さて今回の陰のテーマは「日本の歴史Love(称賛)」であることがだんだんとわかっていただけ始めたかと思います(笑)日本に咲く野の花さえも「江戸時代の鎖国のおかげ」で保存されてきた私たちの時代への遺産であり、私たちはそれを保護しているどころか、過去の先祖が大切にしてきた日本の自然を「自由」という名のもとに踏みにじっていることを説明してきました。
戦国時代や江戸時代に宗教弾圧の印象が強いことは不思議としか言えません。日本には広大な寺院の所有地も、千年以上も前からある建物や仏像なども世界に例をみないほど「保存」されています。焼失の多くは落雷によるものです。つまり日本は戦国時代や江戸時代においても大切に宗教を保護してきた国としか思えません。
歴史に正解はありません。善悪という判断基準が非常に危険であり、イスラムの「正義」がキリスト教の「悪」になることはご承知の通りです。徳川家のキリスト教弾圧や鎖国政策が正解であったとも悪であったとも言いませんが、日本から島原の乱以降宗教戦争を撲滅したことも忘れないでほしいのです。そしてサリン事件を宗教クーデターではなく「狂気」と勘違いする日本の平和ボケは大切な文化なのです。
日本の野の花が今でも美しい姿を見せてくれるのは今が平和だからではなく、過去に多くの犠牲があったのです。今日本は、戦国時代の少し前、宗教戦争の頃と同じく再び非合法な「自衛」と「軍事的均衡」で平和を維持しています。今が戦国時代寸前の状態と同じであることに気がつかないと、将来の子供たちにこんな野の花を残してあげることもできないかもしれません。直接的な批判などをBlogに書くことは適切とは思いませんので言葉の裏はほのかに感じてもらえればよいような気がしています。正解はないのですから。