カテゴリ:読書
「世界一周できません」は現状打破のために世界一周旅行に出た青年のブログを書籍化したものだった。スポーツ雑誌の編集者になりたかったが、アルバイト契約のままこき使われ、「正社員になれるのですか?」と上司に聞いても「まぁ、そのうち…」とごまかさられブチ切れ退社を決意する。「今、何ができるか?」ということを考えとりあえず世界一周旅行に挑戦!ということを決意し、まずは中国からはじまり、チベットなどをウロウロし一時帰宅。まぁ、中国らしい適当な人民の対応や運転マナーなんてへっちゃらな暴走運転などなどおもしろおかしく書かれていた。著者は「○○方面」に行きそこで過ごした後、一時帰国し再び別の地域の旅をしており厳密にいうと一本線ではないが世界一周をしていた。中国大陸の後はバックパッカーおなじみのインドで病気なり帰国。南米ではバイオレンスシティー・メキシコで市内観光や遺跡めぐり
をしていた。旅行記なので詳細なエピソードは書けないが、各地に日本人がいるのに驚いた。まぁ、個々にいろんな理由を抱え日本を飛び出し、現地の安宿でクダを巻いているのは何ともいえないなぁ~。著者は元編集ということもあり、インターネットのニュースサイトに営業をかけ見事取材費OKをもらい、安心して旅をしていたがしたたかな現地人に何度も騙され、強制送還(飛行機代は自前)に遭うなど旅ブログとしてはとてもおもしろかった。ただ私はこの本を読み、「よし、ワシも海外に行こう!」とは思わなかった。まぁ、こんなものだろう。「字幕屋に「、」はない」は映画の字幕を付ける専門職の太田直子さんのおもしろ手記だった。ちなみに太田さんは「ボディーガード」・「コンタクト」・「ヒトラー~最後の12日間」・「バイオハザードシリーズ」に字幕を付けた方である。この字幕にはいろいろ制限や版元からの依頼が 山のようにあり、そこを上手く調整しお客さまに喜んでもらうようにしなければならずとても骨が折れる作業なのだそうな。大衆向け映画なのでいろんな層のお客さんが見るので難しい語彙やあいまいな表現などはタブーで映画の内容をだれにでも理解できるようしなければならず、配給会社・翻訳家・著者らが何度も会議しやっとも思いで字幕がつけられるそうな。なかなか文章もおもしろく一気に読了したが昔の映画は誤訳や誤字が多かったなぁ~。それと雪のシーン上での字幕。あれの理由も書いてあったが奥の深い世界だった。なかなかおもしろかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 15, 2013 12:29:37 AM
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