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カテゴリ:バンビの旅
写真上:茂林寺境内のタヌキ 群馬県館林市「茂林寺」
バンビの旅「あしかがフラワーパーク」の帰り道、群馬県館林市の「茂林寺」を訪ねた。 曹洞宗で本尊は釈迦牟尼仏である。 茂林寺山門
本堂
ここは「分福茶釜」で有名である。 応永年間(室町時代)に、上州(現在の群馬県)の茂林寺という寺に守鶴という優秀な僧がいた。 彼の愛用している茶釜はいくら汲んでも湯が尽きないという不思議な釜で、僧侶の集まりが あるときにはこの釜で茶を振舞っていた。 寺宝としての分福茶釜
ある時に守鶴が昼寝をしている様子を別の僧が覗くと、なんと守鶴の股から狸の尾が生えていた。 守鶴の正体は狸、それも数千年を生きた狸であり、かつてインドで釈迦の説法を受け、中国を渡って日本へ来たのであった。不思議な茶釜も狸の術によるものであった。 「分福」とは「福を分ける茶釜」という意味のようである。 この話から昔話「分福茶釜」が生まれた。
貧しい男が罠にかかったタヌキを不憫に思い開放する。その夜タヌキは男の家に現れ、助けてもらったお礼として茶釜に化けて自身を売ってお金に換えるよう申し出る。 和尚さんがその茶釜を買い、水を満たし火にかけたところタヌキは熱さに耐え切れずに 半分元の姿に戻り、男の家に逃げ帰る。 次にタヌキは綱渡りをする茶釜で見世物小屋を開くことを提案、成功して貧乏な男は豊かになる。タヌキの恩返しのお話である。 境内にあるタヌキの像
民俗学者・柳田国男によると、タヌキの恩返しのように、動物と人間との交渉を物語る 昔話の根幹には「動物援助」の考えがあり、選ばれた人間に神の使いである鳥獣が富を 与えるのだという。動物援助と動物報恩の様相である。
館林つつじが岡公園(約1万本のつつじ)にも立ち寄った。 終わりに近づいていたが、特に美しい蓑霧島
今回の旅での圧巻は 「あしかがフラワーパーク」の樹齢140年超えの4本の大藤には早川農園の経営者で藤の所有者であった早川和俊氏の魂が宿っているように思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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高源寺の釜の伝承は高源寺の釜であって返還すべきであって蛇沼湿原の周辺にある沼は蛇沼を構成する沼の一部であって蛇沼寺や蛇沼神社と呼ぶべきものであって茂林寺の釜は坂井家の方の茂林寺の伝承である。
(2023.09.14 19:30:36)
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