムント) アンゲラ・デノケ(ジークリンデ) アッティラ・ユン(フンディング) ヤン=ヘンドリク・ロータリンク(ヴォータン) ティチナ・ヴォーン(フリッカ) レナーテ・ベーレ(ブリュンヒルデ) 他 [演出]クリストフ・ネル [指揮]ローター・ツァグロゼク [演奏]シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団 [収録]2002年9月~2003年1月 第2幕 約1時間30分 http://plaza.rakuten.co.jp/syeva/diary/200412300000/ の続き 床に寝そべるヴォータン。娘の戦の乙女、ワルキューレの長女、ブリュンヒルデが歌う「ワルキューレの騎行」のメロディ。ブリュンヒルデは出て行く。 そこにやってくる妻のフリッカ(アフリカ系)。 ヴォータンは黒眼鏡。 二人ともさきほどの「ラインの黄金」の歌手とは違う歌手。 二人はジークリンデとジークムントの近親相姦について言い争う。 フリッカは 「兄妹が愛し合うなんて聞いたこともない」 ヴォータンは 「二人の愛を祝福してやれ」 「あんたはヴェルゼと名乗って森をうろついていやしい双子を産ませたのよ」 フリッカは夫をはたきまくる。 「そんな子にあたしを従わせようっての? おまけに剣まで与えて…」 フリッカはジークムントを戦に勝たせないよう命令する。 そこへブリュンヒルデが歌いながら馬を駆りやってくる。 ワーグナーの妻へのイメージ悪すぎ。よほど恐妻家だったのか? ひたすら夫を束縛し、嫉妬し、復讐に燃える女。暑苦しい~女。 しょうがないじゃん、産んじゃったんだからね~ そんな妻に逆らえないヴォータンも情けねー 憎憎しくフリッカをにらむブリュンヒルデ。 フリッカは出て行く。がっくりするヴォータン。 ヴォータンはこれまでのことをブリュンヒルデに語り始める。 自分が若くなくなると権力欲に取り憑かれたこと。 ローゲにそそのかされたこと。 ヴァルハラ城の支払いに巨人族にラインの黄金を与えたこと。 知恵の女神エルダと愛し合い、ブリュンヒルデを産ませたこと。 「神々の不名誉な終末」巫女の予言を実現させないために掟を作って、従わせた。 ブリュンヒルデらワルキューレに戦いを鼓舞させ、戦士をヴァルハラに集めさせた。 「俺がファフナーに与えた指輪を奪うのだ、ブリュンヒルデ、しかし私が奪うと契約により俺が破滅する。私の保護を受けたことのない若者がいる。その若者が私の助言なしに自発的に私のために戦えば…」 そんなことどうやって仕向けるのだ、悩むヴォータン、 ブリュンヒルデ「ジークムントは自ら行動するのではないの?」 ヴォータン「フリッカとの約束を守らないと」 ブリュンヒルデ「ではジークムントを負けさせるの?」 ヴォータン「指輪の呪いだ」 激しく自嘲するヴォータン。 「私が激しく望むのは終末だ」自己矛盾のヴォータン。 唖然とするブリュンヒルデ。 ヴォータン「それがアルベリヒの狙いだ。」 ヴォータンはブリュンヒルデに、フリッカのために戦え、ジークムントを殺せと命じる。 ブリュンヒルデは激しく拒絶するがヴォータンは許さない。 しまいには抵抗するブリュンヒルデを激しく恫喝するヴォータン。こわ。 ヴォータン退場。茫然とするブリュンヒルデ。 「可哀相なヴェルズング族…」と歌って退場。 床の小さなトルソーたちを撤去していく裏方さん。 コートを着たジークムントとジークリンデ。 「ここで休むがいい…」 普通のトレンチ・コートに剣を持っているのでちょっとお間抜けかな~ 演出家も大変ですよね~ 斬新にはしたいが、どうしても矛盾が露呈する。 ジークリンデは少し気が触れたように動転している。 