個人的戯言 集英社【新修】国語漢和辞典への旅

[【大阪】に関わる単語] カテゴリの記事

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• ※番外編　【大阪帰郷ツアー】

  ※番外編　【大阪帰郷ツアー】初日 ※番外編　【大阪帰郷ツアー】２日目 ※番外編　【大阪帰郷ツアー】３日目 ※番外編　【大阪帰郷ツアー】４日目・最終日

  2007/12/18

• 570ページ【劣勢】　勢力がおとっていること　　

  今年のペナントレースで前半戦ではあきらかに【劣勢】だった我が阪神タイガース。しかし、後半に入り怒涛の追い上げで捲き返しに成功。そんな明日に、とうとう宴会が我が家で開催されることになりました。【関西三大ジャンク@炭水化物・食い尽くしパーチー】概要熱い残暑をぶっとばせ!!勝利に燃ゆる俺達は、もっとＨＯＴに萌えてるぜっ!!【日程】　　　　９月８日（土）　ＰＭ５時【場所】　　　　たら家　一階【内容】　　　　対うんこ球団戦をテレビ観賞しながら　　　　　　　　関西名物【炭水化物セット】を頂きます。　　　　　　　　のちにカラオケ屋（徒歩２分）にて六甲颪熱唱。【施設】　　　　エアコン完備。テレビ有り。【アクセス】　　つくばエクスプレス“八潮駅”徒歩１５分　　　　　　　　※八潮駅より送迎可【参加決定者】　ワシ（主催）　　　　　　　　showcool（コック長）　　　　　　　　ｍｏｋｏ（レッツゴートラッキーダンサー）　　　　　　　　その他、たらこ軍団　　　　　　　　安全ピン (全国黄そば会・関西支部長)　　　　　　　　鮫肌文殊(虎キチ放送作家)　　　　　　　　ウェポンT（全国黄そば会・会長）　　　　　　　　ずりやん（中年キチガイ団宴会顧問） Ｋ子ちゃん（全国イカ焼き会“二輪部長”）　　　　　　　　だみあん　（全国黄そば会・参与）【費用】　　　　１千５百円（カラオケ別途精算）【持ち物】　　　差し入れ歓迎【宿泊設備】　　居間にて雑魚寝。但し、高校生のノリにてダベりまくり。さあ！！明日は気合入れて騒ぎまくるぜーーー！！

  2007/09/07

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  出張を終えて・・・

  今回の出張は、最終日に嫁と子供が新幹線に乗って大阪までやったきた。当初は来る予定・・・と云うよりも、嫁さんが「行かない」と明言していたのだが、急遽「やっぱり行く」と言い出したモンだから大変だった。なので、まずは予定を組み直し、ホテルの予約も取り直し、案内する場所も考案し・・とドタバタしながらも、最終的には何とか対処できたように思う。このブログに来て頂いている皆様は御存知だと思うのだが、俺の嫁は関東人なんである。なので大阪のことは詳しくない。なので今回は“ベタな大阪ツアー”なるものを企画し、大阪の代表的な“ひっかけ橋”“グリコのネオン”“かに道楽”“くいだおれ人形”“旨いメシ”などを観光してまわり、オプションとして関西の景勝地“天橋立”まで訪れるというハードなスケジュールを組んでみた。しかし・・・これ程までにコテコテな大阪人間の俺が、その大阪を“観光客の目”でまわると云う経験は生まれて初めてだったので、結構新鮮だったりした。最初は何だか恥ずかしいやら鬱陶しいような気分だったのだが、そんな俺も大阪を離れて１６年。その間に大阪はメチャクチャ様変わりをしていたから、そんな気分もいつの間にか遥か彼方に飛んで行ってしまった。まず、驚いたのは“ひっかけ橋”が小奇麗になっており、しかもトンボリに降りられて歩けるようになったことだ。その昔、そこにはカーネルサンダースが投げ込まれるのを筆頭に、ミナミのあらゆるゴミが投げ捨てられ、物凄い悪臭を放っていた面影は全くない。それに、なぜか観光地化しており、あっちこっちでフラッシュの閃光やビデオ撮影が見られるようになっていたのにも違和感があったりした。俺が若かった頃の名称もすっかり無くなっており、今の若者に“虹の街”と訊いても全く知らないであろうことは容易に想像できる。更には大阪の北の玄関口“梅田”も様変わりをしていた。いつの間にやら俺の知らない沿線が増えていて、更には訳のワカラン観覧車まで出来ている始末。まぁ、すっかり浦島太郎になってしまっていた自分が居たと云うだけの話なんだが、何だか少しばかりセンチな気分になってしまつたのも事実である。では、ぐだぐだ言っていても仕方ないので、観光地化した大阪の画像でもご覧あれ。※宿泊先※グリコ※かに道楽※くいだおれ人形※旨いメシ屋の“前菜”※阪神タイガースショップ※天橋立

  2007/09/03

• 551ページ目【淀】　水のよどんだ所　よどみ　うまく進まない　

  今日の旅の友は【淀】なんである。【淀】と来れば、やはり“淀川”を外すワケには行かなくなるのが関西人の常だ。俺と云うか、我が家は“淀川”に接する都島区が本籍だ。息子だって“淀川神社”の氏子だし“淀川”の支流である大川との堰“毛馬閘門”なんてのは色んな想い出が詰まっている場所でもある位に“淀川”に親しみを感じている。ガキの頃なんて、漫才界の重鎮“横山やすし”が“淀川”でボートに乗っているトコロに投石をして怒鳴られたり、“淀川”の河川敷でバイクを乗り回し警察のご厄介になったり、打ち上げ花火でトモダチと打ち合いをしてヤケドを負ったりする位に遊び場としても大活躍してくれた場所なんである。更には“淀川”の下流に在る専門学校で事務をしていた経験を持ち“淀川”の上流である琵琶湖に在った、今は無き“琵琶湖温泉・紅葉パラダイス”のヘヴィ・リピーターであった事なんてのも遠い過去の話である。そんな関西人の俺も、今では関東の“淀川”的存在である“中川・荒川”“江戸川”付近に住居を構えるようになってしまった。“中川・荒川”は言わずと知れた“こち亀”の主題歌や“寅さん”でも有名な河だ。“淀川”と“中川”は共に古くから地元の人間に愛された河である。しかし俺はまだ“中川”を愛するまでの感情を懐いたことがない。未だに愛するまでの感情を懐くことの出来る河と云えば“淀川”であり“大川”であり“武庫川”であったりするのだ。きっと、この“中川”を愛する事が出来た瞬間から、俺は関東で受け入れられる存在になるのだろう。そして、関西の事を故郷として思い、同時に遠い存在になっていくのだろう。その日が近付いているように思える今日この頃なんである。

  2007/06/29

• 539ページ目【憂鬱】　気持ちが塞ぐこと　気が晴れないこと

  このブログとは別に2003年05月06日から“在京関西人の【憂鬱】”なるホームページ【http://www.geocities.jp/tara_20b/】を開設しているのだが、その主旨はと云うと・・・“アホ”で“厚かましく”“常識がなくて”“無神経”で“口から先に生まれてきた”と思われている“関西人”だって、実は【憂鬱】に思うこともあるのだよ』と云う事を伝えたかったからなんである。更に、俺の嫁はチャキチャキの関東人であるからして、それに付随して“関西と関東の文化の違い”なんかを“体験談”として記載もしてみたりした。しかし、そろそろマンネリ化してきたのも否めないのが現状である。なのでリニューアルでもしようかと思うのだが、根っからの“アホ”で“厚かましく”“常識がなくて”“無神経”で“口から先に生まれてきた”俺には妙案が浮かばないまま現在に至っている。さて、どうしようかなぁ。

  2007/06/13

• 532ページ目【焼き印】　火で焼いて物におす印　焼きばん

  俺の身体には【焼き印】が数ヶ所ある。これは青春時代の想い出でもあり遺産でもある。なぜ俺の身体に【焼き印】があるのかと云うと、それは喧嘩で付けられた痕、すなわち俗に云う“根性焼き”を相手に入れられたからなんである。俺の活動フィールドは国鉄・大阪環状線(※東京で云う山手線)の内側一体であった。なので移動はもっぱら環状線を利用していたのだが、当時の時代背景として“ヤンキー”が闊歩していたと云うのがポイントで、その環状線の各駅の至る所に“ヤンキー”が居たりした。それをよせばいいのに、俺はいちいちメンチ(※東京で云うガン飛ばし)を切っていたのだから、自ずから喧嘩になるのも必然と云えよう。そんな事をしていると当然、ボコボコにヤラれて、相手グループにリンチを受けることもしばしばあったのだが、その中でも鶴橋駅・桃谷駅・寺田町駅に多く出没する多国籍軍のリンチは、日本人のソレとは違い、桁外れに残酷なものだったりした。例えば、こっちは俺を含めた三人グループで相手も同数と云う状況の中、喧嘩に勝ったとしても安心は出来ない。その喧嘩を見ていた、彼らの“同胞”が仲間を呼べるだけ呼び、気が付けば“３対２０”の喧嘩になる事なんて日常茶飯事なんであめる。そんな状況になったら絶対に負ける。現実は漫画のように格好良くは行かないのが世の常なんである。そしてその多国籍軍の集団に取り囲まれてリンチを受けることになるのだが、俺の友達なんかは、手の指を一本づつ折られ、完治するまでの数ヶ月オナニーも出来ない憂き目にあったりした。俺の場合は何故か決まってタバコで【焼き印】を足に押される場合が多く、たまにある“全員に順番で殴られる”と云うリンチの時には「これで済むならラッキー」と気が遠くなる中、思ったりもした。季節はすっかり初夏の雰囲気だ。これから暑い日が続くので、当然ながら短パンにＴシャツと云う軽装になる場合が多くなる。俺の身体には【焼き印】の痕は今でもはっきりと残っている。そして短パンを穿くたびに、当時は痛くてたまらなかった、この【焼き印】の痕も、今となっては良い想い出だったりするのだから、年を取ったと云う証明でもあり、なんだか哀しい気分にもなったりする。

