カテゴリ:医療となかま♪
今日の新聞の一面に大きく「教育再生会議 首相に1次報告 ゆとり消え管理を強化」の見出しが出ていました。最近の学力低下でゆとり教育が失敗だったといわれていますね。ゆとりから管理強化へ。最近仕事上でも気になっているキーワード「管理」に関して考えてみました。
単刀直入に言えば、学校という現場で管理というと、拘束、規則、支配というマイナスイメージが大きいと思うのですがみなさんはいかがでしょうか。しかし、会社組織の場合、管理職という職務を考えたとき「管理する職種」というのは「マネージメント」にあたりますよね。私はその昔、管理職は「口ばっかりで実働しない」という認識をもっていたのですが、(そういう人も実際にはいますけれども)考えてみると実働するのがこの人たちの求められている役割ではないですね。部下の適正を見極めて、いかに効率よく円滑に仕事ができるように配置し、それまでの実務経験を伝承できるかが求められるのではないかと思います。そう考えると、管理強化というのも悪いイメージばかりではない。先生が、勉強を教えるというひとつの情報提供の役割を似なうだけではなく、生徒がその強化に対して無関心期であるか、意欲的に取り組む姿勢のある準備期、行動期であるかの変化ステージを見極めるというマネージメントスタッフの役割を果たすことが本来の「管理」の意味であると考えます。 実はこの話は医療現場の実情と平成20年度からの医療制度改革に望まれている変革と似ているところがたくさんあるのです。要は「健康をつくるのは医療従事者ではなく本人である」ということです。自分の体の仕組みも分からず、医者が飲めと言うから薬を飲む、テレビが「納豆を食べるといい」というからどんな症状の人であろうと納豆を食べるという図式では一向に医療費なんて下がるはずがありません。自らそれに気が付ける人はいいとしても、問題はやはり「無関心期」の人たちです。学力低下もこの「無関心期」層の問題ですよね。先生がいくら勉強を教えたところで、頭には入らない。この層を動かしていくには指導者のマネージメントという意味での管理能力と医療業界では浸透しているチーム医療ならぬチーム教育だと思います。無関心期の人たちにいかに動機付け支援ができるか。クラスの人数を少なくして1クラスが20人以下になったとしても、たった一人の教師が生徒を丸抱えではそれができるわけがありません。 しかし、今のところ新聞やテレビから聞こえてくる「教育再生」の中身は、週休5日制見なおして時間数を増やすことなどに重きが置かれているようです。そういう意味での「管理強化」ならば、少なくともそれで学力が上がるとは(格差は広がり、できる子はさらにできるようにはなると思いますが)思えません。 みなさんはこの問題、どう考えますか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年01月25日 20時22分50秒
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