「この汚らわしい女から遠ざかって!」 「フンディングが犬を放ったわ。私たちを狩っている」 「神聖な婚姻を踏みにじった私を…」 「お兄様… ジークムント!」 ジークムント 「愛する妹、ジークリンデ…」 ジークムントは妹を抱きしめる。 彼は妹を寝かしつける。 ブリュンヒルデが現れる。 真っ黒な大きな羽を生やしている。まさに死の大天使。 彼女はジークムントに死を予言しに来たのだ。 この大きな黒い羽はさきほどのヴォータンの居室?でヴォータンが操っていた小さな人形たちの中にあった。小さな黒い羽根が広がったり回ったりしていた。 美術的なセットだ。ダリの絵みたいな… ワルキューレ「あなたをワルハラへ連れて行く。戦死した英雄があなたを迎える。」 ジークムント「父に会えるのか?」 「会える。」 「そこで一人の女に会えるのか?そこでジークリンデを抱けるのか?」 「ジークリンデにはもう二度と会えない」 「では父上とほかの方にもよろしくと伝えてくれ。私はあなたには従わない。」 寝ているジークリンデを愛しそうに覗きこむジークムント。 「ジークリンデのいるところにジークムントはいるのだ。」 「(死ぬ)運命はあなたに決まっている。」 「この剣(ノートゥンク)を持っていれば死なない。」 「その剣をあなたに与えた人がその剣の力を奪うのだ。」 「負けてもワルハラには行かないぞ。」 「永遠の喜びに興味はないのか? ほかに欲しいものはないのか?」 「あなたは美しいが冷たい。」 ジークリンデを抱きしめるジークムント。 「私が死ぬなら今この女を殺す!」 「落ち着きなさい、私が彼女を預かりましょう。あなたから受けた命の証のために。」 聞く耳を持たないジークムント。 「ノートゥンクよ、命を奪え!」 ジークムントのために重大な決意をしたブリュンヒルデ。 「ジークムントよ、彼女といっしょに生きなさい! 私が運命を変える。」 驚くジークムント。 「あなたを守る。」 ジークムントの唇にキスして去るブリュンヒルデ。 なんてかっこいいんだ! ジークムントとはフンディングと戦う決意をして舞台奥に歩み去る。 目を覚ましたジークリンデはまだ悪夢を見ている。父と弟がいない間に母が殺され、自分が誘拐される夢だ。 舞台上方の大きな人形が戦いはじめる。ワルキューレのテーマが流れる。 ブリュンヒルデはジークリンデを助けて連れ去る。 舞台上に拡声器(メガホン)を持ったフンディングとヴォータンが登場する。 ジークムントが現れる。彼の肩を親しげに抱くヴォータン。 ヴォータンになされるがままになり、フンディングに刺され死ぬジークムント。 ヴォータンはジークムントの亡骸を抱え、フンディングを一喝する。 「消え去れ! フリッカにヴォータンの槍が勤めを果たしたと伝えよ!」 フンディングはたちまち倒れ死ぬ。 裏切ったもの(ブリュンヒルデ)には復讐する!と宣言するヴォータン。 2幕了。 第3幕 約1時間15分 ワルキューレたちが戦死した英雄たちを運んでいる。手には羽をつけている。 これが白いマネキンを床を滑らせて蹴飛ばして運ぶ。これすごいな、この演出。 「ワルキューレの騎行」 (コッポラの「地獄の黙示録(アポカリプス・ナウ)」でベトナムのヘリの爆撃シーンに使われた曲。) ブリュンヒルデがジークリンデを連れてやってくる。 助けを求めるが、皆父の怒りを怖れている。 ジークリンデは自分を殺して!とブリュンヒルデに頼む。 ワルキューレ「森へ逃げるのよ!」 ワルキューレ「森にはファフナーが大蛇に変身して黄金を守っているわ。」 ブリュンヒルデ「あなたの身には英雄の子が宿っているのよ。この折れた剣を持っていきなさい。子供には私が名をつけるわ。『ジークフリート』!」 ジークリンデ「愛する人のためにこの子を救うわ。」 