温故知新

映画「幕末高校生」。２０１４年公開。

主演は、石原さとみ、玉木宏。





１８６８年、江戸時代末期

国内の争いだけでなく、列強諸国からの圧力もあり、

激動期を迎えた日本。

徳川幕府の国政支配を終わらせるため、

新政府軍は江戸への総攻撃を３月１５日と定めて、進軍を開始していた。



その運命の日を前にして、

幕府の陸軍総裁勝海舟（玉木宏）は、

新政府軍の参謀西郷隆盛（佐藤浩市）に和平の使者を送っていた。

今は日本人同士が争っている場合ではない。

この小さな弱い国を狙う世界からの脅威、

それらからこそ、日本を守っていかねばならぬ時なのだ。



勝海舟の願いとは裏腹に、

フランスから最新兵器を購入し、新政府軍に対抗しようという幕府軍。

徳川の存続こそを本懐だとする陸軍副総裁柳田龍三（柄本明）が裏工作を進め、

和平への道を閉ざそうと躍起になっていたのだ。



そんなある日、

勝海舟は奉行所で捕えられていた川辺未香子（石原さとみ）、

高瀬雅也（柄本時生）という不審な人物と出会うのだった。

その２人は、見慣れない服装で聞きなれない言葉を話す。

未来からタイムスリップをしてきたというが、俄かには信じがたい。

しかし、未来の道具と言われる奇妙奇天烈なスマート・フォン、

摩訶不思議なルービック・キューブ、

奇想天外なオート・モービルの存在に驚き、

それと同時に２人の言うことを徐々に信じるようになっていくのだった。

未香子の話によれば、

２人以外にも同じ時代にやってきた人物が２人いるという。

沼田慎太郎（千葉雄大）と森野恵理（川口春奈）だ。

雅也、慎太郎、恵利の３人は高校生。

その担任であり、歴史を担当するのが未香子だ。



彼女は、未来で生徒に教える「和平交渉」について、勝海舟に語るのだった。

「江戸で戦は起こらない」と。

しかし、西郷隆盛からの使者がすでに来なければならないはずなのに・・・。

しかも陸軍副総裁の柳田の名前など、歴史上には名前すら登場しないハズなのに・・・。



何かが歴史を狂わせてしまっている。

歴史が変わったまま、勝海舟と西郷隆盛の会談すら開かれないのではないか。

そうとなったら、無血開城の歴史が変わってしまう。

江戸で大きな戦争が起きてしまう。

薩長軍は江戸へ着々と歩を進め、時流は戦へと向かっていた。

未香子は雅也、恵理、慎太郎とともに

自分達の未来を守るために奔走するのだった。





この映画を初めてみたのは、昨年の１月。

ところが、記憶からすっかり消えてしまっていた。

映画の終了間際になって、ようやく観たという記憶が蘇ってきた。

こんな記憶力の悪い自分なので、

授業の中でも「歴史」は、とにかく苦手な教科だった。

「これって、何のために覚えるのだろうか。」という思いをいつも持っていた。

暗記をすればいいというのは、わかっている。

ただ、暗記に意味があるのかという疑問がいつもついてまわっていたのだ。

ストーリー性のあること以外は頭に全く入ってこない。

だから、古事記や日本書紀に書かれている内容の方がずいぶん興味があった。





だからといって、学校教育では、一つの事柄を深く掘り下げるには時間が足りない。

興味を持った時に、ゆっくりと時間をかけて学ぶほうがいいのだろう。

「教育」という言葉から、「教え育む」といったイメージの方が強くなっているが、

本来からいえば「学修」である。

「学び、身につけること」なのである。

大きな違いから言えば、「教育」が受動的であるのに対し、

「学修」は能動的である。

そう考えると、歴史は決して暗記教科であってはならない。

自分の興味が持ったことを深く学ぶものでなければならない。

決して自分の記憶力のなさを、正当化しているわけではない。





今年の北海道は例年に比べて、雪が少ない。

とはいえ、まったく降らないわけではない。

今朝は、天気もよく穏やかな日だったので、

自宅前の除雪を行った。およそ１時間かけて徹底的にきれいにした。

運動不足の解消というには、いささかハードな作業だった。






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