神奈川県立音楽堂 還暦!記念週間
大野和士のオペラ・レクチャーコンサート
2014年11月04日(火) 18:30開演
神奈川県立音楽堂
レクチャーとピアノ:大野和士
出演歌手:
林正子(ソプラノ)
菅英三子(ソプラノ)
及川尚志(テノール)
清水徹太郎(テノール)
河野克典(バリトン)
大沼徹(バリトン)
松田万美江(ソプラノ)
立花正子(ソプラノ)
菅原章代(アルト)
プログラム
モーツァルト「魔笛」
ベートーヴェン「フィデリオ」より
アリアや重唱
***
今日は行って良かった。
マエストロ大野がいつものごとく大熱演のしかも深い考察や薀蓄満載のトーク。
なぜ魔笛とフィデリオだったのかと言うのが明かされます。
そして歌手がすばらしい‼︎
マエストロのピアノの完成度はともかく、
歌手への多分無茶ぶりすごいんだと思いますが
すごいレベルでした。
特に今日の大発見はパミーナとレオノーレを歌った林正子さん。なんと言うすばらしい声なんでしょうか。
深い 響き。空気に包みこまれるような声。口を開いた瞬間に引き込まれました。
ニナ・シュテンメのような声です。
フロレスタンを歌ったヘルデンテナーの及川さんも素晴らしかった‼︎
なかなかこのフロレスタンを歌えるヘルデンは世の中にいないと思います。ブルクハルト・フリッツを思い出させる声でした。
タミーノとヤキーノを歌った清水さんは重めのリリックテノールでパワーも十分、良かったです。
マルツェリーナと童子 侍女を歌った松田さんもパワーのある美しいリリックソプラノ。
夜の女王 菅さんは超高速の夜の女王のアリアを完璧に歌いました。
そしてそして。二期会のスターバリトン大沼徹さんです。今日は彼がもしかしたらピツァロを歌うかもと期待していたので、本当に嬉しかったです。
彼はバリトンですがバスバリもこなせる重い声なのでフィデリオをやるなら彼のピツァロが聴きたいと思っていたのです。マエストロありがとうございます。マエストロは前回のホフマン物語のレクチャーでホフマンの悪役4役の彼の声を聴いているのでキャスティングしてくれたのだと思います。
大沼氏はパパゲーノと鎧の武士2 そしてピツァロ。ドンフェルナンドも予定されていたようですが時間の関係でカットになってしまったようです。
パパゲーノではコミカルに歌いピツァロでは恐ろしい迫力でした。
バリトンの河野さんがバス歌手が歌うロッコを担当。彼はハイバリトンなので締めで歌ったパパゲーノのパパパのアリアが素晴らしかったです。
このコンサートは広島?でも行われるようなので楽しみにしてほしいです。
なので
詳細は省きます。
リブレット付きだったので普通は前半が魔笛 後半がフィデリオだと思うじゃないですか?
違うんです。ミックスされて展開するので多分歌手も相当面食らっていたのではないでしょうか。
曲目
コジのフィオルディリージとドラベッラの二重唱
マルツェリーナのアリア
侍女のタミーノを取り合う三重唱
フィデリオのあのすばらしい四重唱
マルツェリーナ レオノーレ ヤキーノ ロッコ
夜の女王の最初のアリア
パパゲーノとパミーナの二重唱
フィデリオからピツァロとロッコの二重唱
レオノーレのアリア
休憩
フロレスタンの登場のアリア
Wie Wie Wie‼︎の五重唱 パパゲーノ タミーノ 侍女3人
夜の女王の2つめのアリア
タミーノと合流したパミーナと鎧の武士の四重唱 林 清水 及川 大沼
好きなところです‼︎
四重唱 ピツァロ フロレスタン レオノーレ ロッコ 対決
フロレスタンとレオノーレの二重唱
最後が
自殺しようとするパパゲーノをとめる3人の童子
パパゲーノ
パパパのアリア
パパゲーノ パパゲーナ
以上‼︎
このように有名なソロではなくあえて面白いアンサンブルの部分を選んでいるところがさすがマエストロでした。
楽しい宵でした。
マエストロありがとうございました。