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Stefan Pop as Pollione, Laura Polverelli as Adalgisa and thegreat DIVA, Mariella Devia as her last Norma in Kawasaki. 共同制作公演「ノルマ」 新制作 2017年10月22日(日)14:00開演 カルッツ川崎 指揮:沼尻竜典 演出:粟國 淳 ノルマ:マリエッラ・デヴィーア アダルジーザ:ラウラ・ポルヴェレッリ ポリオーネ:ステファン・ポップ オロヴェーゾ:伊藤貴之 クロチルデ:松浦 麗 フラーヴィオ:二塚直紀 他 合唱/びわ湖ホール声楽アンサンブル、藤原歌劇団合唱部 管弦楽/トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア *** 台風のせいで超悪天候の中 デヴィーアのラス前オペラが行われました。 数年前のセルソ・アルベロの時を思い出していたが、ベッリーニ+大型テノール=暴風雨というジンクスができちゃいそうな凄さでした。雨も歌もすごい☂️。 その注目のステファン・ポップ、めっちゃ明るいテノール気質の方で、舞台上でカーテンコールで投げキス! 又吉秀樹さんwかと思いました。 声は超弩級のスピントです。 まるでPavarottiパヴァロッティのようにすごい声! 大感動でした。 高い声の強靭な伸ばしもアメイジングです。 そして今回のオケは沼尻さんの手兵 三鷹フィルハーモニア。 沼尻さんの牽引ですばらしくオペラでした。 彼のテンポは最高。 歌手にすべてきっかけを出してました。 緩急自在の歌手との一体感が瞠目でした。 トランペットのスピード感に感心。 デヴィーアさんはとにかくすごかったです。彼女のオペラ引退公演だからこその魂の歌唱が聞けました。 ラウラ・ポルヴェッリも手堅く、プロの歌唱! フラーヴィオの二塚さんが強靭で美しいパワフルなリリコスピントですばらしかったです。 オロヴェーゾの伊藤貴之さんもノーブルな美声で聴かせました。 ノルマはやはりノルマがすべてだなあと思い知る公演でした。 ほぼ出ずっぱりでパワーと技巧と表現力が必要なカリスマ性のあるディーヴァしかできない役。 ディーヴァのすべてを堪能できる作品です。 序曲 激しい音! 音が強い。 まるで楔を打ち込むようだ。 一転メロディアスで弦楽的流麗さ。 沼尻マジックの始まり。 幕が開き、神殿の奥に立つ髭の男 オロヴェーゾ Ite sul colle, o Druidi 伊藤さんの声はカルロ・コロンバーラに似ている。 うっとりする美声のバスだ。 La nuova Luna sveli! Bronzo sacerdotal! 合唱 Sì, Norma, sì verrà オロヴェーゾは前に進み出てくる。 アップテンポの合唱。 すばらしい。 Sì. Parlerà terribile 強く、ヴェルディのナブッコの登場人物ザッカリーア造形に影響を与えたであろうと思わせるこの部分。 ポッリオーネの登場。 Svanir le voci! 最初の一声からもうすごい声! イタリアもののテノールという雰囲気が漂う強靭な声!すばらしい! フラーヴィオ二塚さんも負けてません。パワーもあるいい声です。 別の女を愛しているのですか? アダルジーザを なんてことだ! 恐ろしい夢を見るんだ。 話してください。 Meco all'altar di Venere ヴィーナスの祭壇へ すばらしい~ Eran rapiti i sensi 高音も見事です。 強烈なスピントで声量がとにかくものすごいです。 ノルマの恐ろしい復讐を夢に見たポリオーネ 銅鑼の音。 フラーヴィオ Odi? I suoi riti a compiere Norma すばらしい!確かな声量、明確な歌唱。 しかし大胆なポリオーネは怖れない。 野蛮人め! やっつけてやる! 勇壮に歌う。 アップテンポ Me protegge, me difende L'empio altare abbatterò ラストの強靭な高音! すばらしい~~~ 早くも大興奮、大拍手! 二人が去るとイルミンスルの神殿が開かれる 巫女たちが勢ぞろいで圧巻だ。 