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カテゴリ:Classical Music
神奈川県民ホール年末年越しスペシャル
ファンタスティック・ガラコンサート2012 「華麗なるオペラ&バレエ」 貴族たちの悦楽~ヒロインたちのドラマティックな愛 2012年12月29日 神奈川県民ホール 指揮:松尾葉子 司会と歌:宮本益光(バリトン) 出演:安藤赴美子(ソプラノ) 望月哲也(テノール) 鈴木大介(ギター) 上野水香(東京バレエ団) 高岸直樹(東京バレエ団) 管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団 1.ヨハンシュトラウス「こうもり」序曲 オーケストラ 2.モーツァルト「フィガロの結婚」~もう飛ぶまいぞ、この蝶々 宮本益光 3.グノー「ファウスト」よりワルツ オーケストラ 4.プッチーニ「トスカ」より『妙なる調和』 望月哲也 5.プッチーニ「蝶々夫人」~ある晴れた日に 安藤赴美子 6.ドリーブ組曲(バレエ) 上野水香 高岸直樹 7.エルガー「威風堂々」第1番 オーケストラ 第2部 8.デュカス:バレエ音楽「ペリ」よりファンファーレ オーケストラ 9.タレルガ:アルハンブラの思い出 ギター:鈴木大介 10.ロッシーニ「セヴィリアの理髪師」より~空はほほえみ(ギターと共演) 望月哲也 ギター:鈴木大介 11.同、私は町のなんでもや 宮本益光 12.ピアソラ:リベルタンゴ 演奏とバレエ ギター:鈴木大介 ほかオケから選抜の弦楽アンサンブル(コンマス含む) ダンス:上野水香 高岸直樹 13.ヴェルディ「椿姫」~ああ、そは彼の人か ~花から花へ 安藤赴美子 望月哲也 14.レスピーギ:交響詩「ローマの祭り」より主顕祭 オーケストラ アンコール 1.ヨハン・シュトラウス「こうもり」から『乾杯の歌』 宮本益光 安藤赴美子 望月哲也 2.ビゼー:アルルの女」からファランドール(オーケストラ) 3.ラデツキーマーチ(オーケストラ)+全員 *** これで今年の生鑑賞の聴き納め、遊び納めです。 きょうもいろいろ新鮮な発見がありました! まず神奈川フィルです。11月に見た大澤建さんが出演した「ドン・ジョヴァンニ」の時もすばらしかったのですが、このオケ、すっばらしいです! 特に金管のすばらしさといったら! ぜひワーグナーをやってもらいたいと思いました。 この指揮者もすばらしいです。バランス感覚が絶妙というか、有名な曲とそうでもないでも通をうならせる曲をガラで散りばめるなんてなかなかできません。 感心しました。 そして衝撃的だったのは神奈川フィルが財政危機に瀕しており、いろいろな活動の消滅の危機を回避するため、公益法人となるためにいろいろ募金活動をしているということ。神奈川県知事の黒岩さんもお見えになっていました。 司会の宮本さんは歌もトークも実は初めて拝見したのですが、とても達者ですね! 特にトークのすばらしさはもうタレントそのもの。NHKの番組の司会とかできそうですね。 エンターテイナーです。ブリン・ターフェルばりの。 蛇足というかこれはデメリットですが、神奈川県民ホールは体育館並みにがらんと横幅が広いので、オペラには向きません。以前にも書きましたけど。歌手にとっては大変なホールです。先日ウィーン国立歌劇場の「フィガロの結婚」でフリットリがしもてを向いて歌っていた時、私はかみてサイドの端にいまして、声が聞こえづらかったです。ここでは自由に歌えません。まっすぐ前を向いて歌わないと声が均一には聴こえないのです。だからここは音楽ホールではしょせんないのです。大迫力のオーケストラはいいんですけどね…。普通だったら反射して聴こえてくるんでしょうけど、そういう設計のホールではないようです。 Gioconda さまお待ちください。 Gioconda さまのために書きますからね。 *** 開幕! いつものオケピの部分に舞台が創られていて大きなダンスホールのように舞台前面が広くなっている。オーケストラはその背後。雛壇に金管。壮観のフルオーケストラです。 最初のこうもりでもう瞠目! このオケ、すっばらしい!指揮もすばらしい。どこに出しても恥ずかしくないすばらしいこうもり序曲です。 宮本さん登場。有名なモーツァルトの「フィガロの結婚」からアリア。 彼はハイバリトンでしょうか。テノールも歌えるんではないかと思います。アンコールのこうもりでそう感じました。フィガロの結婚のフィガロは定番ではバスバリトンが歌うので、私の個人的なイメージとは違いましたけど、有名な曲なのでこれもありだったでしょう。 彼の軽妙なトークにあっという間に客席は引き込まれていきます。本当に達者です。 グノーファウストのワルツは聴きなれないものでしたが、正直それどころじゃありません。望月さんのプッチーニが(ロドルフォ以来)1年ぶりに聴けるのです。しかもレコンディタルモニアなので… いよいよです。 この曲はテノールにとってやはり非常にデマンディングな曲です。登場してすぐにいきなり高い声で歌いださなくっちゃいけませんし、終始テッシトゥーラが高そうです。 Recondita armonia di bellezze diverse! 望月さんの声です。当たり前ですけど。 望月さんのRecondita armoniaでした。もっちー節も含め。 彼の独特の高い声、美しい声をもっちー節ヴィブラートで伸ばす伸ばす。 中間部は朗々と、甘く切なく歌います。 そしてまた高い音の続く後半、それもマックス歌唱ですからね。