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カテゴリ:’09夏ドラマ
ハードな経済ドラマでしたね。 視聴率は、14.5%と、前作『ぼくの妹』より、遥かにいい視聴率でスタートしました。 昭和30年代の町並みが出てきて、『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいでした。
この主人公は、実在のモデルがいるようです。 『あけぼの自動車』は実在しませんが、モデルは、どこでしょう? ネットで調べたら、 『スバル360』を発売したスバル(富士重工)だとか、 『三菱500』を発売した三菱自動車だとか、 『スズライト』を発売したスズキだとか、いろいろ意見がありました。 スバルと三菱は、戦闘機を作っていたようです。 でも、このドラマのスポンサーは、トヨタなので、トヨタ系列のスバル(富士重工)かもしれませんね。 『スバル360』という車は、実際は、国民車構想とは別の発想で生まれたそうです。 でも、この車がそれまで各メーカーが「実現不可能」と冷遇していた通産省の「国民車構想」をほぼ満足させる内容でした。 たちまち軽乗用車市場を確立したそうです。
折角、希望通りの車ができたのに、米国人達がおもちゃと馬鹿にしたのは、悔しかったです。 でも、今、そのおもちゃのような車に負けて、米国のGMもクライスラーも倒産してしまいました。 今、このドラマを見ると、先人達の努力で、日本経済は躍進したのだと、頭が下がる思いです。
テストコースでのドライバー、日向毅(加藤虎ノ介)さん、素敵でした。 最初のテスト走行で故障事故に遭って肋骨を折るなどの怪我をしても、また、完成品のテストドライバーをやりました。 社長の娘婿なのに、その心意気、すごいです。
折角、いい車ができたのに、米国人に馬鹿にされたまま、社長の朝原太一(蟹江敬三)さんは、過労で亡くなってしました。 国民車は、なんだか、まるで未完成で終わったみたいな感じでした。
でも、その後、国民車に近い車が次々と開発され、日本が車産業で、米国と肩を並べる程になりました。 それは、日本国民の誰もが知っているので、これで終わりでいいのでしょう。 朝原社長の日記にあった夢が実現しました。
国民車に補助金を出す出さないの駆け引き、シビアでしたね。 民自党幹事長の池内信人 (北大路欣也)さん、したたかですね。 味方なのか、敵なのか、分からないです。 さすが政治家ですね。 今回は、米国の顔色を窺って、補助金を出さないように仕向けたみたいでした。
官僚達、このドラマだと、カッコイイですね。 こういうように、本当に、日本の未来を考えた官僚が、今の日本を支えてくれていることを祈ります。
来週は、冷蔵庫、洗濯機と並んで、当時、「三種の神器」と呼ばれたテレビみたいです。 来週も楽しみです。
【粗筋】 (公式HPより) 敗戦から10年経った、高度成長期元年といわれる昭和30年春(1955年)、日本の道路舗装率がまだ5%にも満たなかった。家一軒よりも車の値段のほうが高かったそんな時代に、日本人にも買える国産車を作ろうとする動きがあった。その動きは、「通産省の国民車構想」という記事ですっぱ抜かれ、通産省には記者が殺到、職員は対応に追われる。重工業局長の丸尾要(西村雅彦)は根回しもできていないこの計画を、同局自動車課長の風越信吾(佐藤浩市)が勝手に記事を書かせたと思い怒りを露にするが、風越に心酔する中小企業振興課長の鮎川光太郎(高橋克実)は「あの人はいつも10年先を見据えている」と弁護する。
【国民車構想】 (公式HPより) 1955年(昭和30年)当時の通産省が、国民の生活に自動車(乗用車)が行き渡るよう打ち出した構想。正式には「国民車育成要綱案」といい、
【主題歌】 コブクロ 『STAY』
【主要キャスト】 通産省
ナレーション - 安住紳一郎
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