普段それぞれに忙しいので、親子4人がそろって休日のときにはなるべく一緒に出かけることにしています。子どもたちもあまり付き合ってくれなくなると思うので、今のうち?というわけで11日に家族でお出かけしました。
雪のあるところに行って見たかったので、
「利賀そば祭り」にいくか立山方面に行くか迷いましたけど、
とりあえず立山山麓へ。
富山市から車で50分ほど。途中から山の景色が雪に変わっていきます。
アルペンルート(冬季はお休み)の入り口である立山駅そばにある
「立山カルデラ砂防博物館」に行きました。
ちょうど、10日から18日まで砂防工事用のトロッコに体験乗車できるイベント開催中。11時の回は満席だけど11時半に臨時便が出るということだったので、嫌がる息子らを説得して(^^;)乗車することにしました。
乗車時間まで、カルデラ砂防博物館を見学。
立山というとアルペンルートの雄大な自然、美しい自然の印象がありますが、「もうひとつの立山」といわれているのが立山カルデラです。
火山活動と常願寺川の侵食によってできた大規模崩壊地で、大きなナベのようにえぐれていて、土砂が大量に堆積しているのです。
アルペンルートの弥陀ヶ原からちょっと歩いていくと、カルデラをみることのできる展望台もあります。
今から約150年前の安政5年(1858年)4月9日、立山連峰の西、富山と岐阜の県境付近で、M7.0規模の大きな直下型地震が発生(飛越地震)。この地震で、各所で山崩れが発生したのですが、このとき立山連峰の大鳶山、小鳶山が崩壊、カルデラの底に向かって大量の土砂が流れ込んでいきました。このとき、今はなき「立山温泉」も飲み込まれ、また堆積した土砂は4億立方mともいわれてます。この土砂が川をせき止め、上流部に大量の水がたまってしまったのですが、4月23日に再度、地震が発生、せき止めた土砂が崩れて大量の土石流が下流部に流れました。さらに6月。もっと規模の大きな決壊で常願寺川には大量の土砂が流れ込み、富山平野を飲み込む大きな洪水の被害をもたらしたのです。
この後、常願寺川は大雨のたびに土砂災害や洪水を起こす川となってしまったため、1906年から、上流部で災害を防ぐための大規模な砂防工事がこのカルデラで行われるようになったのです。カルデラでの砂防工事は100年間も続いているのです。
・・というような内容の展示で、安政の大地震でいかに怖いことが起きたか、砂防工事がいかに重要か、をアピールしている内容です。3D映画も見ました。
今回は見られなかったけど「3D土石流体験」というおそろしいアトラクションもあるそうなので次回行ったら見てみようっと。
美しい弥陀ヶ原とは対照的な荒々しい光景が展開する立山カルデラ。この博物館の主催するカルデラ見学会が毎年、行われています。昨年はエントリーできなかったので今年はぜひとも参加してみたいと思ってます♪
さて、トロッコはその砂防工事用の800メートルの訓練軌道を走るというものです。ほんのちょとだけの走行でしたが、おもしろかったです。雪がとても降っていて、下車はしませんでした。とはいえ昨年は3メートルの積雪だったのがことしはたったい60センチとか。
終了後、この日だけたまたまの「豚汁無料サービス」があり、あったかいのをいただきました♪おいしかった!
ここから立山を後にして、今度は清水の町、「黒部」に向かいました。
(つづく)
トロッコは18日までやってます(13日は休み)
毎日、9時半に受付開始。11時、13時、14時、15時の回があります。土日は11時、14時の回で『スノーシュー』体験もできるそうです!