  2007/05/28

• 522ページ目【メリヤス】　機械で伸縮するように編んだ織物　

  “莫大小”と書いて【メリヤス】と読む。この【メリヤス】は俺とって“懐かしい昭和”の想い出でもある。俺の故郷は大阪の下町だ。未だに銭湯も多数残っているような街だ。大阪の下町には銭湯以外にも、駄菓子屋、たこ焼き屋、立ち呑み屋、公設市場なんかが犇めいているのだが、そんな下町の生産業種と云えば【メリヤス】工場で決まりなんである。この“莫大小工場”は独特の匂いがあるのだが、最近の下町は、この匂いがメッキリ減ってしまった。それもその筈、人件費が高い我が日本では“莫大小”を生産しても割が合わなくなり、現在では中国などの製品を輸入している為、下町の産業である“莫大小工場”が瀕死の状態に陥ってしまっているからだ。大阪は第二次産業で栄えてきた。すなわち“莫大小工場”などの町工場の衰退は大阪の衰退でもある。必然と第三次産業への移行も増えたのだが、小売業やサービス業なんてのは中間業者みたいなモノで、その利益率は第二次産業よりも劣る場合が多い。この“莫大小工場”の独特の匂いが無くなっていく毎に大阪が衰退していくのを目の当たりにした俺は、この匂いが“懐かしい昭和”の想い出でもあり、どこか物悲しい匂いなんでもある。「こんなコト言ってる自分が大好き(はぁと)」　↑　　↑　　↑　※友達が「世のブログの文章のケツに書け」と言ってるので、ちょっと書いてみました。友達の日記アドレス　↓http://www.furutachi-project.co.jp/sakka/sam/index.html

  2007/04/27

• 512ページ目【無一文】　金銭がまったくないこと

  皆さんは【無一文】になった経験がおありだろうか?いわゆる子供の時に小遣いがなくなったとかではなく、独立して自分の財力にて生活を送っている中での話で、だ。俺はある。今から２０年以上前、俺と女房は大阪は豊中市の“庄内”と云う、大変治安の宜しくない地域に在るアパートに住んでいた。しかも、そのアパートは四畳半一間で“共同玄関”“共同便所”“共同廊下”“共同ベランダ”と云う、若い身空が住むには「ちょっとどうか」と思える位のシロモノだったりした。そんなアパートだったので、自室のドアなんてのも、一般家庭の部屋のドアに鍵が付いているだけのような、そんなヤツだったりした。隣の部屋とを隔てる壁も民家のソレよりも薄かったりもした。それでも何の不平も言わず一緒に住んでくれていた女房は、当時でも珍しい位に「変人」だなぁと今になっても思ったりする。そんな或る日、世間ではクリスマスを終えて一段落していた１２月２７日、とうとう俺は【無一文】になってしまったのであった。別に俺は当時“無職”だったワケではない。れっきとした会社員だった。しかも「May I help you? 」と言いながら“喜びのタネ”を蒔くような会社だ。なので年末には月給以外に“ボーナス”なる特別手当も支給されたりした。俺と女房は、その“月給”と“ボーナス”を基に、お互いの身内が居る“東京”まで行く計画でいた。しかも、そのついでに千葉にある“東京ネズミ園”にて年を越す計画までたてていたりしていたのだ。それは一瞬の出来事だった。前にも書いたが、当時住んでいたアパートは“共同便所”で“共同ベランダ”だ。女房は“共同ベランダ”にて洗濯物を取り込みに行き、俺は尿意を催したので“共同便所”まで行った、たった“２分間”の出来事だ。便所から帰ってきた俺は異変に気付く。ちゃんと閉めたはずのドアの鍵が開いていたからだ。女房はまだ“共同ベランダ”から戻ってきていない。そして数分後、その“月給とボーナス”が入っていた“給料袋”と俺の“財布”が、その一室から姿を消したのに気付くのである。こうして俺達夫婦は【無一文】になったのである。しかも年末に、だ。もう“東京ネズミ園”どころか「餅を買う金」さえ残っていない状態だ。結局、その後に銀行からヤケクソになって「車購入資金」を下ろして“東京ネズミ園”には意地で行ったのだが、その時に怒りながら出した“大阪・吹田インターから東名・東京インター間・３時間５０分”と云う記録は２０年経った今でも未だに破ることはないのは云うまでもないだろう。

  2007/04/13

• 510ページ目【土産】　旅先から持って帰る名産など　手みやげ

  俺は仕事の都合上、結構あっちこっちに出掛けることが多い。なので、その都度【土産】を買うにしても、もう殆ど制覇したので買うものが無いような状態だ。最初の頃は、例えば“名古屋”に出向けば“きしめん”“ういろ”“餡かけスパ”なんかを買ってたりしたのだが、家族全員が霹靂している今では何も買うものがない。比較的に出向く機会が少ない“広島”だって“もみじ饅頭”なんかは買い過ぎと云う位に購入したので、もう買うものがない。なんて思っていた或る日、そういえば、我が故郷“大阪”に出向いた際に【土産】を買って帰ったことがないのに気付いたのだ。しかし、考えてみると、この大阪と云う処は【土産】を買うのに一苦労する場所だった事を思い出す。昔、住んでいた頃に、例えば東京の親戚宅にお邪魔する際、なにか【土産】でもと考えたりしたのだが、いわゆる“名物”と云うものが少なく、困った想い出があったりする。大阪と云えば“お好み焼き”“たこ焼き”“イカ焼き”なんかが挙げられるのだが、これは「すぐに食べるもの」であって【土産】にするのは難しいものだったりする。冷えてベチャベチャになった“お好み焼き”“たこ焼き”“イカ焼き”なんてのは誰も喜ばないのだ。かといって“551の豚マン”なんてのは、悲しいかな全国区ではないので買っていっても喜ばれなかったりする。また「点天」の一口餃子なんてのは、俺が宇都宮へ出掛けた際に買って帰る餃子とカブるので却下だ。また古くからの名物である“岩・粟おこし”や“塩こぶ”なんてのは、年寄りクサくて誰も見向きもしないだろう。こう考えると、なかなか無いのだ。我が故郷には【土産】になるような物が。さて、今度の大阪出張の時、何を【土産】として買って帰ればいいのだろうか。思案のシドコロだなぁ。

  2007/04/11

• 506ページ目【水菜】　京菜の別名　山の湿った所に生えるイラクサ科の多年草　ウワバミソウ

  関東で、この【水菜】が普及しはじめたのは、ごく最近の事だ。俺が在京関西人になってしまった１０年前には【水菜】は現在みたいにスーパーで常時購入できるものではなかったのだ。それに【水菜】と云う名称では通じなく「京菜」と言ってはじめて通ずるような状態だったのである。関西に住んでいた時では、鍋料理の時など【水菜】を当たり前のように使っていたし正月のお雑煮には京人参、京大根とともに欠かせない存在だった。それだけ庶民に親しまれていた食材なんである。その【水菜】が関東でブレークしたのは大手マヨネーズ会社が【水菜】を庶民の食べ物としてではなく、お洒落で体裁よく紹介した“水菜サラダ”がヒットしたからだろう。このＣＭのおかげで【水菜】は、あっという間に「お洒落で最先端な食材」と認識され、体裁を重んじる関東で大ブレークしたのだ。しかも取り上げられ方が“サラダ”だったためか「ヘルシーで身体に良い」と云う付加価値まで根付いてしまったものだから、関東の女性人はこぞって食したりもしていた。この光景を目の当たりにした俺達“在京関西人”は少々滑稽に見えていた。なにせ“在京関西人”にとっては、庶民のチープな食材である【水菜】と云う認識しかなかったのだから。だから、こんな“ベタ”な食材が“ヘルシーでお洒落”なものとして扱われる様子をみて一種の違和感を覚えたりするのも当然だといえよう。それにしてもテレビの力は偉大だとつくづく思う。この影響力を今回の【水菜】のように“良い方向”に作用させるのは歓迎だ。しかし、そうは問屋が卸さないのが世の中だ。特に特定の在京テレビ局の一部に於いては自己の主張を通したいあまりに捏造を繰り返したりしている。関西テレビの事件なんて、このテレビ局に比べれは本当に可愛いもんなんである。この関西テレビの件での処分に対しては俺も“当然の報い”と考えているのだが、それならば“警告”を数度くらっていても、のほほんと放映している、この在京テレビ局の処分は不当に軽いとしか言いようがないではないか。坂本弁護士一家殺人事件での幇助だけでも、関西テレビより罪は重いはずだし、俺個人としては阪神・淡路大震災の様子を「まるで温泉街」と紹介したヤツが、未だに看板ニュースキャスターとして出演をさせている態度が許せない。閑話休題・・・って、ナンだか怒りの旅になってしまったのだが、この様にテレビの力によって“東西文化の違い”と云うのは年を追うごとに無くなってきたように思う。と云うような事を〆で言いたかったのだが、ナンだか話が脱線してしまって誠に申し訳ないと思う。なので、今日はこれにて終了とさせて頂きます。

  2007/04/05

• 501ページ目【丸出し】　全部出すこと　隠さないで出すこと　非常に似ていること

  常々から俺は大阪の気質は【丸出し】気質だと考えていた。その対極に関東は【陰事/隠事】気質があるようにも思うのだ。その理由として、例えば初対面の人間と会話をするようなシチュエーションになった場合・・・大阪人は“自分の事”(年齢、住んでいる所、出身校、贔屓の野球チーム、家族の事・・・etc)なんかを“自ら喋る”のに対し、東京人は“相手の事”(年齢、住んでいる所、出身校、贔屓の野球チーム、家族の事・・・etc)なんかを“訊き出そう”とするからだ。これは、その土地の風土に適応した習慣なのだろうと俺は考えている。大阪の場合、関西弁を常用とする地域以外の人間が身近に住んでいる場合が非常に少ない。それを証拠に“大学生”であっても“勤め人”であっても、独り暮らしなんかよりも自宅から通う人間の方が多数である。独り暮らしをしているような人でも、せいぜい「京都から大阪に通うのは面倒」てな理由で勤め先などの近所に住んでいる場合が多数で、その気になれば気軽に“一時間くらい”で自宅に戻れるのだ。なので、いわば関西と云う地域は“似たもの同士の集合体”なんである。だから“関西弁”という共通項は当然として、他の習慣や文化、はたまた考え方なんかも似たり寄ったりなので、自分の事を【丸出し】にしても問題にはならない場合が多いのだ。それに比べ東京の場合は全国から人が集まる“異質の集合体”なので、個々の共通項はかなり少ない。だから“標準語”を使用しなければ“言葉さえも通じない”ような地域なんである。なので、いきなり自分の事を【丸出し】にしたり、自分の常識を相手に当て嵌めたような対応をすると、問題になる場合が非常に多かったりするので、まずは“相手の素性”を確認してからではないといけないのだ。それは“味噌汁”の作り方だって全国の各地方で全然違うように、個々の常識も東京在住者の場合、違うからなんである。そこで“自分の常識は相手の常識と一緒”というスタンスで会話を始めると、たちまち言い争いになってしまう。だから、相手を探る、自分を隠す、という暗黙のルールが大切なんである。この、いわば“東京ルール”を関東に住んでいるにも関わらず、守らない人種が居るのだが、それは皆さんも御承知の通り“関西人”なんである。だから“関西人”は厚かましくも思われ、自己主張が激しいとも思われる。しかし、その関西人から云うと厚かましいつもりでも、自己主張が激しいつもりでもないのだ。考えてみて欲しい。東京都の人口は約１２００万人だ。それに対して大阪府は８８０万人なんである。これだけ東京都に近い人口が居る“関東弁使用地域”以外の他府県は無いのだ。ちなみに三大都市である名古屋を抱える愛知県は約７２０万人居るのだが、近隣に大阪のような“京都”“神戸”“奈良”みたいな大都市は無い。しかも、大阪の場合は“ネイティブに関西弁を使う人口”が殆どなのに対し、東京の場合は“標準語をネイティブに使う人口”よりも“その他の方言がネイティブな言語である人口”が大阪のソレよりも率が高い。なので、実質の“地元率”からみる人口は東京よりも大阪の方が多いだろうと思われる。だから、大阪人の場合【丸出し】気質で問題にならない対象、つまりは“人口”が東京人のそれよりも多いので、それが“当たり前”として考えてしまうのである。なので、大阪人は普段から【丸出し】気質でも“問題にならない人”が周りに“たくさん居る”環境だから、東京に来ても【丸出し】気質でいるだけなんである。東京の人間でも親しい間柄になった人間に対しては【丸出し】気質で付き合うようになる。ただ大阪は、東京と違い“東京ルール”と云う“最初のステップ”、いわば第一段階が無いだけなんである。

