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2013年03月17日
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テーマ:Jazz(1961)
カテゴリ:CD紹介


50~60年代のジャズを聴くようになって私がまずしたのは,そのアーティストの作品を順に追っていくこと。Wayne Shorter「Footprints」(リンク先「試聴する」→4曲目)の不穏なかっこよさにやられては「JuJu」(リンク先で全曲試聴可)や「Speak No Evil」あたりの黒魔術的で妖しくも魅力的なメロディに痺れ,The Miles Davis Quintet「Relaxin'」収録の「If I Were A Bell」(リンク先1曲目)でのRed Garlandによるコロコロ転がるピアノの気持ちよさを体験してはRed Garland Trio「Groovy」収録の「Will You Still Be Mine?」(リンク先3曲目)での淀みない転がり具合に悶絶してきた。

しかし,ジャズメンは当然ながら色々なことを試しているので,個人的には今ひとつに感じる演奏にあたってしまうことも多い。そこで,昔買っていた講談社現代新書の内藤遊人『はじめてのジャズ』といった入門書や「A to Zジャズ入門講座」などの入門サイトを読み,いったんジャズの歴史を俯瞰した上でその流れに沿って好みの演奏を見つけようとした。

それはそれでとても有益なのだが,今ひとつ効率が悪い。実際に私がAmazonや楽天ブックスでCDを買う際にCDの選択に最も影響を与えているのは,結局のところ,それらのサイトのレコメンデーション機能だったりする。あるCDが気に入りその雰囲気にあった別のCDを探そうとする時,「この商品に興味がある人はこんな商品にも興味を持っています。」とサイトが親切に教えてくれるCDのなかから探す方が,年代や文脈はバラバラでも手っ取り早いことが多い。

そんな私にぴったりだったのが,小学館101新書の後藤雅洋『一生モノのジャズ名盤500』。500枚のジャズ・アルバムが「聴いた感じ」別に18のグループに分類されている。巻末にはアーティスト索引もあるので,好きなアルバムからそれに似たグループのアルバムに簡単にアクセスできる。Amazonなどのレコメンデーションは,客層も様々なので,特にマイナーなアルバムになると精度が落ちる印象があるが,この本の著書の後藤氏は長年ジャズ喫茶を経営しジャズ評論家としても多くの著作があるので,いわばジャズ喫茶の店主に似たアルバムを聞いているかのような効率の良さがある。

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たとえば,前回の記事で触れたLester Young「Pres & Teddy」を索引で引いたら出てくるのがこのページ。「リラックス・ジャズ」のグループに入れられている。確かに,同じグループのArt Farmer「Sing Me Softly Of The Blues」(リンク先で全曲試聴可)なども,疲れた深夜にじっくり耳を傾けるにはぴったりなアルバムで,「理知的だが暖かい」とは言いえて妙。基本的に1ページに3つのカタログ的な構成だが,各グループの冒頭にはそのグループの詳細2ページと,そのグループを代表するアルバムの解説1ページがある。巻末の索引にメーカーや録音時期,演奏メンバーを網羅したデータがついているのも親切。18のグループ分類は以下のとおり:

第1章 これがジャズだ!  ―何かが始まりそうな、予兆に満ちたジャズ―
第2章 新・これがジャズだ!  ―より刺激的な、開放感を感じさせるジャズ―
第3章 巨匠たちのジャズ ―聴き手が選ばれる芸術世界―
第4章 グルーヴィ・ジャズ ―自然と体が動き出す、ノリの気持ちよさ―
第5章 リラックス・ジャズ
     ―緊張を解き、かつ濃厚な味わいが楽しめるジャズ―
第6章 ジャズに浸ろう ―個性的なジャズマンの世界を味わう―
第7章 新・ジャズに浸ろう ―ジャズ即興の新しいガイドライン―
第8章 ピアノジャズ ―日本人の心に響くハードバップ・ピアノの真髄―
第9章 新・ピアノジャズ ―ビル・エヴァンスの系譜、協調型ピアノトリオを聴く―
第10章 白人たちのジャズ
     ―軽やかで、技巧的、アンサンブル重視のジャズを聴こう―
第11章 クールジャズ ―聴いて涼しげ、ミント系のジャズ―
第12章 コンテンポラリー・ジャズ ―1970年代以降“現代的な音”を聴く―
第13章 ユニーク・ジャズ ―拡散するジャズの到達点を聴く―
第14章 フリー ―違和感がスリルとなる魅力―
第15章 ヴォーカル ―個性を表現する歌の世界―
第16章 新・ヴォーカル ―他ジャンルと融合した新しいヴォーカル―
第17章 ビッグバンド ―リズムと音色の複雑な混じり合いを聴く―
第18章 歴史的名盤 ―時空を超える豊かで圧倒的なジャズ―

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最終更新日  2013年03月17日 15時23分11秒
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