|
カテゴリ:カテゴリ未分類
前に書いた日記の再掲載です。ずいぶん前に書きましたが、だいぶ時間がたったので、これを見ていないマイミクの方々もいらっしゃるかと思い、再掲載しました。
元ラグビー日本代表監督で、今は神戸製鋼GMの平尾誠二氏の現役時代の話です。平尾氏、伏見工業高、同志社大、神鋼、日本代表と、いづれもキャプテンを歴任しており、伏見工業の花園初優勝(スクールウォーズの最後の優勝シーンのモデルに)、同志社大大学3連覇、神鋼の社会人、日本選手権7連覇、日本代表のW杯初勝利を経験しております。この人は、頭も相当切れる人なので、面白い話もたくさんありますが、中でもおもしろかったのは、試合前の陣取りじゃんけんの話。日本では、大学も社会人も試合前の陣取りトスはキャプテン同士のじゃんけんです。平尾氏はいつも、試合前のじゃんけんで、必ずグーを出していたそうです。そうなると、他のチームにも、「平尾は必ずグーを出す」という噂が広まると、相手はじゃんけんでパーを出す事になりますが、本人は、 「それでエエんですわ」 して、その心は? 「ジンクスみたいなものもありますが、僕がグーを出す事が分かっていたら、相手は必ずパーをだして勝たせて、相手がどちらの陣を取るか、またはボールをとるかで、相手がどんな風に試合を組み立ててくるかがある程度分かりますから、こちらの作戦が立てやすくなります。その事を知らない人でも、1回目でお互いグーを出しても、2度目で相手はパーを出していました。試合直前は緊張して気合が入っていますから、どうしても拳を握る率が高いし、緊張して興奮している時には、指を2本立てるのは難しいから、グー、パーの単純な動きしかできません。試合前のじゃんけんは、負けた方が得です。」 しかし、神鋼2度目の優勝の決勝戦の時、こんなエピソードも。 相手のサントリーの土田キャプテン(現サントリー監督)が、平尾氏が同志社大でキャプテンをやっていた時の副キャプテンで、当然、試合前のじゃんけんでグーを出す事も全部知っていました。だから土田氏もじゃんけんでグーを出してきて、お互い20回も30回もグーばっかり出したそうです。見かねてレフリーが。「ええ加減にせえ!」と怒鳴ったら、土田氏は思わず手を開いてしまったとか。後に平尾氏は、このときチョキを出されて負けたらドキッとして精神的に押されてやばかったと言っていました。目の前の10円拾って、大きなものを逃したとも言っていたとか。 そのほかにも、サインプレーの陰語を考え付いたり、大阪湾に浮かんだ ボールを取りに行くには、どのポジションにとって、どう行けばいいのか?という発想も。恐れ入ります・・・。 う~む、じゃんけんでここまでの話ができる人って、そういないのではないでしょうか?この話には、本当に感服させられましたねえ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年01月11日 23時36分36秒
|
|