  2007/03/29

• 497ページ目【町並み】　人家が並んでいる状態　その所

  何度も述べているのだが、俺は“東京”“大阪”“名古屋”と云う“日本三大都市”に住んでいた経験がある。しかも、ちゃんと住居を構えて、だ。この街々にはそれぞれ独特の【町並み】が存在する。それは、その地区にしか住んだ経験の無い人間にとっては“当たり前”の【町並み】なのだが、それ以外の人間からすると「違う街に居るのだ」と云う認識を思い起こさせるものであったりする。例えば、大阪の【町並み】なんかは新旧が混沌としているのが特徴だろう。これは大阪人にとっては当たり前の景色でしかないのだが、東京では殆ど見かけない風景でもあるのだ。例えば大阪でも一等地である“梅田界隈”の通称“阪急村”付近にある“茶屋町”なんてのは戦前の長屋が立ち並ぶところに超高層ビルやロフトなんかが入り乱れて存在する。この様なところは、ミナミの小粋なブティックが立ち並ぶようなところでも、そのお洒落な店舗と店舗の間に“小汚い食堂”が在るのと似たような感覚だ。要は、大阪は“カオス状態”な【町並み】なんである。その点、東京は街全体が異文化の集合体なんであるが、その異文化が共存するためにはルールが必然的に要することを互いが認識しているがために、非常に整然としている。なので、東京には破綻があまりない。間違っても小粋なブティックが立ち並ぶようなところには場違いな“小汚い食堂”は存在しないのだ。その意味でも、東京は“システマチック”な【町並み】なんである。名古屋はと云うと、東京と大阪の中間な雰囲気だ。大阪みたいに混沌とはしていないが、かといって東京のように整然としているワケでもない。しかし、実を云うと東京や大阪なんかよりも“自己主張”が人一倍強かったりする。なので、名古屋の【町並み】を自動車で流してみると、看板なんかに書かれていて、やたらと目に付く“文字”がある。それは“日本一”であったり“世界一”と云う“オラが一番”的な謳い文句なんである。しかし、それらを東京や大阪なんかでは公言しない奥ゆかしさが名古屋にはあるのだ。なので名古屋は“内弁慶”な【町並み】なんである。これらの【町並み】の雰囲気は、そこに住む人間の特徴が、そのまま表れているように思う。我が町の雰囲気は住んでいるモノには判り辛いものなのだ。そういった意味でも、これを読んでいる皆様も、一度は我が町から飛び出して、客観的に故郷を振り返ってみるのも面白いのかも知れない。

  2007/03/23

• 493ページ目【舞い戻る】　もとの場所へかえる

  先週の特別企画“名古屋・大阪の旅”を無事に終えて、埼玉に【舞い戻る】こととなった金曜日は、やはり少しだけ物悲しい気持ちになった。やはり、俺は関西人なんだなぁとつくづく思う今日この頃なんである。明日からは通常の集英社【新修】国語漢和辞典への旅を再開いたしますので、宜しくお願い致します。

  2007/03/19

• 491ページ目【本籍】　その人の戸籍がある場所　原籍

  俺の【本籍】は当然ながら大阪市は都島区と云うところに在る。なので俺の家族も【本籍】は大阪だ。【本籍】は自由に変更が出来る。その気になれば東京タワーの所在地や通天閣にも出来たりする。だから本来なら【本籍】を関東に移せば何かと便利になるのだが、これは俺のこだわりで一生【本籍】を大阪から変えるつもりは全くない。いわば俺の関西人と云うこだわりに対する最後の拠り所なんであるからして、多少の不便よりもこっちを選ぶのだ。しかし、俺の子供達は関西弁のヒヤリングは出来るのだが、全く関西弁が喋られない。だから友達や知り合いなんかにパスポートなり免許証なんかを見られた時に必ず言われる「ねぇ、関西弁で喋ってよ」と云うのに、ほとほと霹靂しているらしい。しかし、事情を説明するのも面倒なので「まいど!儲かりまっか?ボチボチですわ」と云うフレーズを投げ捨てるように言うらしい。今時の関西人、しかも若者が使う言葉ではない「まいど!儲かりまっか?ボチボチですわ」を投げ捨てるように言う我が子にはナンなんだが、もう少しセンスを上げて、せめて関西弁を駆使するなら“笑い”をとって欲しいと願う俺がいる。とは云え【本籍】が大阪だからと云っても、育ちが関東なんだから“笑い”をとって欲しいと願うほうが間違いなんである。これは俺にスマートに生きろって云う位に難しい問題なんである。

  2007/03/08

• 483ページ目【放る・ほうる】　なげる　うちすてる　なげすてる

  今日の旅の友は【放る】なんであるが、関西での意味は「捨てる」と云う場合が多い。つなみに名古屋では「ほかる」と言う。この【放る】つまりは「ほる」「ほかす」は日常生活において非常によく使う言葉なので、未だに使っているのだが、やはり関東では通用しない場合が多い。その逆で“関東で使用する単語で関西では通じない”言葉の代表は“整理する”“片付ける”の意味で用いられる「かたす」なんであるけれども、これは関西弁も全国には通用しない言葉「なおす」が使われていたりするから、在京関西人としてはタマラナイんである。尚更のこと、関西弁と云うのは、古くは「いなかっぺ大将」の「西はじめ」から始まり、漫才ブームやダウンタウンの台頭、そして現在のお笑いブームなんかで“全国区”になってしまったから、大体の関西弁は全国で通用したりするものだから、余計に分かりづらくなってしまっている。この様に、各地で当たり前のように用いられている方言と云うのは、その地域に暮している人々が「標準語」だと思い込んでいる場合があったりして、それが他地域にて使用して初めて「通じない」と云う事実に驚き、愕然とするものが多い。皆さんの住んでいる地域では如何だろうか?案外、当たり前に使っている言葉が全国では通用しないのかも知れませんよ。

  2007/02/26

• 480ページ目【放出】　たくわえたものを出すこと

  今日の旅の友は【放出】なんであるが、関西人の俺からすれば、この【放出】は“ほうしゅつ”ではなく“はなてん”と読むのが妥当なんである。この【放出】“はなてん”とは、大阪の地名なんであるが、ちなみにこの【放出】は関西人なら誰しもが知っている中古車センターの名前でもある。※【放出】中古車センターのＣＭこの様に大阪には難読な地名が結構あるのだが、果たしてアナタは下記に挙げる地名を読む事が出来るのだろうか?では、問題。次の地名を答えよ。【１】　杭全【２】　茨田【３】　道修町【４】　立売堀【５】　枚方【６】　水走【７】　私市【８】　靱本町【９】　清荒神【10】　太秦－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－正解【１】　杭全　　　　くまた【２】　茨田　　　　まった【３】　道修町　　　どしょうまち【４】　立売堀　　　いたちぼり【５】　枚方　　　　ひらかた【６】　水走　　　　みずはい【７】　私市　　　　きさいち【８】　靱本町　　　うつぼほんまち【９】　清荒神　　　きよしこうじん【10】　太秦　　　　うずまさ－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－そもそも地名が難読と云う状態は宜しくないハズだ。地元の人間だけが読めるような地名は旅人にとって迷惑以外の何者でもないし、新任の郵便局員だって大変だ。でも、これは仕方ない部分もあったりする。例えば、北海道の地名なんてのは当て字を使用する場合が多いのだが、それはアイヌ語などの口語を無理矢理漢字に当て嵌めるからなんであって、これは或る意味正当な理由でもある。しかし、最近は地名以外で難読な漢字を使用するのが変なブームだったりするから、困ったモンなんである。それは、まるでＤＱＮなヤツが嬉しそうに書く「便所の落書き」みたいな当て字を使った“子供の名前”の事だ。例えば、去年の赤ちゃんの名前ランキングで女の子部門の堂々四位の名前だが・・“心優”“心結”“美優”　これは全て「みゆ」と読むそうなんである。しかもこれは上位２０傑に入っている漢字なんであるからして、こんな名前は在り来たりな名前とも云える状態なのだ。ちなみに男子の場合、“蒼空”で「そら」“歩夢”で「あゆむ」“煌”で「きら」なんてのが上位に入っている。再度云うけれども、これは“難読”なヤツをピックアップしたのではなく、去年のランキング上位につけている「ありふれた」名前なんである。だから、今から５０年後には“心結”と云う名前のお婆ちゃんや“歩夢”と云う名前のお爺ちゃんで日本中が溢れるのである。・・・何だか、お先真っ暗と感じたのは、俺が社会から【放出】されそうな人間だからなのだろうか。

