今晩９時からのfmGIG『ムーンライトブレイク水曜日』（毎週水曜夜９時～１１時）のコーナー『ビっツ!講座・早口寸劇』で使用される台本を公開します！
さて、ＤＪマリさんとビっツ!田中さんはこのキャラどう演じるのか？
早口言葉はちゃんと言えるのか？
どんなアドリブがあるのか？
この台本と見比べながら聴いていただければ何倍も楽しめますよ。

〈登場人物〉

　女刑事　　　　　　マリさん
　ボンビっツ先生　　ビっツ!さん

※キャラ作りはお二人にお任せしています。
　セリフはご自身の口調（京都弁）に直していただいてます。必ずしも台本どおりではありません。
※【　】内が早口言葉になります。
　早口言葉は３回繰り返しとしてます。
※ポルトガル語講座の内容はビっツ!田中さんにお任せしています。
※生放送ですので放送時間の都合で一部編集される場合があります
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　　　○映画館の前
　　　ＳＥ（街のざわめき）

ボ先生「いやぁ、ひさびさの映画やったけど『ビッツ対メガビッツ』は、おもろかったわぁ。
　　　　ビッツっていう名前に引かれて見とうなったんやけど、見て良かったわぁ。
　　　　やっぱ冴沢監督やなぁ。
　　　　それにしても、映画を見ながら三色串団子を一気食いしたら、
　　　　喉に詰まって死ぬとこやったわぁ。
　　　　後ろの席の人が親切に背中を叩いてくれへんかったら、
　　　　映画館の中で窒息死するとこやったがなぁ。
　　　　暗かったので顔は分からへんかったけど、命の恩人やでぇ。
　　　　映画が終わったらお礼をしようと思ったら、いつのまにか消えてたがなぁ・・・・。
　　　　まぁ、ええか。午後から授業やさかい、これから学校に・・・・」

女刑事「ナォン・シィ・ムーバ！」

ボ先生「ひえっ！？　で、出た、ワンパターン登場の女刑事」

女刑事「映画館の前でまた大声でひとりごとか。不審人物で通報されるぞ」

ボ先生「チョ～デカ長はん、何でこんなところにおりますの？
　　　　ま、まさかワテの【不法入国無許可就労者】をまだ疑って
　　　　尾行してはりましたんかいなぁ？」

女刑事「いや、【不法入国無許可就労者】は関係ない。今日は非番で映画を見に来ただけだ」

ボ先生「映画？　まさか『ビッツ対メガビッツ』を見たんでっか？」

女刑事「それがな、映画を見ながらいちいち突っ込みを入れるウルサイ奴が前の席にいてな。
　　　　そいつが突然もがき出したので、頭にきて背中をどついて
　　　　最後まで見ずに出てきてしまったんだ。こんど会ったら逮捕してやる。」

ボ先生「そ、それは、もしかしたら・・・・」

女刑事「なんだ！？」

ボ先生「あ、いえいえ、何でもありまへん。あははは・・・・」

女刑事「マリアナが『ビッツ対メガビッツ』は、ぜひ見るべきだと薦めるので見に来たのだが、
　　　　おかげで全部見ることができなかった」

ボ先生「え！？　マリアナはんもチョ～デカ長はんも【特殊効果　特殊撮影　特撮作品】が
　　　　好きでしたんかいな？」

女刑事「【特殊効果　特殊撮影　特撮作品】やアニメが、
　　　　いかにも好きそうなめがねのボンボン教師ほどではないがな」

ボ先生「それにしても、いつのまにマリアナはんと仲良くなりはったんでっか？
　　　　先週は、【授業中　事情聴取　招集　調査中】で、もめていたやないですかぁ？」

女刑事「【授業中　事情聴取　招集　調査中】だったが、妙に打ち解けてな。
　　　　今ではメール交換する仲だ」

ボ先生「そ、それは、ワテにとっては魔女三姉妹が四姉妹に増えたような、
　　　　えらいショックでんがな」

女刑事「おっ！　そのマリアナからメールが来たぞ！　・・・・なになに・・・・
　　　　今ある洋館のお祓いをしてるようだ。妹二人も一緒のようだな。
　　　　【いかん予感の洋館　霊感で悪寒がするお棺】で、ピンチらしい」