Norma viene: le cinge la chioma 合唱、すばらしい! これぞ生の迫力! いよいよノルマ登場。 青い衣裳。 威嚇するような声で歌う。 Ei non dipende, no, non dipende Da potere umano 運命には逆らえないのだ! ローマ人との戦いを望むドルイド人たちを押さえ込むノルマ。 ローマはいずれ自らの背徳で滅びるのだ。 それは今ではない。 儀式を行うノルマ。 台本どおり。さすが粟国さんです! E il sacro vischio io mieto ここの弱音がとんでもなくすばらしい!弱音が巨大な会場の隅々まで響き渡るのがさすがディーヴァだ! ノルマは一人回転するセットの中に。セットが止まってから階段を上がり、上に立つ。 カスタ・ディーヴァ(清らかな女神よ)にはさすがにキュー出さない沼尻さん Casta Diva, Casta Diva che inargenti Queste sacre antiche piante 今日はカスタ・ディーヴァも万全 装飾音連発! Tempra, o Diva, Tempra tu de' cori ardenti 高音のレガートも完璧! 超高音への上げ。 ここでとんでもないフライングブラヴォーww 歌い終わりすぐに声をかけた。 沼尻さんもビックリしたことでしょう。w 大拍手。 Fine al rito 続いての速いテンポの部分 圧倒的なアジリタ 背景が消えてピンスポ。 ノルマの独白。 Ah! bello a me ritorna 彼の愛が戻ってきたら。 ここは女性の心をにじませてうたう。 またもやアジリタと装飾音に超高音。 まあ、ヴェルディのヴィオレッタの原型のような部分ですよね! 場面転換 廃墟のような神殿 石柱 アダルジーザ Sgombra è la sacra selva うら若き美しき乙女。 巫女のアダルジーザは禁断の恋に苦しんでいる。 やはり常に安定の歌唱のラウラ・ポルヴェッリ Deh! Proteggimi, o Dio! 神よ、私をお護りください。 私は道を踏み外してしまいました。 Gran Dio, abbi pietà, Perduta io son! ポッリオーネがくる フラーヴィオに外してくれ、とぽんぽんと肩を叩く アダルジーザ あなたがここに! 泣いてたのか? お祈りしてたのです。 O mia diletta! ポリオーネ Va, crudele, al Dio spietato ひどい女よ!冷酷な神に仕えるがいい 強靭な歌唱。 すばらしい! アダルジーザも強靭な声だ! ここの二重唱が本当に素敵です。 A lui cedi, ah, cedi a me! Ah! Deh cedi, deh cedi a me! 感情も入っています。 Abbandonarmi così! アバンドナルミ・コジ 悲しく言う。 僕を捨てるって言うのか? 僕を捨てるって? テノールの激情!たまりません~~ Seguirti voglio いいえあなたについていきます アダルジーザの足元にひざまずくポリオーネ Giura 誓って? (ここは地声っぽく) 誓うわ ああうれしい! E il tuo Dio sfidar saprò! さいごの2人で歌うsaprò!も高音上げのポップさん。すばらしいです!! *** ノルマの居室 恐ろしい音楽。 ノルマの感情を表している。 子役が本当に可愛くて芝居上手。 多分女の子だと思うが男の子の演技をする。 お兄ちゃんが弟にいろいろ教えたりかばったり起こしたり、細かい演技です。 ここでは長男が剣を振り回し、次男が本を読む。 おとなしい次男に剣術を教えて鍛えるお兄ちゃん。 子供を見てると苦しくなるの。 母親なのに… そうじゃなかったらよかったわ 子供を連れて行くクロチルデ。 アダルジーザが来る アダルジーザは秘密の恋を打ち明ける。 Un altro cielo in lui Sola, furtiva, al tempio ノルマ Così trovava del mio cor la via! アダルジーザ Salvami, salvami dal mio cor! ノルマにはたくさん高音のレガートが用意されている。 