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カテゴリ:日々の暮らし
昼ごろ、姑から電話があった。「今からファックスを送りたいんだけど」「あのぉ自動受信になっていますのでいつでもどうぞ」・・・この会話は何度となく繰り返されている。さて問題は中身だ。
私はあまり人と争うことは好きではない(誰でもそうだと思うが)。 しかし昨年の暮れどうしても姑に話さなければいけない事柄がありそのときにどうやら相手はけんかをしたと思ったらしい。 確かに電話口で「こはるんさんのせいでまったくいい正月が迎えられないわ」とか「私はこはるんさんより何十倍も苦労して生きてきている」などなど語っておられたので仕方がない。 けれども姑はある難病を抱えておりその薬の副作用で精神が安定せずこのような会話は気分が低下しているときにはしばしばある。そして結婚直後はびっくりしていたが私も段々と慣れてきて何とも思わなくなっている。ただ本人が「こはるんさんとは2度と話たくない。声も聞きたくない」という以上あまり刺激をしてもいけないかなと思いこのところこちらからは連絡を取らない、取るとしても夫を通してとるようにしていた。 さて、多忙だった夫がほっと一息つけたので早速娘の卒業と入学のことを報告してもらった。そしてファックスの話になったわけだ。すぐにファックスは来た。もちろん日本語なので書いてある内容は読める。けれども「なんだかな~」と思ってしまった。どう返事をしていいのか悩んでしまった。そこで「私は暮れのことは何も気にしていません。娘の入学を喜んでくださりありがとうございました」と返事を書きかけた。でも筆が止まった。自分の心は正直だ。 以前、ある本で読んだエピソードを思い出した。子どもの頃自分を可愛がってくれていたお父さんを目の前で殺されるシーンを目撃してその後彼女はシスターになり「許し」について人々に説いてきた。そしてかなり月日が経ってからある日、その犯人ではないけれど同じ事件にかかわった人と会うことになった。出されたコーヒーを飲もうと思っても手が震えて飲めなかった・・・と。 暮れの一件はそこまでのトラウマになるようなできごとではなかった・・・はずだ。けれども案外自分で気が付かないけれど心の奥の方では傷ついていたのかも知れない。 かかりつけの整体の先生がよく言う。人間の心を卵に例えると白身の部分が傷つくのはどうということがない、けれども黄身の部分までいってしまうと修復するのは困難だよ~、そして案外自分では気が付かないんだよね~と。 ひょっとしたら黄身の部分まで傷ついていたのかも知れない。そして結婚当初はびっくりしたもののその後は慣れたと思っていたが慣れたと自分で思わせるようにしていただけなのかも知れないな・・・とふと思った。 でもまぁいい。お互いに欠けたところを補い合うのが人間、自分も気が付かないところで人様を傷つけていることだってたくさんあるに違いない。気を取り直しこのプログを書き終えたら春色の便箋で返事を書いて明日の朝、投函しよう。 誰のためでもない、一回り自分が成長ししなやかになるために。 風邪気味なので今夜は一枚毛布を多くかけて休もう。 よ~し、お手紙開始!!応援してください(←結構小心者というかぐーたらというか・・・)。 ありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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