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テーマ:中学生日記(473)
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“【情のない世界】の裏切り感覚”
《商売の駆引き 常識・非常識》 アラブの商売は商品に値段が明記されていない。アラブでは50万円の品物を100万円で買った客がいたとしても「その客がどうしても欲しかったからその品物にはきっとその価値があったはず。」とうことで、これは暴利をむさぼってもいいことを意味しているのではない。値段から価値を図るのではなく、値段は価値についてくるという発想である。 アラブの客は、店がいかにも老舗(しにせ)であったとしても、そして信用度の高い店であったとしても、店主のいう値段を鵜呑(うの)みにしたりはしない。客は、自分のものを見る目、商品知識、店主の人間性など交渉の間に判断し取り引きするかどうかを考える。そのためアラブ人は他人の持ち物の値段をよく聞くのは、、極普通の社交マナーであり、不可欠の情報召集である。そして、商談の際フル活用する。 日本には、所有者と所有者との境目には一本の線によって所有権が隣接している。しかし、アラブ世界が大きく異なるのは所有権が隣接していないことである。アラブの土地は基本的には砂漠であるから、一つの泉、ワジには一部族だけが暮し、他部族はまったく遠く離れて住んでいる必然の構図である。一つの部族の間だけなら、物の価値はだいたい決まっているが、遠くはなれた二つの部族が物を取り引きしようとすればおのずから価値は変わってくる。 つまり、定められた値段などというのは存在せず、それはあくまでもその商品だけをどれだけ必要するかという価値の後についてくるものということになる。これがアラブの商取引の根元である。また、商取引を通じて成立するという人間関係そのものを大切にする。時間をかけ、古典的な商取引のパターンを踏襲(とうしゅう:そのままうけつぐこと)している間に、売り手と買い手との間に一種の信頼関係が芽生えてくる。その信頼関係に基づいて双方、妥協点を見いだし、商談成立となる。 アラブの商取引の基本はあくまでも人間関係、信頼関係である。 ここをクリックしてください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月01日 18時02分02秒
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