カテゴリ:読書
「死後のプロデュース」は故・金子哲雄氏(流通ナーナリスト)の奥様である金子稚子さんの死後に関する手記だった。金子さんは早い時期に「もう、長くない」ということを知り、TVや雑誌などで売れつつある現状を踏まえ「(関係者に)迷惑を掛けないように」ということ念頭に置き、「死後のこと」を準備してきたそうな。まぁ、その人の性格もあるだろうが金子氏は前向きで人を喜ばすことが好きだったので、「自分が死んでも悲しまないで…」という思いがあり関係者各位に手紙を準備し、死後に配ったそうな。この本では奥さんからの目線で「死への準備」をつつがなくしている金子氏の姿を書いていたが「心が強いなぁ~」としみじみ思った。いずれどの人の死ぬので、(周りの人に迷惑を掛けないため)その準備をしておくのもいいかな~と思った。「リンカーン」はあのアメリカ大統領のエイブラハム・リンカーンの伝記だった。この伝記では彼の持病である「うつ病」についてネットラジオに理由に調査し、うつ病が彼の人生にどう影響してきたかを克明に描いていた。彼の一族が「うつ病家系」で兄弟たちも発病しており、10代のリンカーン少年も「いつか自分も発病するのでは…」とおびえながら学業をこなし雇われ弁護士になり働き出した20代でうつ病を発症したそうな。リンカーンの場合はきちんと2週間交代で「そう・うつ」を交互に繰り返し、お医者さんから「典型的なうつ病患者」と認定されたそうな。弁護士でありながら政治にも興味を持つが、当時の無理解に苦しめられフラフラになったり、テンション高く弁舌をふるったり周囲から「大丈夫?」と危惧されながら政治家として地歩を固め大統領にまでなったそうな。いや~非常に細かくアメリカの世相(奴隷問題・貧富の格差)が描かれていた。ただ私は日本人なので「ここまで詳細に書かれても…」という若干の思いはあった。まぁ、こんなものだろう。
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Last updated
September 10, 2013 12:02:28 AM
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