177ページ目 【小遣い】 日常の雑費にあてる金 小遣い銭
俺には子供が4人も居るから、ひとくちに【小遣い】と云っても結構大変だったりする。でも、それも過去の話で、今は次男(今年中三)のみ【小遣い】を与えているのが現状だ。ちなみに“たら家”の【小遣い】制度は下記の通りなのである。小学二年までは原則的に無し小学三年 1,000円小学四年 1,500円小学五年 2,000円小学六年 2,500円中学一年 3,000円中学二年 4,000円中学三年 5,000円プラス携帯電話の基本料(4,000円程度)高校生からはバイトで自活(但し、日用品は親負担)これが“たら家”の法律だ。これを見ても判る通り“たら家”では携帯電話の所持は中学三年からとなっているのだが、この法律が施行されたのは今から6年も前の“長女”に対する意向を反映された法律であったので、次男には少々厳しい法律ではあったのだが、これも決められた事で、全員従ったのだから、今回も守らせることにした。最近の【小遣い】についての世間の常識は知らない。と云うより、風の噂では小学生の頃から携帯を買い与え、しかも料金は全て親が支払うのが当たり前の時代になってきたらしいのだが、そんなのはfuck offだと思っている。子供とは本来、ずる賢く調子の良い生き物だと考えている。俺もガキの頃は、そんな感じだった。だから、そんな生き物を甘やかすだけではイケないのだと思っているのだ。“たら家”の戒律は結構厳しかったりする。“たら家”では親に対し絶対服従が基本理念なのだ。もし“たら家”の規則を破ったりすると鉄拳制裁は当然として、処罰され、何かの償いを行わなくてはならないのだ。但し、“たら家”の法律は非常に簡単に出来ていたりもする。項目は、たったの三項だけなのだから。それは・・・1 人様に迷惑を掛けない。掛けた場合、己で償う。2 年功序列 3 己の行動した結果は己で解決し他人には頼らない。これだけだ。これを厳守さえしていれば、何をしても自由だ。当然ながら門限もないし、バイクの免許だって自由に所得できる。旅行だって自由だし、友達を家に呼んでバカ騒ぎしたって自由だし、泊めるのも自由。勉強だって強要は一切しないのが基本だ。但し、落第や受験を失敗する可能性が認められた場合のみ一項に抵触するので、この限りではないのだが。本当に何をやっても自由なのだ。この自由を言い換えるならば【小遣い】とも云えるだろう。この【小遣い】は金銭的には満足できないものではあっただろうが、その分“たら家”のガキ達は“自由”たる【小遣い】で“経験”や“体験”や“時間”を買ったのだと認識しているみたいだ。だから、この前に長男と喋っていた時に「父ちゃん。ウチは【小遣い】は友達より少なかったけど、そのぷん自由だったから良かったと思っているよ。ホントにアリガト」と云う言葉を聞いた時に、思わず涙しそうになってしまったのだった。まさに、この瞬間が“親”をやっていて良かったなと実感できる時なんである。【小遣い】とは、べつに“金銭や物品で全てを賄う必要は”何もないのである。