  2007/02/21

• 479ページ目【方言】　その地方だけに通用していることば

  今日の旅の友は【方言】なんであるが、そもそも“標準語”と云うモノを全く喋られない俺でも“東京弁”と標準語の違いくらいは分かるくらいの知識はあるつもりだ。これは生粋の江戸っ子なら全員理解していることなのだが、在京地方人では“標準語＝東京弁”だと思い込んでいる人も結構居たりするのだから可笑しなものだ。そう云えば・・・富山弁と山口弁が似通った言い回しを使用している事を皆さんは御存知だろうか?その言い回しとは「～っちゃ」と語尾に言う言葉なんである。これを知ったのは、当時の俺は大阪を拠点に毎週出張で地方に出向いていたおり、俺の担当地域である北陸の富山と中国地方の山口県を一週間おきに行っていたからなのだ。この様に、日本列島に於いて遠く離れた地方が共通の【方言】を使用していたりする現象が、実のところ結構あると云うのだから【方言】と云うのは面白い。この現象とは、その昔に京都で流行した言葉が京都を中心として円を描くように地方に伝えられたからと云うのが通説なんである。例えば“カタツムリ”と云う生き物が居るが、この生物を近畿圏では“デンデンムシ”と云う場合がある。それが広島では“マイマイ”と云うのだが、なんと近畿圏を中心として広島とは反対にある千葉でも“マイマイ”と云うのだ。更に離れた長崎でも近畿圏と同じく“デンデンムシ”と云うのだが、近畿を中心とした反対の岩手でも“デンデンムシ”と云うのだ。この様に言葉は人伝によって、まるで生き物のように歩んで進んできたのだが、近年の文明の利器であるラジオや電話やテレビによって、その伝達方法も様変わりしてしまった。だから、東北の若者も鹿児島の若者もテレビやラジオなんかで身近に感じる言葉を普段から使用しており、例えば「～じゃん」なんて語尾に使う言葉をお互いが使っていたりする。その昔は先程にも書いたとおり、人伝にてゆっくりと伝達されていたのだから、中心から遠い地方に、その流行語が伝わった時点時には、その言葉は中心地では使われない死語になっていたりした。なので、この現代における現象は３０年前では考えられないことだろうと思う。しかも、現在の中心地は“京言葉”の京都ではなく東京の言葉だから、癖がなく各地方にも溶け込みやすい。なので、その伝達速度は想像を絶するくらいの勢いだ。ちなみに、人伝による伝達速度は、一年間に近畿を中心として・・・東海道方向　0.75km北陸方向　　1.06km中国方向　　1.10km四国方向　　1.23km南近畿方向　0.49km　だったそうなのだが、現在の中心“東京”からの情報伝達速度は“光の速さ”なんであるからして、瞬く間に全国に普及・伝達されていくのである。よって、この日本で【方言】と云うものが天然記念物的な希少価値になるのも時間の問題なのかも知れない。但し、この俺が使用している【方言】である“関西弁”を除いて、であるのだがね。と云うのも、この関西には“東京弁バリア”と云うものが大気に張り巡らされているからなんである。これは紛れもない事実だ。だから、未だに俺は標準語も東京弁も操られないでいるのである。

  2007/02/20

• 464ページ目【父母】　ちちとはは　ふたおや　両親

  前にも書いたが“関東人”な“父”と“関西人”な“母”の間に生まれた俺は、人生の約半分を関西、残りの半分を一部中京を挿んで関東で過ごすハメになってしまった。これはきっと“そう云う運命”だっに違いないと思う。なにせ先祖代々の墓は関東にある訳だし、嫁も関東人なんだからして、俺がいくら心から叫ぼうとも関東の呪縛からは逃れられないだろう。ましてや俺のガキ共も全員関東弁だし、もう関西で過ごした日々の記憶なんてのは全く残っていなかったりもするのだから。とは云え、やはり関西が恋しくなる日がある。今日は、そんな日・・だ。なので、そんな日は必ず決まった音楽を聴くことにしているのだが、今日は何故か、その音源を聴く気になれなかった。何故なのだろう。まぁ、もう心の何処かで関西に戻る事を諦めたのかも知れないな。今日は、そんな日なのだから。

  2007/01/30

• 455ページ目【醜男】　顔の醜い男

  今日の旅の友は【醜男】なんであるが、これ以上に俺の事を的確に表現している単語は無いと思われるくらいに憎たらしい言葉でもあるのだ。なんか気分を害したので、今日はこれにて終わり。てか、今日は友達の十三回忌。ホンマはワシも死ぬ予定だったのだが、当時の俺は名古屋に単身赴任していたばっかりに、友達が開催した“新年会”に参加できなかった。その友達が必死で貯金して、やっとの思いで開いた店舗が、一瞬にして見るも無残な状態に。そんな友達Ｋと俺が大好きで尊敬していた作家が、今は亡き“中島らも”氏。今日はヤツの為に“中島らも”氏が作った曲を捧げようと思う。※“いいんだぜ”　　演奏　ギター　　安全ピン　　　ドラム　　たら　　　ボーカル　鮫肌文殊↑　クリック　↑【いいんだぜ】作詞・作曲　中島らも　　いいんだぜ　　いいんだぜ　　いいんだぜ　　いいんだぜ　　　　君がドメクラでも　　ドチンバでも　　小児マヒでも　　どんなカタワでも　　いいんだぜ　　君が鬱病で　　分裂で　　脅迫観念症で　　どんなキチガイでも　　　　いいんだぜ　　君がクラミジアで　　ヘルペスで　　梅毒で　　エイズでも　　おれはやってやるぜ　　なでであげる　　なめてあげる　　ブチ込んでやるぜ　　君がいいヤツで　　だからダメなヤツで　　自分が何をしたいのか　　全然わからなくても　　いいんだぜ　　君が黒んぼでも　　北朝鮮でも　　イラク人でも　　宇宙人でも　　　　いいんだぜ　　おれはいいんだぜ　　HEY, BROTHER & SISTER　　君はどうだい　　いいんだぜ　※中島らも・鮫肌文殊　　It's Only a Talkshow3　中島らもの誰に言うでもない，さようなら　より。　－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－俺はヤツと違って【醜男】だ。だけども生きている。「ヤツの分まで」なんてエエ格好は言いたくないがせめてヤツの事は忘れないでいたいと思う。

  2007/01/17

• 443ページ目【一重】　一枚または一並びで重なっていないこと

  俺の目は元来【一重】だったのだが、今から三年前に、同じ“在京関西人”仲間数名が友人宅に集まって開かれたXmasパーティーの前日から、片方の目が【一重】でもう片方が“二重”と云う目になってしまったのだ。それ以来“ガチャ目”で過ごしている訳だが、俺の身内で【一重】なのは、俺だけで、俺の両親や爺婆は全て“二重”だったりしたモンだから、俺は身内からも“異端児”として扱われていたりした。で、この【一重】とか“二重”とか云う言い方をディープ大阪地方では“ひとか”“ふたか”と云うのを御存知だろうか。ちなみに漢字で書くと“一皮”“二皮”だ。と云う訳で、今日は俺が【一重】から“二重”になった記念日だ。あれから、もう三年前もの月日が流れたのだなぁ。

  2006/12/23

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  433ページ目【阪神】　大阪と神戸　また、その地方

  凄くタイミングが良い単語が、今日の旅の友なんである。では、これから、その【阪神】まで出掛けて来ます。今日は大阪で宿泊、明日は神戸方面で宿泊といったスケジュール。何だか今から少しだけウキウキしてしまう自分がここに居ます。とはいっても仕事が山積みなのが玉に瑕なんだけどね。では。※俺の地元より撮った画像　　↓　　↓

  2006/12/13

• 430ページ目【罵詈・ばり】　悪口を言うこと　口汚くののしること

  今週は出張中なので名古屋のビジネスホテルから。part2で、今日の旅の友part2は【罵詈・ばり】なんである。意味は上記表題にも有るとおり“悪口の言う事”なんであるが、関西弁で【ばり】と云えば“とても・ものすごく・目茶苦茶”と云う意味になるのである。例えば、凄く疲れている事を「バリ疲れた」と云う風に言うのである。で、今日の俺は「バリ疲れた」状態なので、この辺にて失礼とする。だって、道路も“バリ”混んでたし、得意先には“バリ”鬱陶しいヤツが居たし、それに独りぼっちなので“バリ”寂しい気分なのだから許して頂きたい気分なんである。悪しからず。

  2006/12/10

• 426ページ目【初詣】　正月に神社や寺へ初めて参拝すること　はつまいり

  もうすぐ正月か・・・今年もやたらに時の過ぎるのが早い一年だったなぁ。さて、今日の旅の友は【初詣】なんである。俺が関西に住んでいた頃は京都は“八幡市”に在る“石清水八幡宮”に毎年出掛けていた。ちなみに、この“石清水八幡宮”の事を「八幡の八幡さん」(やわたの、はちまんさん)と親しみを込めて呼んでいたのだが、今を思うと何だかなぁってな感じだ。埼玉に移り住んでからは【初詣】を何処に行くかと云う事も適当になったのだが、かといって、関東系の神社(氷川神社・香取神社など)には行く気にもなれず、仕方なく近所の寂れた神社なんかに行っていたのだ。しかし、灯台下暗しで、なんと嫁の実家の近所に“東伏見稲荷神社”と云う、名前からして京都の“伏見稲荷大社”の分祀なのが丸わかりのベタなネーミングの神社を発見したのだ。なので、来年からは“関西系”の神社にて【初詣】が出来るようになったのだが、なぜかこの事が妙に嬉しかったりする。やはり、俺は“関西”を愛しているのだと実感する出来事なんである。こんなトコくらい“関西”ってのにコダワル必要はないと他人は云うのだが、俺は皆からも云われる通りの“明治男”なんである。俺は関西系の神社にコダワリたいのだ。いや、こう云う節目だけは“関西”ってのにコダワル必要あるとさえ思っているのだ。逆に云えば、このコダワリが無くなった時点で、俺が関西人ではなくなるような気がして、少しばかり怖かったりするのが本音だったりもするのだが。まぁ、嫁からは「関東ではハジかれ、関西には見捨てられた男」とすでに呼ばれているのだけれどもね・・・