まったくイタリアオペラは厄介です。 Tosca, sei tu! 最初からハードル高いアリアですね! きのうあれだけのマックスでベートーベンのアンディーフロイデを歌い、ほとんど寝る時間もないままにおそらくきょうのリハーサルと本番になだれこんでいってるのでしょう。 ほんとにお疲れ様です。 ベートーベンの翌日にプッチーニと、ロッシーニというのは多分きっとすごく歌手にとっては大変なことだと思います。 それを笑顔でこなしてしまう彼は本当にすごいです。 脱帽です。 それにしてもカヴァラドッシでもロドルフォでもピンカートンでも全幕が聴きたくなりました。 一番聴きたいのはドンカルロのドンカルロ役の全幕です。 何年後に聴かせていただけるのかしら…。 望月さんのカヴァラドッシはマルセロ・アルヴァレス風なのかな~と漠然と思っていましたが、まったく違いました。彼はもう~~誰誰風~という表現が私の中では当てはめられなくなりました。望月哲也自身だからです。それはパヴァロッティがパヴァロッティであるのと同じです。私はきっと頭の中でそういう比較すべき存在を無意識に探して当てはめてしまってるのでしょう。でももう彼は、望月哲也以外の何者でもない存在です。個性が確立しているのです。次はドゥカ・ディ・マントヴァですが、これもきっと彼そのもののマントヴァ公なんでしょうね! 安藤さんの蝶々夫人、すばらしかったです。私は頭の中でさきほどの望月さんの歌唱を整理するのに必死でしたので心ここにあらずでしたが… ドリーブ組曲、このバレエはジョゼ・マルティネス振付。彼とアニエス・ルテステュのバレエはすでに見ている。逆回転のマネージュとかあるそうとう超絶技巧の散りばめられたバレエなのです。水香さんはいつもすばらしい! アダージョで6回転シェネを連続で2セット。 男女のヴァリアシオン。 コーダはもう水香さんの技巧が冴えわたる。変則フェッテ、ピケピルエットとシェネの高速のコンビネーション!すごかったです。 第1部の締めはエルガーの威風堂々。これもすばらしかった。「かなフィル」は本当にすばらしいです。テンポもすばらしかったです。感服しました。 休憩 デュカスのファンファーレもすごかった!金管だけが立って演奏します。 かみてからチューバ1、トロンボーン3、ペット4、ホルン4です。彼ら本当にすごかったです!!ブラーヴィー!! アルハンブラの思い出はマイクで音を拾っていました。 ギター奏者に宮本さんがインタビュー。ほんとうまい! セヴィリアです。 "Ecco, ridente in cielo" is a cavatina from Gioachino Rossini's The Barber of Seville, sung by the tenor Count Almaviva ギターの鈴木さんとオーケストラ&望月哲也。 さきほどと声の出し方すら違います。美しい声。繊細な歌唱。 後半にはディマンディングなアジリタが控えている。見事クリア~ そして最高音は地声で出しました~すごい!!それでこそテノール! ほんとお疲れ様です。 "Ecco, ridente in cielo" はリリコ・レッジェーロの歌う歌です。 ホワン・ディエゴ・フローレスのおはこです。 望月哲也はまさに八面六臂、変幻自在、七色の声を持つ男、この年末年始、いろんな彼の歌を聴けてホントにうれしいです。きょうだけで望月さんのプッチーニ、ロッシーニ、ヴェルディ、ヨハン・シュトラウスが聴けました。 リベルタンゴはもう~アーウィンシュロットを思い出しちゃいました。 セクシーな2人のダンスもすばらしかったです。とても粋でした~ ここでMCが2人のバレエダンサーにわき腹が細くなるエクササイズをならいます。そのモデルがなんと望月さん! トラヴィアータ、安藤さんすばらしかったです。途中でアルフレードが舞台上に出てきて歌うんですけど、アルフレードの歌のシーンはもっとあったはずなのにカットされていて(?)ちょこっとだけでした。ここは残念!舞台上だと袖で歌うみたいに響かないのでなんかいつもと聴こえ方が違う感じでした。 でもちょっとでもとてもすばらしかった!!ああ~彼のヴェルディ聴いたわ~とうれしい。彼のアルフレードももちろん全幕で早く聴きたいです。すごく良さそうです。 安藤さんと望月さんのインタビュー。 レスピーギの曲、オケがまたまたすごかったです~ブラボー アンコール! 1曲目はヨハン・シュトラウスの「こうもり」からオルロフスキーORLOFSKYとアイゼンシュタインらの歌う、 Im Feuerstrom der Reben, trala, la la la la la laーーー これを安藤、宮本、望月の3人が日本語とドイツ語で歌いました。 ここはすごく楽しかったです。 望月哲也さんの歌唱が素晴らしかったです。 声がきらめいている~ これはエキストラなお楽しみでした。 2曲目のアンコールはギター+オーケストラの「アルルの女」ファランドール。すごかった!! 締めはラデツキーマーチ。ウィーンフィルのニューイヤーの定番の締めの曲でもあるのでお客さんものりのりで拍手していました。 お疲れさまでした~~ 楽しい時間をありがとうございました。 また神奈川フィルの金管が聴きたい!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年12月30日 00時33分15秒
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