アイーダ
豊洲シビックセンターホール
https://www.kcf.or.jp/toyosu/
2017年3月9日19:00開演
ヴェルディ作曲 アイーダ 演奏会形式
全自由席 4000円
アイーダ 石原妙子
アムネリス 中島郁子
ラダメス 柾木和敬
アモナズロ 藪内俊弥
ランフィス 田中大揮
王 狩野賢一
ピアノ藤原藍子
ナレーター 山田 亜寿香
スペシャルサンクス 服部容子、渡邉智美
関東地方 花粉絶好調の中、花粉症の歌手は本当に大変だったでしょう。お疲れ様でした。
今回のアイーダは、私のような低音歌手好きにとってめっちゃレアで千載一遇のチャンス。
何しろ藤原と二期会のすばらしいバスバリトンが揃い踏み。しかもそれだけではなく、超美声カヴァリエ・バリトンの藪内さんまで!低音三人がとにかく超好み!
超美声バスバリトンの狩野さん
超大型バスバリトンの田中大揮さん。
三幕ではそでの扉ガン見でした。
そしてアイーダは別名アムネリスというぐらいメゾのアムネリスが歌いまくるオペラなのだ。
昨年のセミラーミデのアルサーチェの歌唱が忘れ難い中島郁子さんがアムネリス!
本当に世界レベルのすばらしいメゾです。
ラダメスは完全にスピントで、声も姿もホセ・クーラにそっくり!
アイーダの石原さんが企画したこのプロダクション。アイーダもすばらしいドラマチックソプラノで感動的でした。
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アイーダの合唱抜きなんてあり得ない!そう思っていた皆さん こういうアプローチも一興です。
凱旋行進曲に続く一連の重唱+合唱 まさにアイーダの最高の名場面 これをピアノとソリスト6人でやっちゃうという!
大地の歌の室内楽ヴァージョンもあるくらいですから、ありなんです。この場面をこの歌手で聴けたら幸せマックスです。
客席がまたすごくて業界関係者と有名歌手、作曲家がずらり。ビックリでした。
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もちろんカットシーンも多いです。
字幕がないのでナレーターが内容を説明しながら進行するスタイルです。
ナレーターが話す間にピアノが始まります。
清きアイーダ
最高音も出しました。
アムネリス登場
アイーダ登場
アイーダとの仲を疑うアムネリス。
リトルナ・ヴィンチトーレ
アイーダの見せ場。
入り込んだ歌唱ですばらしかったです。
将軍に任命する場面はカット
寺院の場面カット
湯浴みの場面
アムネリスとアイーダの女の対決が凄まじい。
ラダメスは生きてるわ!
喜ぶアイーダ。
凱旋行進曲はピアノで表現 歌はなし
バレエ音楽も。
いよいよ王様登場
声を発した瞬間、空気を切り裂く美しすぎるバスバリトンの声が!震えるほどノーブルで荘厳。神ですか?
勝ちて帰りしラダメスに望みのものをとらすという。
そこに
いよいよアモナズロ登場。
藪内さんだけは結構芝居していた。
父上!
アイーダの父親⁉︎
父です。
アモナズロの歌唱 美声のバリトンです。
ラダメスは
王様は言われましたよね。
言ったとも。
望みはエチオピアの奴隷を解放することだと言う。
反対するランフィス
王アモナズロを失ったエチオピア軍には蜂起はありえません。
重唱
ものすごい音量でぶっ飛ぶ。
これぞヴェルディだ!
休憩
アイーダ
アリア
マイピウ
すばらしい!
アモナズロが様子を伺っている。
お父様
エチオピアの民の運命はお前にかかっている!
私?
ラダメスはお前を愛している。彼はエジプト軍の将軍だ。
わかるな
恐ろしい!無理です。
お前はファラオの奴隷か!
ここ激しく伸ばすソリストも多いですが藪内さんはさらりとお芝居の中で演じます。
彼の声はサイモン・キーンリーサイドに似ている。高貴なカヴァリエ・バリトンで、もうものすごくドン・カルロのロドリーゴが似合いそう。
違います!
泣きそうな顔で抗弁するアイーダ。
ここからのアモナズロの見せ場が大好きです。
そこで見てるからな。
何も知らないラダメスが。
逃げるだって!
ついにはアイーダと逃げることを承諾する。
どの道を通るの?
軍の進む道だ
ナパタの
アモナズロ登場
聞いたぞ。我が軍に知らせよう。
アムネリスが聞きつける。
裏切り者!
ランフィスが来る。
ラダメスはランフィスの前に投降する。
第4幕
アムネリス
ここがもう本当にすごかったです。
ラダメスを救いたい一心でラダメスを牢から呼び出す。
アイーダも死んだ今
アイーダは生きてるわ。
幸せになってほしい。
俺が怖いのはお前の深情けだ!
ああ!
しもてそでから神官たちの合唱
これを一人で歌ってる?
ランフィス
罪を認めるか?
沈黙
反逆者だ!
これを三回繰り返す
アムネリスのリアクション。
墓に生きながら閉じ込められるラダメス。そこにアイーダ。
二人の絶唱。
本当に名場面です。
全幕了。
お疲れ様でした。
ブラヴィが飛びまくっておりました。