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カテゴリ:経営全般
◆経理にかかわる仕事をしていてお恥ずかしいことだが、どんぶり勘定というのは天丼とかカツ丼の丼からきているものと思いこんでいたが、どうやら違うらしい。
どんぶり勘定の「どんぶり」は、職人などの腹掛けの前部に付けた大きな物入れのことで、職人達が、このどんぶりにお金を入れて無造作に出し入れしていたことから、大雑把な金の出し入れを「どんぶり勘定」と言うようになったそうだ。(語源由来辞典より) なるほど。 そう言われてみると、どんぶり勘定の社長は、無用の仕入れ、無駄な経費、大雑把な投資をしがちだ。 だから、どんぶり勘定の元凶を要約すると、「不要経費」、「不良在庫」、「不良債権」(売掛・手形)になる。 つまり、「三つの不」である。 (1)「不要経費」というのは、費用対効果の低い経費支払いである。 (2)「不良在庫」は、無用の仕入れ、売り切る努力の欠如、売れ筋にしか関心がない姿勢などから生まれる。 (3)「不良債権」は、代金回収の甘さが原因だ。 その場合、売り掛けや手形に関して、誤った認識を持っていることが多い。 たとえば、代金回収できない場合、また次回にしようと妥協したり、相手に嫌われたくないと変な気を回したりしていることが多い。 「代金回収までが販売である」ことを肝に銘じていれば、妥協も変に気を回すことも一切不要であることが分かるはずだ。 また、お客様にあまり強くは言えないということを良く聞くが、「お金を払わない人はお客様ではない」のだから、堂々と代金回収をして、嫌がられたら、もっと素晴らしいお客様と出会うように努力した方が良い。 どんぶり勘定の社長は、こうして点を一つ一つ変えていくしかない。 ただ、現実的には、なかなか変わらないから、そういう場合は、サポートしてくれる人材を雇うしかないだろう。その場合は、今までに述べた「三つの不」を予防・改善してくれる能力があるかどうかが、人材採用の基準になる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月11日 17時26分36秒
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