軽快に ノルマ Ah! Sì, fa core e abbracciami 恋に悩むアダルジーザを巫女から解放すると言うノルマ 技巧を尽くした二重唱がすばらしい! アカペラ Vivrai felice ancor しかし… 誰なのそのお相手は ガリア人ではなくローマの人です まさか… そこにポリオーネが来る この人です ポリオーン! Misera te! Che festi? 君は何を言ったんだ! ノルマの怒り。 Oh, non tremare, o perfido Trema per me, fellon! アジリタ。 ワルツのリズム ヴェルディのリゴレットの原型がここにあるかも! マッダレーナとジルダ、リゴレットのシーンにとても似ています。 ノルマ Oh! Di qual sei tu vittima ポリオーネ Norma! De' tuoi rimproveri 三重唱がなんという美しさ。 ポッリオーネはアダルジーザを連れて行こうとするが、アダルジーザは言うことを聞かない。 ポリオーネ これは運命なんだ ノルマを捨てるのも運命なんだ。 ノルマの怒り それなら、行くがいいわ。 Te sull'onde e te sui venti Seguiranno mie furie ardenti! 美しいメロディで恐ろしい復讐を歌う。 三重唱が圧倒的! 第1幕終了。 大拍手。 *** 第2幕 悲しみの旋律。 美しいチェロ! もううっとりだ!! 天才メロディメイカー、ベッリーニ。 寝ている子供。 黒い衣裳のノルマは刃物を手にし子供を殺そうとしている 眠っている。良かったわ、差す手を見られずにすむ… Teneri figli. Essi, pur dianzi delizia mia, 私の喜びだった息子たちを ポリオーネの息子だから 殺すのよ Feriam 刺せ! できないわ! 叫び声に子供たちが起き上がる。 あたしの子供たちなのよ! クロチルデ、 アダルジーザを呼んできて アダルジーザ: お呼びですか? 私は死にます。 だから子供たちをお願いしたいの。 ローマの陣営に行って、あの男に子供たちを引き渡して欲しいの。 お願い…(弱音) Deh! Con te, li prendi Adalgisa, deh! ti muova Tanto strazio del mio cor アダルジーザはノルマのためにポリオーネを説得すると言う。 Norma ancor vi regnerà! だめよ! アダルジーザ: Mira, o Norma, a' tuoi ginocchi この子達をご覧ください。 美しいメロディ。 ここが本当にすばらしかったです!! ノルマ: Ah! Perchè, perchè la mia costanza 私の覚悟を鈍らせないで。 ここで音楽終わりで 沈黙 拍手が沸く前に 沼尻さんが歌手に手をさしだす これは 「あなたのタイミングで歌い始めて」 という意味だと思うが 拍手が沸き起こってしまい 間をとった Cedi! Deh, cedi! そして感動の二重唱 これがやっぱり白眉だった! Sì, fino all'ore estreme Compagna tua m'avrai ここ、スピードアップしていくベルカントの重唱の技巧なのだが 途中にわざとゆっくりにしてみせたりして 沼尻、ノルマ、アダルジーザがぴったり息が合っていて かっこいい~~と思わせるんですよ! Ah! sì 大拍手 *** 場面転換 森の中 戦士たち Attendiam, attendiam E in silenzio il cor s'appresti はやる心を押さえつけて戦いの時を待っている。 オロヴェーゾ ポリオーネの後任は残酷な男だ。 オロヴェーゾの見せ場 Ah! Del Tebro al giogo indegno パワー十分でノーブルに重々しく歌う。 すばらしい! Più tremendo a divampar 合唱 Sì, fingiamo! 最後がオロヴェーゾの最低音か。 バスの見せ場の低音が用意されています。 *** イルミンスルの神殿 一方ノルマはアダルジーザからの吉報を待っている。 ベルカントの女王でないと歌えない高音が用意されています。 しかし裏切られる。 ポリオーネは説得されず、アダルジーザを神殿から奪うつもりだというのだ。 