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カテゴリ:感 謝
午後8時、私達が水戸を訪れた際に必ず行くいつもの場所へと移動した
店の名はUNO 落ち着いた雰囲気も料理の旨さも申し分なく、 感じの良い接客にも心が癒される。 ここはいつも大将が予約してくれ、決まって同じテーブルに案内される 店の一番居心地の良い場所、そこが僕たちのバトルステージ・・・ 「お疲れっしたぁ~」 二つの生ビールと一つのウーロン茶のグラスが奏でる音がゴングとなる 店の中の特等席にて素っ裸のアラフォーオッサン二人がガチンコ勝負 ここには生徒も父兄も存在しない 身に纏うものなど必要であるはずもない ありのままの自分をお互いにぶつけあい、ど突き合うのみ・・・ 技を受け、吸収したり跳ね返したり 技を披露し、受け流されたり反撃されたり それらが全て私の血となり肉となり、魂までもが再生されていく また、ガチンコを傍らで淡々と聞くカッシーまでもが成長していく 私がなぜカッシーを連れてくるのか、大将は何も言わなくても理解している 私の意図を遥かに超えるような事をしてくれ、彼を導いてくれる。 午後11時頃だったろうか・・・ 大将の携帯が鳴る 今までお互いマッパの状態であったのだが、 彼は再び何かを身に纏い、顔つきまでもが変化していった 塾の総大将に戻った瞬間であった。 聴こえてくる内容から電話の相手は小6ライバルのお母様だろう 数分間、私もカッシーも大将とお母様との電話でのやり取りを聞いていた なぜだかわからないが、私は涙が溢れそうになっていた 眼球にも表面張力があることを知り、一滴でもこぼすまいとしていた アルコールのせいもあるのかもしれないが 大将と父兄様との強い繋がりに僕の中の何かが反応していた・・・ ふふ・・・ いつもやられっぱなしだな・・・ しかし、僕の一つ一つの細胞は外部からの凄まじい力によって 活発に動きだしていた ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.14 17:51:55
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