  2006/12/06

• 412ページ目【退く】　よける　しりぞく　立ち去る　関係を絶って離れる

  【退く】の発音を関西では“どく”と云う。実際、この【退く】は“どく”と読んでも良いのだから問題はないハズなのだが、いわゆる標準語となると“のく”の方が正しいとされるのだ。それならば急いでる時に叫ぶ言葉は「どけ!どけ!」ではなく「のけ!のけ!」と表記するべきであろうと思うのは関西人全員の総意でもあったりする。それと「質屋」のことを関西では「ひちや」と云う人が結構いたりもする。しかし、これは明らかに間違いであって「質」を「ひち」とは読めないのだ。しかしながら、これは東京の「東」「広島」を「しがし」「しろしま」と云う江戸っ子の事例と同じで“発音が出来ないだけ”つまりは方言なんである。また、同じように「敷き布団」を関西では「ひきふとん」と発音したりもする。しかし、これも明らかに間違いであって“敷く”は“ひく”とは読まないのである。ちなみにこの「敷き布団」の漢字を多くの関西人は「引き布団」だと勘違いしていることも追記しておこう。また、関西では数字の“七”は「しち」ではなく「ひち」と発音したりもするのだ。こう書くと、関西人ってのは「自分勝手に読みを歪曲して」「言いやすいように改ざんする適当な人種」と云うレッテルを貼る人が多いのだが・・・なんと、江戸っ子も「ひ」と「し」がテレコになってしまう習性があるので「敷き布団」も「ひきふとん」と言い“七”も「ひち」と発音するのだから、方言ってのは楽しいもんである。※参照資料“東京の言葉 - Chakuwiki”　←クリック俺の祖母ちゃんはチャキチャキの江戸っ子だったので、この「ひ」と「し」がテレコになってしまう習性は結構身近な出来事だった。だから俺は「東」「広島」を「しがし」「しろしま」と聞いてもあまり違和感がなかったのだが、関西人には途轍もなく耳に残る発音だったに違いない。それどころかチャキチャキの江戸っ子を祖母に持ち、東京弁の父親と大阪弁の母親に育てられた俺は「敷き布団」も「ひきふとん」と言い“七”も「ひち」と言う東西の方言に囲まれて育ったので、間違った発音の全てが普通に聞こえてしまい、その「正しい発音」ってのに触れずに今日まで至ってしまったのだから困ったモンなんである。しかし幸いにも嫁に貰った女が江戸っ子言葉ではない、いわゆる標準語を話すヤツだったので、序々にではあるのだが「標準語」と云うものに慣れてきた・・・と云うか「正しい発音」を理解できる人間になりつつあるのである。今更ながらなんであるのだけれどもね。

  2006/11/22

• 408ページ目【熱涙】　非常に感動したときに流す涙

  本日の旅の友である【熱涙】“ねつるい”と云う単語を知らなかった俺ってのは、やはりアホの代表なんだなぁと今更ながら再確認している次第である。さて、最近【熱涙】したことがあるのだろうかと自問自答してみたのだが、さっぱり【熱涙】した想い出が出てこないのだ。【熱涙】とは程遠いのだが、最近になって泣いたと云えば偶然見付けた“YouTube”の映像で、である。(ここをクリック)この映像はリアルタイムで見たことがあるのだが、その時は“この光景”がありふれた現実の中にいたので「嗚呼またか」と云う感情以外に特に湧いてこなかった。しかし、改めて観て見ると、当時はその衝撃が当たり前だったと云うこと事態に驚愕する。時の流れってのは全てを忘れさせてくれる分、幸福の使者でもあるが残酷でもある。今日は久々の完全オフなのに、何だかこのまま書き続けていくと、暗く重くなってしまいそうなので、今日はこれまでと致します。

  2006/11/18

• 407ページ目【値切る】　値段をまけさせる　値段を安くさせる

  皆様ご承知の通り、俺は関西人なんである。しかも関東に移り住んで１０年が経つのにも関わらず関西が恋しい関西人なんである。なので、このブログ以外にも“在京関西人の憂鬱”なるホームページを開設している位に関西が好きな関西人なのである。ちなみに関東に移り住む前は“名古屋”に４年間住んでいた経験もある。そんな俺が関東で買い物をする時に【値切る】行為をするのは当たり前なのであるのだが、移り住んだ頃の関東人は【値切る】行為に対して“馬鹿にした目”で見ていたものなのだが、最近では【値切る】行為をしていても“馬鹿にした目”で見られなくなったのは気のせいでは決してないと断言できる。例えば・・・俺は高額な電化製品を購入する場合、必ず【値切る】のだが、１０年前なら、そんなことをしている俺に対し、周りの目は明らかに“馬鹿にした目”を投げかけつつ失笑しながら離れていったものだ。しかし、今世紀に入ってからは、その“馬鹿にした目”の代わりに“聞き耳を立てて”俺の行動を凝視し、最後には「彼(俺の事)と同じ価格にしてくらないか?」なんてセリフを言う人が出てきたのである。関西人は【値切る】ことをゲームのように楽しむ習性がある。なので当然ながら“勝ち負け”が存在し、それにより【値切る】ことを失敗することも多々あるのだが、それをもゲームの一環として楽しんでいる節があるので、決して失敗したとしても怒らない。その点、４年間住んでいた“名古屋”はシビアだ。【値切る】のに失敗は許されないのだ。しかも失敗したら「こんな店では買い物なんかしとれんわ」と言って凄く怒ってしまう。例えば、関西人は同じ店で前回に“かなり値切って”もらった場合、次回には【値切る】行為をしない。したとしても本意ではないので店の人から「いいですよ」と言われたら慌ててしまい要らぬ物をも購入してしまったりする。しかし“名古屋”では、そうは問屋が卸さない。“名古屋”はシビアなので“前回”は前回、今回は今回と割り切ってしまうのだ。しかも関西では親しい間柄の時には手加減をするのだが名古屋の場合、親しい間柄でも“金の話は別”と考え決して手加減はしない。その代わり“いつもニコニコ現金決済”を貫徹するのだ。これが所謂“名古屋商法”なるものなのだ。話を関東と関西の違いに戻そう。【値切る】こととは少し違うのだが、自分が欲しくてたまらなかった洋服が、普段は１０万円で売られているのに、たまたまセールで３万円だったので、思わず購入したとする。この時の感情は関西人と関東人は全く同じで・・・「今日はラッキーだった。とても得した気分だ」なんである。ちなみに名古屋人は、その感情プラス「普段はどんだけ儲けとんだ、この店は。ここはボッタグリの店だわ」と云うのが付け加えられるのだが・・で、ここからが本題なのだが、その３万円で購入した洋服に対し他人が「それ高かったでしょう?」と問いかけた時の答えが関西人と関東人では全く違うのだ。関西人の場合は・・・「これ前から欲しかったんやけど、セールで３万円やってん!メッチャ得したわぁ」と言って、いかに「安く買えた」と云うことを自慢し、それが得したと云うことになって、それを自慢するのだ。しかし、関東人の場合は・・・「これ?１０万円もするの。馬鹿みたいでしょ?」と言って、自虐的な事は言うのだが、決してセールで買った事を公表しないのだ。“特価品”があれば喜んで買うのだが、その“特価品”を買うと云う行為が“他人にバレるのが格好悪い”と考える関東人にとっては当然のことなのである。しかし、冒頭でも述べた通り、最近では関東でも【値切る】と云う行為に対し格好悪い行為と考える人が減りつつある。俺にとっては有り難いことだ。そして、俺が恋しくて堪らない関西はというと・・・これは最近関西で話題になっている事なのだが、関西では【値切る】行為が“格好悪い”と考える人が増えつつあると云うのだ。これは東西の文化の垣根が低くなってきた証拠でもあるのだろう。そう云えば関西のスーパーでも普通に納豆が売られている光景を見てビックリしたこともあったりした。でも社会的に見れば、この様なことはむしろ歓迎されるべきことなのかも知れない。しかし・・・これは俺にとって物凄く哀しいことだったりするのだ。

  2006/11/17

• 395ページ目【訛り】　ある地方の方言にあらわれる発音

  俺は【訛り】がある。当たり前だが“関西弁”だ。そんな俺は今“関東”に移住している訳んであるが、この【訛り】によっての苦労は数え切れない程にある。それがなんと、それと同じ苦労を俺の親父もしていたと云うのだから人生ってのは面白い。俺の親父は関東人なのだが、自分で起業した会社を大阪に構えたのだから、当然ながら社員さんは現地採用、すなわち関西人となる。関西人は標準語を嫌う傾向にある。その理由は“粋がっているように聞こえる”“情が感じられない”“スカしている”等である。当然ながら、その関東弁を操る親父を社員さんから見れば、その立場も含め“イキがった関東の若造”にしか見えないし、それではコミュニケーションも建前だけのものになってしまうし、真の交流なんて絶対に出来ない環境に陥るのは火を見るよりも明らかだ。そこで、俺の親父は一つの方法を考えた。それは「通勤途中の車中で“リアル関西弁”を喋る人の声を録音したカセットテープをエンドレスで聴く」と云うものだ。これを数年ほど繰り返し聴いてた親父は感情が高ぶる時以外は大体“関西弁”をコナせるようになった。そして、社内でのコミュニケーションも捗り、仕事も円滑に作用していったらしいのだ。俺は、ここまでして今、住んでいる地域の【訛り】である“関東弁”を喋ろうとは思わない。と云うよりも、関西弁【訛り】を逆に有効利用しようとさえ思っている位だ。だから先人の苦労に比べれば俺の苦労なんてのは“猫の額に付いているダニ”以下の大きさでしかない。しかし、それでも苦労は絶えないのだ。なので、こんな事でだが、改めて親父の偉大さを実感したりしている。俺はマダマダだなと思ったりもしていたりする今日この頃なのであった。

