カテゴリ:自宅で映画鑑賞を!
「クミとチューリップ」。2015年アニメミライ公開。
総監督は、手塚眞。 整然と輝く鋼鉄の摩天楼。 縦横無尽に交差するハイウェイ。 人のサポートをするロボット達。 それがクミの住む世界だ。 クミの遊び場は、そのビルの間の噴水が流れる公園だった。 豊かな草木は全て人工物、飛び交う蝶も流れる水もデジタル映像。 しかし、クミにとってはそれを当たり前の世界。 なにしろそれしか見たことも無いのだから、疑うことすらない。 その公園に毎日やってきては人造花を描き続ける老人がいた。 老人はある時人造花の間から奇跡のように息吹いているチューリップの芽を見つける。 クミはその老人と一緒にチューリップの成長を見守っていた。 そんなある日。 その老人はクミの前で倒れたのだった。 病状は決して芳しくはない。 ところが、老人と見守っていたチューリップは枯れかかっている。 それを知ると、老人が悲しむに違いないと感じたクミは、 他にもチューリップの芽がないかどうか、花壇の中を探し続けるのだ。 すると、いくつもの芽があることに気づいた。 他の子供たちと一緒に、チューリップを必死に育てていくのだ。 すると、たくさんのチューリップが咲いたのだ。 嬉しくてたまらないクミは、老人にそのことを報告しに行くのだが、 すでに病院には老人の姿はなかった。 その代わり、病室一面に描かれたチューリップの絵があったのだ・・・。 映画はセリフが一切なく、絵と音楽のみ。 メッセージ性を強く感じたのは、 自分が手塚治虫をこのうえなく尊敬しているからなのだろうか。 実は、今回紹介した作品「クミとチューリップ」は、 昨日紹介した「トイレのピエタ」と原案自体は同じなのだ。 手塚治虫の日記に書かれたメモが発端なのだ。 そういえば、まだ大学に通う前に1年間予備校に通っていた頃、 小論文の試験対策として、たくさん文章を書く勉強をしていた。 その時に、どこかの大学の入試問題だとかで、 「指定された3つのことばを使って、物語を創作しなさい。」というものがあった。 全く関係のない3つのことばを組み合わせ、ストーリーを組み立てるというのは 難しさもあったが、それ以上に楽しい時間だったことを覚えている。 当然採点がつけられるものであり、その採点も 1.タイトルの正確さ 2.内容の独創性など 3.論旨(段落の構成)の明確さなど 4.文章表現 5.漢字や仮名遣い 6.字数 などが基準となっている。 それ以外のことを書きたいなら、論文ではなく、小説を書けばいいのであろう。 伝えたい想いを、自由自在に文章に書けるなら、そんな素晴らしいことはない。 自分もいつかそんな文章が書けるようになりたいものだ。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.01.06 06:19:27
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