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カテゴリ:経営全般
◆内部留保というのは、今まで貯めてきた利益のことである。
利益を生み出すためには、仕入→販売(利益)→代金回収(現金や預金)という流れをたどる。 だから、普通、内部留保が多いということは、それだけ、資金があるはずなのである・・・ ところが、そうはなっていない。内部留保が多くても、借金ばかりしている会社が少なくない。 その原因は様々だが、ひと言で言うと「資金循環の効率」が悪いのだ。 たとえば・・・ ※ 死に筋在庫には関心がなく、売れる商品を求めて東奔西走している。 ※ 売掛金の入金が滞っていても督促しない。 ※ 改装や新規設備の導入ばかり考えていて、それらがちゃんと利益を生み出しているかどうか、考えたことがない。 ※ 従業員や取引先へ貸付をして、ある時払いの催促なしになっている。 ※ 新規事業に手を染めては失敗し、ノウハウのローンや設備や在庫が残ってしまっている。 などなど・・・だ。 つまり、「資金循環の効率」が悪いということは、内部留保に現金や預金の裏付けがなく、在庫、売掛金、貸付金、設備などが貯まっていて、底に沈殿している状態だ。 人間で言うと、ドロドロの血液になっていたり、動脈硬化を起こしているのである。 では、「資金循環の効率」を良くするためにはどうしたらよいか? 簡単な方法がある。 それは「預金残高を月商の3ヶ月にする」ことを目標にして、経営することである。 正直言って、月商の3ヶ月はもの凄くきつい・・・。 だから、まずは「預金残高を月商の1ヶ月にする」ことを目指す。 内部留保と預金はセットで考える。 それが、本当の内部留保を重んじる経営である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年09月19日 08時17分28秒
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