  2006/11/05

• 378ページ目【都会】　人口が多くて賑やかな町　みやこ

  俺は“東京”“大阪”“名古屋”なる日本の三大都市に住んだ経験がある。この都市は、いわゆる日本を代表する【都会】である。住んでみれば分かるのだが、やはり各地にての特徴・特色があり、その差異は想像以上の隔たりがあるのだから面白い。例えば、新装開店の店があるとする。そこには大概、花が飾ってあったりして目立つ工夫がされているのだが、この店に対しての対応も、この三大都市では違うのである。東京では・・・自分の興味のない品揃えの店舗なら見向きもせず通り過ぎる。大阪では・・・興味の無い品揃えの店舗でも取り敢えず入店する。名古屋では・・・興味の無い品揃えの店舗なら入店はしないが、花飾りの花は抜いて持ち帰る。ちなみに名古屋では花飾りの花が無くなる時間が早ければ早いほど“売れそうな店”と判断するのだ。こんな小話もある。大学の同級生である、東京出身の辰則君と大阪出身の岡田君と名古屋出身の落合君が十年ぶりに同窓会を開く事となり、居酒屋で会うこととなった。三人は十年間の出来事や大学での思い出話に花を咲かせ楽しいヒトトキを過ごした。しかし、時間も遅くなったので店を出て帰ることになったのだが、会計の時にひと悶着。辰則君「今日は皆に会えて楽しかったし、ここは俺が奢るよ!!」岡田君「何言うてんねん。こんなんは気持ちよく割り勘するんが基本やんけ!」辰則君「何いってんだよ!今回は俺が出すから、次の時は岡田が出してくれよ」岡田君「あほか!次なんてイツか分からへんやんけ!貸し借りは無しがエエって」辰則君「なんだよぉ!人がせっかく奢るってのによぉ」岡田君「じゃ、今度お前が出世でもしたら頼むわ」・・・・・・落合君はというと、２人がレジで口論しているのを尻目に「じゃ、俺は電車も無くなるし、帰るわ。また誘ってちょーよ」と言いながら帰ってしまいました。当然、支払いもせずに。この内容は各地域の人間性の壷を押さえていると思う。俺が実際に体験したことと大筋で似ているからだ。体験談としては・・・俺が東京の同僚や上司と呑みに言ったら必ず「今日は俺が奢るよ」と云うヤツが最低２人は出没する。そして気前良く奢ってくれたりする。そして金が無くなった彼は家まで徒歩で帰り、挙句の果ては母ちゃんにコッピドク怒られたりするのである。大阪では誰もが何を言わずとも暗黙の了解で割り勘になる。上司の場合は奢ってくれる時も多々あるのだが「ワシ、今日は金がないねん」と前もって告白され割り勘にて呑みに出掛けるときもある。そして上司は家に帰ると母ちゃんに「金も無いのにドコに遊びに行ってたんやー!」とコッピドク怒られたりするのである。名古屋で呑みに行くことになると地域で一番安い店に行こうってことになるのだが、誰かが「今日は奢るよ」と発言すると行き先が途端にグレードアップする。でも、大概は経費で落とすので個人の財布は痛まない。たまに実費で呑んでしまうと母ちゃんに「何で外で呑むの!その分、家での晩酌は無しだでね!」とコッピドク怒られたりするのである。やはり・・・この日本を代表する三大【都会】での地域の特色なんてのは関係ない位に“世の母ちゃんは強い”と云うのは“全国共通”であったりするのだから、女って生物は全く恐ろしい生き物なのである。

  2006/10/20

• 375ページ目【当地】　この土地　この地方　こちら　当所

  【当地】と云えば“グルメ”なんである。昔は“ソング”だったりしたかも知れないが、今は【当地】と云えば“グルメ”なんである。俺の悪友“鮫肌文殊”氏が、郷土料理で「食べれば故郷を懐かしく思ったり出来る」思い出の食材の事を「ソウルフード」とテレビ媒体で放映してから“プチ・ソウルフードブーム”になっている模様だが、そんな彼の「ソウルフード」は姫路駅にある“えきそば”だったりするのだから、別に「ソウルフード」は味が上品でなくてもよい。と云うよりも着色料てんこ盛りの駄菓子を懐かしむ感覚に近いといった方がよいのかも知れない。ちなみに、この「ソウルフード」は和製英語で“SoulFood”をこのまま直訳してしまうと“黒人家庭の伝統的な南部料理”と云う意味になってしまうから御注意の程を。で、俺の「ソウルフード」はと云うと、俺を知っている人は“黄そば(えきそば)”とか“イカ焼き”を想像するのかも知れない。まぁ、俺は“全国・黄そば会”の会長でもあったし“全国・イカ焼き会”の会長でもあるので仕方が無いとは思うのだが、実は「一銭洋食」つまりは“洋食焼が俺の「ソウルフード」なんである。ちなみにこの“一銭洋食”を京都の狡賢い老舗らしき企業が登録商標にしてしまったので、勝手に、この名前を商用利用できなくなってしまったが、こんなのは“今川焼き”や“たこ焼き”を一つの企業が勝手に登録商標してしまうのと同じ位の愚行だと俺は考えている。大体“一銭洋食”はその名の如く「一銭で気楽に購入できて、おやつ代わり食べるキャベツとネギが主体のお好み焼き」なんであるからして、元々は庶民の食べ物なんである。決して京都の狡賢い老舗らしき企業が独占するようなモノではないのである。長くなってしまったが、銭湯の帰りに屋台の“一銭洋食”を買い、麦酒と一緒に喉に流し込む旨さってのは、本当に最高なんである。これぞ“大阪・下町”の醍醐味だ。たこ焼きやお好み焼きなんてのは全国のドコにでも食べられる食材だからして、決して「ソウルフード」なんかではない。嗚呼、大阪に帰りたい・・・と思う今日この頃。これはきっと“食欲の秋”なのだからだろう。

  2006/10/17

• 373ページ目【東西】　東と西　東洋と西洋

  俺はベタベタの関西人だ。しかも、大阪の下町の中でも最高にベタな“京橋”と云う場所が俺の地元でありフィールドだ。対する俺の嫁はチャキチャキの関東人で、俺の嫁にも関わらず未だに関東弁オンリーで俺に話しかけてくる。そんな馬鹿夫婦の対立を纏めたコーナーが俺のホームページ“在京関西人の憂鬱”の“東西戦”ってところに記載されている。気が向いたら御覧ください。

  2006/10/15

• 371ページ目【胴上げ】　大勢で抱えて上へほうること

  なんか“集英社【新修】国語漢和辞典”は嫌味なまでに【吐息】とか【胴上げ】なんて単語を立て続けに並べよるなぁ。もう勘弁してください。集英社【新修】国語漢和辞典サマ・・・(涙)

  2006/10/13

• 370ページ目【吐息】　ためいき　がっかりした時などにつく息

  阪神・・・【吐息】

  2006/10/12

• 353ページ目【連れ】　なかま　　狂言・能でシテやワキの助演をする役

  関西では友達の事を【連れ】と云うのだが、関東では云わない。では、関東で【連れ】の意味は何かと云うと【連れ合い】つまりは配偶者のことになるのだ。俺の嫁は東京都練馬区生まれの生粋の“関東人”だ。対する俺は大阪市は都島区生まれの生粋の“関西人”なんである。なので、言葉のニュアンスの違いにて会話が不能になったケースは数え切れない。そんな違いを集めたものが俺のホームページ“在京関西人の憂鬱”の“東西戦”と云うコンテンツに記載しているので是非とも見てくださいな。在京関西人の憂鬱　アドレス↓↓↓↓↓http://www.geocities.jp/tara_20b/では。

  2006/09/24

• 351ページ目【爪弾き】　指先ではじくこと　排斥すること

  今回の旅の友は【爪弾き】である。読みとしては【つまはじき】であって、同字の【爪弾き・つまびき】ではない。後者の方はギターなどの弦楽器をプレイする際、爪や指で弾く奏法の事を云うのだが、俺はアルペジオでも基本的にピックでプレイするので実際に爪弾くことは滅多になかったりする。で、今日の旅の友の方の【爪弾き】なのだが、関西人は往々にして、この状態に陥るケースが多い。しかし、それについては致し方無いと俺は常々から考えているのであったりするのだ。俺は生粋の関西人なのであるが。理由としては至極簡単だ。要は関西人とは、日本国の中に於いてはかなりの異端な存在だからだ。関西人を除く、多くの日本人は“秩序”や“様式”さらには“伝統”を重んじ、目立つことよりも控え目な存在を好む。なので「出る杭は打たれる」と云う諺の内容を身をもって実感していたりする。しかし、関西人の多くは「出る杭」になる事自体が一種の栄光であって、控え目にしていて好機を逸し後悔するよりも「やるだけやって失敗したなら仕方ない」と考える。要は「当たって砕けろ」的な精神が全国的にみて突出しているのである。それに無意味で非合理的なモノならば、それがたとえ“世間のルール”だとしても遵守することはないのも特徴的だ。例えば、今から２０年以上前のギャグで、ツービートなる漫才師のビートたけし氏が流行らせた「赤信号、皆で渡れば　怖くない」なんてのがあったが、関西人にとっては、そんな事を云われる前から既に実践している事だったので全然面白くも無いギャグであったりした。こんな中で育った人間が“秩序”や“様式”や“伝統”を重んずる中に“一人で”放り込まれればどうなるか。火を見るよりも明らかなんである。今でこそ関西人の中にでも“秩序”や“様式”や“伝統”を重んずる人間も居ることが認知されてきたが、今から１０年位前は現在のようにはなっておらず、まだ関西人イコール“犯罪者”“イカサマ氏”“お笑い”“タイガース”“うるさい奴等”なんてのが一般的なイメージであった。しかし、どう考えてもこのネガティブイメージこそが俺なんであって、現に俺は“犯罪者”“イカサマ氏”“お笑い”“タイガース”“うるさい奴等”なんである。こうやって俺みたいな存在が関西人のイメージを悪くしていっているのであろう。実際に関東で出会う“在京関西人”には「たらサンみたいな人が関西人の代表って思われるのが嫌なんですよ」なんて云われた事もあったりする。しかし、関西人の諸君に今一度自答して頂きたい。「お前らは地元にも戻っても、そんなイキった事を他人に言うのか?」最近の“在京関西人”は、もはや関西人ではなく、ただの“地方出身エセ関東人”になってしまっている。なので、この“新生・在京関西人”は関西から関東に移り住んだ人間を他の“地方出身エセ関東人”と同様に「田舎モノ」なんて馬鹿にしだすのも時間の問題なのであろうと思うと嘆かわしさが込み上げてくるのである。

  2006/09/22

• 335ページ目【地方】　首都以外の土地　国内にある一定の区域

  首都圏に移り住んでから気になる言葉として【地方】と云うのがある。この言葉を首都圏の人間が使うとき、蔑視の意味が含まれている場合が多いからだ。俺が若い時「ダサイタマ」なる言葉が流行した。これは東京における埼玉に対する蔑視以外の何者でもない。しかしながら埼玉は東京都の隣にあり、関西と違って山脈がない関東平野で地続きになっているロケーションなので、練馬区や足立区や葛飾区と繋がっているにも関わらず、県境からは「ダサイタマ」であり【地方】なのである。これに似た環境として千葉県や茨城県などがあるが、両県については「チバラギ」なんて称して蔑んだりする。云わば“埼玉”“千葉”“茨城”は【地方】であり【田舎】と云うことで、そこに住んでいる者は【田舎者】と云うことなのだ。先にも述べたが関西では平野部が小さく、隣の県に行くのに山脈を越えるのは当たり前なのだが、当然ながら山を越えると地続きで街が続いていないので街並みが変貌する。そこには、山があり、川があり、田が広がり、畑もある。そんな山の一角を切り開いて“人口１５万人”の“千里ニュータウン”や“北摂ニュータウン”さらには“人口１８万人”の“泉北ニュータウン”みたいな街が関西には点在することになる。ちなみに大阪から京都に行く場合は山脈と山脈の間に流れる河川部分のわずかな平野部を通っていくことになる。つまりは右も左も山に囲まれながら行くのだ。神戸だって山脈と海に挟まれたわずかな平野部を通っていく。しかしながら大阪では、そんな“兵庫”“京都”“奈良”を【地方】であり【田舎】と云う解釈なんてのは一切しない。というよりも東京のように隣県を蔑視する風潮そのものがないのである。俺は今【地方】であり【田舎】の“埼玉県”に住んでいる。俺の住んでいる所は、それこそ隣町である東京都足立区や寅さんやこち亀で有名な葛飾区まで“徒歩で三分”で行けるのだが、やはり都内の人間からは未だに“ダサイタマ”であって田舎なんだそうだ。まぁ別に田舎者で良いのだけれど、元・真の田舎者の都内在住者が必死になって隣県を【地方】だの【田舎】だのと云うは、未だに滑稽に見えて仕方がないのだ。

