園芸裏街道絵日記 　「改」　　

上海出張の時に、中国中央電視台で放映された「抗日ドラマ」と言う物を、ホテルのテレビで初めて観ましたが、やはり夜の8時頃と言えば日本と同じゴールデンタイムです。
（NHKの大河ドラマと同じようなもの）
番組を観た時には、まだ抗日ドラマというのがどんな内容か知りませんでした。予備知識も無いままに（先入観無し）偶然チャンネルを合わせてしまったのですが、これの内容がかなり凄いのですわ・・・。

旧日本軍兵士が途上の村々を襲いながら南へ進軍（インパール作戦なのかな？）するのですが、無差別な殺戮だけでは飽きたらず、村民の死体を木から吊り下げたりしています。それ以外にも目に余る外道な行為をしますが、ブログには書く必要がないので、ごめんなさいですぅ。m(_ _)m
応戦する中国側では思想を別にする三派が展開しているのですが、各個別々での散発的な抵抗では日本軍に抗せず、これらを「三本の矢」としてまとめる英雄が登場してきます。番組の中では、しばし日本軍の侵攻計画を策定する会議の場面が登場するので、全体の流れを俯瞰的にとらえられ、かつ巧みに編集されているので、中国語がわからなくても流れを見失うことはありませんでした。

物語が単純化されているのではなく、脚本やシナリオがしっかりしているんです。
ちょっと斜に構えてみれば、つまりは一党独裁体制でのプロパガンダにはかなりの熟練度があると言うことかな？なんて思っちゃいます。
ちなみに、日本軍の作戦会議のシーンや戦闘シーンは、日本側の視点に切り替わるとすべて日本語で、画面下に中国語のテロップが表示されます。具体的な作戦名や、日本軍の師団名、作戦会議の参加者名は、実際の史実に則っているようです。
中国人達は日本の兵隊を「鬼子」と呼んでいました。ま、日本も「鬼畜米英」と言ってましたから、鬼という文字が入る自体、中国とは文化的な共通点が多いってことですね。

蒋介石の禿頭～♪と揶揄していたそうです。（談：母親）

前回中国で起きた反日デモで北京や上海の日本大使館など公館、日系企業などが被害を受けたというのもなんとなくわかる気がします。経済特区という開かれた大都会でもそうなのだから、田舎の農家回りや地方卸売市場の人混みの中で、日本語を使うのがためらわれることもあります。