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カテゴリ:育児
この映画は確か長女がお腹の中にいるころ、ダーリンに拉致監禁のごとく連れて行かれて見た映画だ。当時私は仕事が忙しく休みの日ぐらい休ませて~と思っていたのだが、映画が好きなダーリンに「んじゃあ、チケット買ったから」と言われつい生来の「ぬぬ、買った?じゃあ行かないともったいない」というもったいないぐせが背中を押してくれた。でもやっぱり日ごろの睡眠不足解消となってしまいつつあった。さぁ終わって帰ろうという段階になって急に体が固まった。陣痛ではない。エンディングに流れた「優しさに包まれたなら」の音楽にふとタイムスリップしたからだ。「優しさに包まれたなら」は大学のある授業のときに先生がかけてくれたもの。芸術科の学校ではない。その科目は「英作文」だったが、何故かその音楽をかけ「こういう感性を養ってほしい」と言われた先生の言葉以来、この曲そしてユーミンという音楽ワールドを垣間見るようになったのだ。ちなみに私がダーリンと結婚したきっかけもユーミンのコンサートだった。ユーミンっていいよねと話したあと、バレンタインデーに武道館(だったと思う)で行われたユーミンのコンサートに誘ってくれて「ああ、誠実な人だなぁ。このチケットをゲットするのは大変だっただろうなぁ」と思ったことがきっかけだった。しかし結婚後、ましてやオメデタモードで仕事も続けているとだんだんとその頃の初々しい気持ちが厚かましい気持ちに変化していたのも事実だった。いつまでも固まっているわけにもいかないのでモソモソと歩きながら「見るべきして連れてこられる運命だったんだ」とふと思った。そしてダーリンに心の中で「ありがとうございましたッ」って言った。
「♪奇跡は起こるよ。カーテンを開いて静かな微笑みと優しさに包まれたなら・・ (中略)すべてのことはメッセージ♪」 その後、そのときお腹にいた長女が産まれ、続いて次女も産まれた。早いものだ。 そして今度は仕事から子育てモードへとスライドされ時が流れた。ある日図書館で「お母さん、これ読みたい」と子どもたちが持ってきたのが「魔女の宅急便」の原作だった。お~君はお腹の中でおかあちゃんの代わりに映画を観ていたんだね~と思った。もちろん早速借りた。ついでに2巻として映画の続きもあったのでそれも借りた。特に2巻でお母さんがキキに薬草の種の蒔き方について会話をしている部分が気に入った。そう、人生ってきっと計算で成り立つものではなく「心の感性」が大事なのだと。 影響されたのかそれとももともとの好奇心からかその後我が家ではかなり長いこと私がパンを焼くようになった。そして今、改めて「♪心の奥にしまい忘れた、大切な箱、開くときは今♪」と思っている。 子育ても体力勝負の幼児期から忍耐力勝負の思春期へと移ってきた。 彼女らにとっても私にとってもかけがえのない「今」を生きていこう。優しさと愛をたっぷりと吸い込んで。そしていろんな意味でダーリンにありがとうと今、心から思う。思うだけではダメ、起きてきたらとびっきりの笑顔で「おはよう!今日もよろしくね」と伝えよう。 今日は長女の高校の入学説明会だ。今日もいい日となりますように。 ありがとう^^。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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