  2006/09/06

• 330ページ目【痰壺】　痰や唾を吐くために用いる容器

  その昔、森喜朗・元総理大臣が大阪のことを譬えるのに【痰壺】と云う単語を用いて大顰蹙を買った。その時の発言は下記の通り。「大阪人は金儲けばかりに走り、公共心も選挙への関心もなくした。低俗な風俗産業も必ず大阪から生まれるなど、眉をひそめることが多すぎる。大阪人には道をつくるにも公共用の土地を提供する気持ちがない。言葉は悪いが【痰壺】だ」しかし俺は、この発言を聞いて「言い得て妙」と思ったのだ。はっきり言ってしまおう。大阪は、この日本国に於いて「かなり特殊」なんである。良い様にたとえれば「ラテン系の明るいノリ」だとか「合理的」と云えるのかも知れないが、裏を返せば「深く考えない」「自分勝手」と云えるのである。俺は【痰壺】こと“大阪”を筆頭に“名古屋”“東京”に実際に住んで暮らしていたし“広島”“金沢”“富山”“静岡”なんてのは半分住んだと同じ位に滞在していた。それだからこそ大阪は「かなり特殊」と云うことが断言できるのだ。身をもって体験しているのだから間違いない。そんな【痰壺】出身の俺は、今なぜか“花の都”に住んでいる。しかも【痰壺】から離れて１４年も経ってしまった。そんな俺でもやはり【痰壺】が一番住みやすい土地だと実感している。愛着はかなりのものだ。だから仕事なんかで【痰壺】に戻ったら、やはり落ち着いたりもする。人の故郷なんてのはそんなモノなんである。生まれ育った地域が他人から見れば【痰壺】であろうとも愛着があるのだ。だから、たとえ日本のトップに立った経験のある、森喜朗・元総理大臣が【痰壺】と言おうとも、それは大きなお世話であって、そこに暮らしている人間とっては“花の都”なのだ。俺にとっての“大阪”は【痰壺】なんかではなく“故郷”であり“ルーツ”なんである。第三者の目でみれば、あきらかに【痰壺】なんだけどね。

  2006/09/01

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  ※番外編　【大阪帰郷ツアー】３日目

  またも７時起床。今日は完全オフなので朝から箕面の滝を見に出掛ける。この箕面の滝は大阪市内から車で３０分で行けると云う、東京では考えられないロケーション。大阪は山に囲まれているのを実感する。あいにくの残暑で猿は山奥にて涼んでおり、見ることが出来なかったのだが、滝は間近で見れたので満足。その帰り道にて友達夫妻に連絡するも旦那が仕事とのことなので逢えずじまい。至極残念なり。あとで彼女のブログを見たら結婚記念日だったらしい。おめでとさん!!失意の中、先日の旨いうどんのリベンジとして“ふにゃふにゃ大阪うどんの代表”として“力餅食堂”を迷わずセレクト。関東風に慣れた女房は、その本場・きつねうどんの揚げサンの甘さに驚愕しながらも“力餅食堂”名物のおはぎをちゃっかりと注文し全てを完食する。その後、妹宅に行き、夕方から偶然開催されていた祭りに出掛けることに。会場は３６０度関西弁なので物凄く落ち着く。その夜、妹の旦那さん手製のチラシ寿司と手羽先を頂き、つのる話をしつつ就寝。※大阪“露店名物”東京コロッケ(東京には存在しない食べ物。ちなみに東京の露店では“大阪焼き”なる大阪に存在しない食べ物も存在する。)竹串に自分で刺して“ソース湖”に浸けて頂きます。

  2006/08/26

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  ※番外編　【大阪帰郷ツアー】２日目

  ７時起床。そのままホテルでバイキングを喰うもオカズも無くインスタント味噌汁と飯と云う最悪な朝食に。そのままホテルを後にして大阪に向かう。名阪国道はどう見ても高速なのに制限速度が６０ｋｍと云うのが難儀。今や宇都宮では一般国道でも制限速度が８０ｋｍのところも在るのに。しばらくして大阪の八尾市に到着。今から３０年以上前、女房が八尾に住む人と文通をしていたと云う話で盛り上がる。その人は今、何をしているのだろうか。そんな話をしつつ友人のｐｅｋｉと会うために待ち合わせ場所に向かう。彼女と女房は初対面。しかしながら掲示板でのやり取りをしていたため、お互いにすぐに意気投合。しかも俺の悪口にて。ｐｅｋｉは変に気を使う優しい女性。てか、他人に寛大すぎる面がある。なので急遽会うことになったのに手土産を用意してくれていたりして、大変恐縮する。いつも有難うとこの場にてお礼を言っておこう。そんな２人とｍｏｋｏとで昼食をとる事に。うどん店に入ったのだが、俺の期待する“ふにゃふにゃの大阪うどん”ではなく“讃岐風”の旨いうどん屋だったのが少し残念。結局、女房は２玉完食する。友人のｐｅｋｉと別れたのち、外環(※関西ではガイカンではなくソトカンと読む)を走り、中環にでて阪神高速に乗る。しかしながら水走から環状線まで大渋滞。途中で大阪城を右手に見ながらのんびり走ることに。そして池田線に出て、由美ちゃんの待つ“ミドリ電化”まで直行する。彼女と女房が会うのも今回が初めてなのだが、２人の誕生日が一緒なのも手伝ってかいきなり意気投合。しかも、やはり俺の悪口で。そう云えば、さっき会ったｐｅｋｉは俺と誕生日が一緒。何の奇遇だろうか。その“ミドリ電化”にて薄型テレビを見ていたら放出品を発見し、その場で購入。ハイビジョンHDDレコーダー内蔵で殆ど２０万円ってのがナイス。しかも専用スタンドはタダ。これだけでも３万円の得なり。購入後、由美ちゃんと別れホテルにチェックインする。そのまま、翌日宿泊させてもらうので土産を渡しに妹の家に出向く。彼女は現在、闘病中。現在、日本で難病(特定疾患)に指定されている疾患なので治療方法もないのだが、めげずに生き抜いている彼女には頭が下がる思い。数年前に離婚も経験した彼女だが、現在は新しい旦那と共に暮らしている。そんな彼女の新しい旦那は、なんと５６歳の自営業の人。年の差２１歳だ。難病な彼女を支えてくれている彼にも頭が下がる思いなのだが、義理の弟が俺よりも１７歳も年上ってのは複雑な思いもあったりする。そんな彼女達に挨拶を済まし、次の目的地六甲山まで出向くことに。途中、阪神高速・神戸線から見る甲子園球場に感動しつつ、魚崎インターで降りて表六甲ドライブウェイ経由にて頂上に。その夜景の素晴らしさに暫し感動。その後、裏六甲ドライブウェイから中国道経由にてホテルまで帰り、テレビで“ナイトスクープ”を見つつ就寝。※時代遅れな変なポーズの人

  2006/08/25

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  ※番外編　【大阪帰郷ツアー】初日

  荷物を纏めて愛車に積んで“いざ出発”と云う段階になって、いきなり夫婦喧嘩が始まる。理由は些細なこと。なのに今日はやけにカランデくると思ったら、やっぱり女房に月のものが御来訪。慌てて持って行く衣服の微調整。やれやれ。気を取り直し“いざ出発”気持ちよく自宅から一分の処にあるインターから首都高に乗って一路東名高速へ向かう・・・はずだったのだが、いきなりの渋滞。仕方なく都内を抜けて四谷インターから首都高に。しばらく走っていると電光掲示板が「東名・厚木インター付近２０キロ以上の渋滞」と仰っているので、またもや予定変更で首都高・新宿線経由にて中央道を使い、名古屋まで向かう。中央道は快適な流れ。時おり時速１８０ｋｍほど出しリミッターに当たるも快調なペースでクルージング。途中の八ヶ岳サービスエリアで旨い蕎麦を喰う。他車の流れなんかを読むのが得意なので、退屈しのぎに「あのトラックは追越車線に出るよ」だとか「前の車は俺の存在に気付いてないから避けてくれないよ」などと実況中継をすると、その通りになるので女房が大変驚く。「あなた超能力者!?凄い!」と。俺はこの前まで１カ月に６，０００ｋｍ走行するような営業をしていたので、これ位は楽勝、と云うか読めなければイケないのだ。程無くして名古屋に到着。名古屋は単身赴任にて４年間住んだ街。いきつけのＣＤショップに女房と愛娘“ｍｏｋｏ”を連れて行く。早速、いつものごとく物色するも掘り出し物が少ない。しかしながらLOUDNESSの“THUNDER IN THE EAST”とCheap Trickの“グレイテスト・ヒッツ”を購入。やっぱりCheap Trickは素晴らしい。小学生だった当時の俺は大興奮して聴いたものだった。買い物を済ませた後、本日の宿まで行くことにする。最初は名古屋にて泊まろうかとも思っていたのだが、なんとなく三重の四日市市に宿をとったのだが、これは正解。いつもの名古屋のホテルよりも広いし安い。しかもトイレと風呂が別ってのもありがたい。チェックイン後、女房とｍｏｋｏと俺とで近くの“天下一品”にてディナー。女房も“テンイチ”マニア。美味しく頂く。その後、ホテルに帰り就寝。※時代遅れな変なポーズの人