ボ先生「【いかん予感の洋館　霊感で悪寒がするお棺】で、ピンチって、
　　　　メールしている場合かいなぁ！？」

女刑事「今日はポルトガル講座に行けん。校庭に日本語よろしく。とメールの続きがある」

ボ先生「校庭？　学校の校庭でっか？　運動場？　それ何かの暗号ですの？」

女刑事「いや、たぶんベッケンバウアーのニックネーム“皇帝”の漢字を間違っただけだろう。
　　　　つまり、自分の代わりにオタクめがねのボンボン教師に日本語を教えてくれ、
　　　　と言ってるのだ」

ボ先生「ややこしいがなぁ！　もともと名前を間違えてんのに、
　　　　ニックネームの漢字まで間違えるんかいなぁ。
　　　　っていうか、ベッケンバウアーのニックネームが“皇帝”だって、
　　　　何でそこだけ詳しいねん！」

女刑事「めがねのボンボン教師には、日本語を教えるというより、日本語矯正が
　　　　必要な気がするな。
　　　　あ、そうそう、口調が銀魂（ぎんたま）のハタ皇子に似てるぞ」

ボ先生「それ、週刊少年ジャンプかアニメ好きにしかわからんようなマニアックなキャラやがな。
　　　　チョ～デカ長はん見てるんでっか？」

女刑事「ジャンプは愛読書だ。それより、ちょっと試したいことがある。
　　　　語尾に“なのだ”をつけて【あなどれない　アドリアーノのアドレナリン】
　　　　って言ってみろ」

ボ先生「“なのだ”をでっか？
　　　　ほなら・・・・【あなどれない　アドリアーノのアドレナリンなのだ】」

女刑事「やっぱり・・・・」

ボ先生「やっぱり、って
　　　　【“なのだ”って何なのだ？ “なのだ”の意味がまだ謎なのだぞ】な～のだ」

女刑事「やっぱり・・・・バカボンのパパに似てるな」

ボ先生「バ、バカボンのパパになんかに似てまへんのだ！
　　　　【バカボンパパのパジャマはバカボンパパパジャマ】ではなく、
　　　　バカボンのパパはハチマキとステテコと腹巻きなのだ！」

女刑事「いや、容姿のことではないのだ。口調なのだ。
　　　　口調といって区で一番エライ区長のことではないのだ。
　　　　これからはバカボンパパと呼ぼうか？
　　　　それともベッケンバウアーのほうがいいか？」

ボ先生「ワテはバカボンのパパでも、ベッケンバウアーでもありまへんって！
　　　　ボンビッツちゅう名前があるのだ！　それでいいのだ！」

　　　ＳＥ（銃声の音。１、２発）

女刑事「うっ・・・・」

ボ先生「今、ズキューンって、音しまへんでした？　ピ、ピストル？
　　　　・・・・あ、チョ～デカ長はん、どないしはりましたぁ！？　
　　　　・・・・ま、まさか撃たれたんでっかぁ？！！！」

女刑事「は・・・・は、腹が減った。
　　　　昨日は一日中、取り調べでメシ食うのを忘れてて、
　　　　今日は映画を見るために朝メシも食べてないんだ」

ボ先生「なんやぁ、撃たれたんかと思いましたわぁ。でも、今の銃声は？」

女刑事「ああ、あれは私の携帯の着信音だ」

ボ先生「携帯の着信音って、刑事が、そないな紛らわしい着信音つかってええんでっかぁ！？」

女刑事「【警察署　強制召還　緊急招集】だ。くそっ、非番だというのに・・・・。
　　　　すまん、午後からの授業は休む」

ボ先生「そうでっか、【警察署　強制召還　緊急招集】なら仕方ありまへんなぁ。
　　　　ほなら、お気をつけて～。って、チョ～デカ長が行ってもうたがなぁ。
　　　　おっ！？　これは、先週に続いて、三姉妹と女刑事はんがいない平和な授業が迎えられる
　　　　っちゅう嬉しいことになったやん。
　　　　おっと、急がんと授業に遅れそうやぁ。
　　　　ボンビッツのＢは“ボンボンバカボンバカボンボン♪”のＢではないのだ。
　　　　“ボ～ッとしてると授業に遅れちゃうぞ”のＢな～のだ」

　　　○学校内
　　　ＳＥ（授業開始のチャイム）

　　　♪～（ＢＧＭ）
　　　（ポルトガル語講座開始）