カテゴリ:読書
「東海道五十三次「食」ウォーキング」は著者が実際に東京(日本橋)~終着点である京都まで完全徒歩で行くという企画だった。一応企画意図としては「各宿場で宿泊」をするということで足の裏にマメを大量に作りながら歩いていく様子が書かれていた。宿場も大きく様変わりしたところと行政の保護政策で当時とまったく変わらないところもありおもしろかったが著者の考えでなるべく安い宿(商人宿や駅前宿希望)を自宅でサーチし、宿泊していたが「料理の差」について詳しく述べていた。同じ5000円でもちゃんと宿の女将の手作りおかずのところもあれば、業務用スーパーで買ってきたおかずをそままポーンと出しているところもありなかなか興味深く読了した。こーいう料理や安宿にこだわったウォーキングもなかなかおもしろかった。「そんなに、変わった?」は毎度おなじみの酒井順子さんのエッセイ。テーマもその時々の時事ネタや酒井さんの周辺雑記で安心して読めるのがよかった。「これは!」という秀でたエッセイはないがどれもおもしろく一気に読了した。「負の世界遺産」は世界中に現存している「負の遺産」を写真と文章で紹介していた。(ちなみに日本はなぜか「原爆ドーム」のみだったが原爆ドームは「誰から見た」負の遺産なのだろうか?)多くはアフリカに多い売る前の奴隷収容所跡や奴隷港や社会主義が流行った頃の強制労働場(炭鉱や重工業の工場)、アウシュビッツ関連が掲載されていた。ほんとうに薄いムックなのでサクサク見れたが、いかにヨーロッパの人たちがアフリカを植民地化したり、主義のために強制労働をさせたり極悪非道なのがよくわかった。いかに「正義」がウソだというのわかる内容だった。このムックにも書いてあったが今の政府や自治体がこーいう負の遺産をじょじょに壊しつつあるそうな。こーいう「負の遺産登録」をされるのを嫌い(観光的マズイ)かなり進んでいるようだ。なかなかおもしろい企画だった。
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Last updated
August 3, 2013 12:42:00 AM
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