ローマ人の血が流れるわ! Scorreran torrenti 超高音 怒ったノルマは銅鑼を鳴らす 三回。 戦いの合図だ。 ここのトランペットの速さがめっちゃかっこいいです! 戦士たちが集まってくる Guerra, strage, sterminio 戦いだ! 殺戮だ! Guerra, guerra! Le galliche selve 迫力の合唱! ノルマ、いけにえは誰なんだ? その時騒ぎが。 クロチルデがローマ人が神殿に侵入し捕われたと告げる。 捕われたローマの男 それはポリオーネだった。 オロヴェーゾは喉元に刃を向けるが 殺せ! ノルマが 私が…! 誰かと思えば、ノルマか!? そう私よ。 刺すわ! できないわ。 どうしたんだ!? しかし訊問があるからと人払いをする ここから最高のシーン! ノルマとポリオーネ二人きり。 ノルマ In mia man alfin tu sei あなたはついに私の手に落ちたわ。 In mia manを地声で歌う。 もうアダルジーザを愛さないと誓って。 そしたら命はとらないわ 死んだ方がましだ! 子供にも刃を向けたのよ なんだって! でも今ならできるかも。 オレだけを殺せばいいだろう! あなただけですって?全員が死ぬのよ ローマ人全員が。 アダルジーザもね。 どうかお慈悲を! やっと彼女の命乞い? いまさらだわ。 アダルジーザを刺し殺すわ。 やっとあなたを私と同じだけ不幸にできるってわけよ。 あの罪のない女には手出ししないでくれ! ノルマは人を呼ぶ。 巫女が神を裏切ったのよ それは誰なんだ? ノルマやめてくれ!! 裏切り者は… Son io それは私よ… 弱音の伸ばし、見事です! 皆、信じないでくれ! ノルマとポリオーネの二重唱 絶品です。 Qual cor tradisti, qual cor perdesti あなたはわたしとはなれられない 一緒に死ぬ運命なのよ。 ポリオーネ Ah! Troppo tardi t'ho conosciuta! 遅すぎた、君を知るのが。 Moriamo insieme, ah, sì, moriamo! 一緒に死のう。 Pria di morire, perdona a me! 死ぬ前に私を許してくれ。 重唱と合唱が加わる。 椿姫の夜会のシーンのコンチェルタンテの原型とも言えます。 子供のことを父親に頼む お聞きください、 私は母親なのです。 母だって!? やめてくれ! Ah! Padre! Ah! Padre! お父様、お願いいたします。 歌いっぱなしのノルマがここでまた声の感じを変えて せつせつと父親に歌いかける どこまでスタミナと引き出しがあるのだろうか! すばらしい! Deh! Non volerli vittime あの子達を犠牲者にしないでください。 ここで本当にノルマが初めて人間に戻った感じで感動した。デヴィーアの本当の魅力はここのシーンに表れていたと思う。 Ah! Padre, abbi di lor pietà! ここの重唱と合唱がまたまたすばらしい!! 涙と感動。 ノルマは黒いヴェールをかけられ、ポリオーネと二人で壇上に上がっていく。 全幕了。 デヴィーアはすべてのシーンで大変な集中力で見事に歌いきった。 やはりそこには歌えるだけではない オーラ、 完成された技術から来る見事な歌唱。 胸に刺さりました~~! おつかれさまでした。 ありがとうございました。 会場は感動に包まれ いつまでも温かい拍手が続いた。 幕が閉まった後に拍手が終わらないのでまた幕が開いて、ソリストたちが現れる デヴィーアが一人進み出る。 喝采。 感極まった表情で歓呼に応えていた。 ステファン・ポップはお茶目に笑顔。投げキッスまで。 沼尻さんにも大拍手。 びわ湖ホールでの公演はすでに完売とのことです。そちらも盛り上がりそうですね! *** 日生劇場での詳細は下記。(同一プロダクションです) Related link デヴィーア様降臨!藤原真骨頂のノルマ 初日大成功!お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年10月23日 23時44分56秒
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