ジークリンデは剣を受け取って去る。 ヴォータンがワルキューレの岩山にやってくる。 テレビをつけて、ワルキューレたちをモニターしている。(!!) ワルキューレたちはヴォータンの怒りを怖れている。ブリュンヒルデを守るように囲む。ヴォータンは最も愛した娘、ブリュンヒルデに裏切られた恨みつらみを歌う。 ブリュンヒルデがヴォータンの前に現れる。 「私に罰を与えて!」 「お前自身が罰するのだ。」 テレビを消すヴォータン。 「これからはその姿のまま生きるがいい。」 「私を勘当するの?」 「もうお前がヴァルハラに英雄を連れてくることはない。私がお前に口づけすることはない。お前は永遠の一族から追放されるのだ。私との絆は断ち切られた。」 「いつかお前を征服するものが現れるだろう。お前をこの岩山に無防備に眠らせる。お前はお前を目覚めさせた者の妻となる。」 「なんて怖ろしい罪、そんな罪はやめて!」と懇願するワルキューレたち。 「お前は竈の前で糸を紡ぎ、みんなに馬鹿にされるのだ。」 屈辱で泣き叫ぶブリュンヒルデ。 「邪魔するものは容赦しない!」 ヴォータンの怒りを恐れ、ワルキューレたちは去る。 上着を脱ぐヴォータン。 デスクに座って新聞を読むヴォータン。(あの~) ブリュンヒルデとヴォータン。しばしの沈黙。 「私の罪はそんなに恥ずべきものだったの?」 「こんな辱めを受けるほどの卑しいものだったの?」 「そんなに不名誉なことだったの?私の名誉が奪われるほどの…。」 「自分の行いに尋ねればわかる。ヴェルズングを助けろと言ったか?」 「言ったわ。」 「その命令は撤回したんだ」 マジックジャーに入れた飲み物を飲むヴォータン。 「知っていたわ、お父様があのヴェルズングを愛しているのを。」 「それがわかっていながら盾突いたのか?」 「お父様の彼への愛がわかっていたからよ。お父様は愛に背を向けたわ。」 「私は彼に死を告げに行ったわ。私は彼と話して勇者の嘆きを聞いた。何物にもとらわれない愛のもたらした苦悩。私は見たわ、私の心を震撼させるものを。」 「勝利であれ死であれ、彼と分かち合う。それが私の選んだ運命だった。」 「この愛を私の心に吹き込んだ人、私をヴェルズングの味方にした人、その人に心を打たれ、私はお父様の命令に背いた。」 「私がやりたいと思いながら妨げられていたことをやったというのか?」 「愛の喜びをそんなに簡単に得られると思うのか?」 「無力感から立ち上がり、自分の世界を瓦礫と化すことで、永遠の悲しみを終わらせようと思ったのだ。」 「もうお前には会わない」 「お父様の愛する者を愛することしか考えなかった。」 「会えないなら自分の半身を遠ざけることになる。」 「自分自身の一部を貶めないで」 「お前は幸せに満ちて愛の力に従った。次はお前が愛さねばならない者に従うのだ。」 「私はヴァルハラを去り、夫に従わねばならないなら、口先だけの臆病者の妻にはしないで。」 「お前の夫を私が選ぶことはできない。」 「きっと最高の英雄がヴェルズング族から出るわ。」 「ヴェルズングのことは言うな!」 「ジークリンデは身ごもっている。」 「私にその女も、その果実の庇護も頼むな。」 「剣を持ってるわ」 「私が打ち砕いた剣だ」 「私の気を削ぐな。自分の運命を待っていろ。私にはどうにもできない。」 http://plaza.rakuten.co.jp/syeva/diary/200505210000/ に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月21日 21時33分17秒
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