  2006/08/24

• 325ページ目【魂消る・たまげる】　びっくりする　非常に驚く　

  “たまげる”の漢字が【魂消る】だったなんて知らなかった。嗚呼タマゲタ!!なんてベタな関西系のノリはさて置き、本日の旅の友は【魂消る・たまげる】なんである。ちなみに関西では、この単語を使わない。ただ意味についてはテレビの影響か全員が知っているのだが。では、関西弁で【魂消る・たまげる】を何と言うのかと云うと、やはり“びびる”が一番近いような気もするが、シチュエーションによっては違う場合もある。例えば【魂消る・たまげる】では感心したときでも「おったまげたねぇ」なんて言う場合があるのだが、関西では決して「びびったなぁ」とは言わないのである。また、この“びびる”は関東でも「ビビっている」なんて言い方で気の弱い人や怖気づいた場合に使うが、驚いたときはやはり「びっくりした」か「たまげた」であって、決してギャグのニュアンスを含まない場合に於いては「びびったなぁ」とは言わないのである。この様に使う単語が東西で違う場合が結構あるのだが、この単語の違いは非常に重要で、微妙なニュアンスが関西人と関東人ではなかなか通じなかったりする。皆さんも知っての通り、俺は大阪市都島区出身のコテコテ関西人だ。そして嫁(関東では女房を他人に紹介する際“嫁”と云う単語はあまり使わない。“妻”もしくは“奥さん”を多用する。)は、東京都練馬区出身のバリバリの関東人である。こんな夫婦でさえ、いつまで経っても言葉の微妙なニュアンスが伝わらなくてしょっちゅう喧嘩になるのだから、他人同士の関係ならさぞかし喧嘩が多いだろうと思うのは早計なんである。それは何故か。理由は簡単。他人同士なので互いに気を使いあって喋るからなんである。それを証拠に俺達夫婦も結婚前は殆ど喧嘩をしなかったのだから。それにしても、結婚してからは喧嘩ばかりしている気がする。まさかこうなるとは思ってもいなかったので、本当に【魂消た】モンなのである。

  2006/08/23

• 323ページ目【打倒】　打ち倒すこと　負かすこと　滅ぼすこと　

  今の俺にとって【打倒】と云えば“中日ドラゴンズ”しかない。我が阪神タイガースの連覇がかかっているのだから。てか、８ゲーム差って云うのは冷静な目でみれば逆転がほぼ不可能なのであるのだが、それでも【打倒】中日ドラゴンズなんである。奇跡を信じる！！ガンバレ阪神タイガース！！

  2006/08/21

• 281ページ目 【誓文払い・せいもんばらい】　関西地方で、えびす講に行う大売出し

  【誓文払い】と云えば、関西地方独特の行事だと云うことに気が付いたのは、俺が関西を離れてからなんである。他の地方の行事で喩えると“蚤の市”が近いかもしれない。関西は“七福神”の“えびす様”が大好きで「商売繁盛、笹持ってこい」などの掛け声で有名な十日戎なんてのも関西では滅茶苦茶メジャーだったりもするのだが、これは大阪の今宮戎神社の方で、“福男選び”と称して“午前6時の開門（大太鼓の合図）とともに約220メートル先の本殿を目指して駆け出す”方の“えびす様”は甲子園に程近い“西宮神社”の十日戎なんである。ともあれ関西人は“えびす様”が好きなんである。そんな元・関西人の俺は“えびす様”体型になってきてしまっていたりするのだが、いくら俺が関西人で“えびす様”が好きとは云えども、この体型までは好きではないので、これから頑張ってダイエットに勤しみたいと思います（←棒読み）

  2006/07/10

• 259ページ目 【新地】　新開地　新たに得た領地　新開地の遊里

  関西人で【新地】と云えば、高級クラブなどが建ち並ぶ歓楽街“キタ新地”を指すのが普通だ。関東で云うならば銀座の雰囲気に似ているとはよく云われる話しだが、実際の“夜の銀座”を知らない俺には、その比喩が正しいのかは判断できないのが情けないところだ。俺は、今から約２０年程前の悪徳不動産ブローカー時代に、よく【新地】へ出掛けていた。銀行員の接待とか司法書士の先生方、たまに公の人も居たりした。まず【新地】での行動と云えば、近くに在った“中納言”にて伊勢海老のフルコースを喰って、仕上げに“キタ新地”にて楽しく飲みましょうと云ったコースが定番であった。行きつけの店は“ドラゴン”なる【新地】では比較的“高級”ではない店だったりもするのだが、それでも【新地】なのでかなりお高い価格設定であったのは憶えていたりする。しかし、そんな悪徳不動産ブローカーを辞めてからは“キタ新地”には出向いたことがない。なので、今の“キタ新地”の事はさっぱり判らないのだが、行こうと思っても現在では懐具合がそれを拒否するようになってしまったので、行くにも行けないのが現実だったりもする。情けない話だが。かといって、今“キタ新地”に行きたいかと言われても、正直な気持ち行きたくないのが現実だ。そんな大金を払うなら、もっと自分にとって楽しいことが出来るのを知ってしまったからなのである。とはいえ“夜の銀座”を体験していないので、これは一度でいいから行ってみたいなぁとも思っている。そんな在京関西人な日々をこうして送っているのが現状だ。とほほ。

  2006/06/18

• 257ページ目 【人口】　一定の区域内に住んでいる人の数　背連の人の口　

  ボクのふるさとの大さかわ日本で【人口】が二ばん目におおいまちやったけど、今年になってカナガワ県が二ばん目におおいまちになりました。みんなわオトナだから、大さか府の市政が赤字でくるしんでるのに、いらんトコにお金おつぎこんでるスガタお見て、引っこししたんやと思います。ボクも大さかに帰りたいけどボクのぜぇ金がアシ原びょおいんや西中じまのチュウ車場のおじさんに使われるのがイヤやから神戸にすみたいと思います。おわり。

  2006/06/16

• 255ページ目 【新開地】　荒地を開墾した土地　新しく開けた町

  関西人の誰しもが【新開地】の意味を「新しく開けた町」だとは思っていない。同じ意味において“新世界”についても「新しい」とは誰も思っていないのだ。関西には【新開地】と云う街が存在するのだが、全然「新しく開けた町」でもなく、どちらかと云うと“昭和な町”的な雰囲気が漂っていた、大変居心地の良い町だったのである。震災前までは・・・この【新開地】には思い出が詰まっている。俺は通学に“神戸電鉄”を利用していたのだが、その始発終着駅が【新開地駅】だったので、神戸の繁華街“三宮”や“元町”にくりだす際には必ず利用していたのだ。しかし、利用といっても下車することはあまりなく、神戸電鉄から阪急や阪神に乗り換える際に利用するといった感じのことが多かった。しかしながら、そんな【新開地駅】は、実を云うと俺が“神戸遠征”を実行するにあたって、かなりの重要なファクターを担っていたのである。当時、まだ小僧だった俺は、常時腹ペコ状態だったのである。高校生なんてのは一日五食でも足りないのが普通なんである。そんな折、【新開地】は俺を暖かく迎えてくれたのだ。（かなり大袈裟）そう。この【新開地】には“立ち食い蕎麦屋”が存在していたのである。しかも、その名も“高速そば”と云う素晴らしいネーミングの店舗だったのだからタマラナイ。とは云え、別に注文（食券購入後、店員に手渡し）してから“高速”で茹でたりするのではないので御注意の程を。実はこの【新開地】の駅は“神戸電鉄”“阪急電鉄”“阪神電鉄”“山陽電鉄”を接続するために存在する会社“神戸高速鉄道”が所有している駅だから“高速そば”と云うネーミングなのである。で、その“高速そば”で俺がいつも食していたブツはと云うと・・・“コロッケそば”なんである。その“コロッケそば”なる代物はと云うと、その名の如く「和蕎麦にコロッケがトッピング」されていると云うジャンクフードなんである。これはお好みによって“コロッケうどん”にも“コロッケラーメン”にも出来るのだが、俺はやはり“コロッケそば”派だったのだ。閑話休題あの阪神大震災で、俺の知っている神戸はすっかり様変わりをした。つい先日、仕事で神戸を訪れる機会があり、その際に旧友と待ち合わせをして、昼飯を喰いにいくことになったのだが、神戸の摩耶あたりの雰囲気は一変しており大変驚いたりもした。そこには俺の知らない“ＨＡＴ神戸”なるウォーターフロント開発がなされており、もう、以前のような“鉄鋼”と“酒蔵”と“ゼロヨン”の街では無くなっていたのだ。【新開地】も様変わりをしたと聞く。もう、【新開地】は“昭和な町”的な雰囲気が漂っていないのかも知れない。俺の【新開地】に対する思いも封印すべきなのかも知れないな。

  2006/06/14

• 245ページ目 【商人】　商業を営む人　商いをする人

  関西人は、全員【商人】なので、日常会話が「まいど」「おおきに」「儲かりまっか？」「いや、ボチボチですわ」と云うことになっている。俺は関西人なので、上記の言葉を毎日挨拶代わりに使っていることになるのだが、実際は少しばかり違ったりする。関西人は、全員【商人】なので、金にセコイことになっている。だからドコでも値切りまくりヒンシュクをかうと云うことになっている。俺は関西人なので、買い物をする時は毎回値切っていることになるのだが、実際は少しばかり違ったりする。関西人は、全員【商人】なので、転んでもタダでは起きないということになっている。俺は関西人なので、失敗しても落ち込まないことになっているが、実際は少しばかり違ったりする。関西人は、全員【商人】なので、情より損得勘定を優先することになっている。俺は関西人なので、非情な人間と云うことになっているが、実際は少しばかり違ったりする。関西人は、全員【商人】なので・・・・・永久に続く

  2006/06/04

• 233ページ目 【出水】　大水が出ること　洪水

  大阪は京橋に居た頃“出水”と云う名字の友達が居た。今回の旅の友【出水】は“しゅっすい”と読むのだが、友達のソレは“でみず”である。世の中には変わった名字や名前が結構あったりする。それは最近の風潮として存在する“子供に当て字を使った名前をつける”といった“狙った”ものではなく、“元祖・変わった名字・名前”の方でも結構存在するのだ。それに、その名字単体なら普通なのだが、他人との組み合わせで面白かったりする場合もある。例えば、俺の得意先であった本当の話として“出口さん”と云う人が居たのだが、その職場には“入口さん”と云う人も居て、バッチを付けた２人が並ぶと“出口”“入口”となり、なかなか面白かったりもした。また、俺が宝塚に住んでいる頃“慎哉・しんや”と云う名前の友達が居たのだが、そのクラスには“新家・しんや”と云う名字の友達も居り、「おい！しんや」と呼ぶと両方が振り返ると云った事態になったりもした。そして、なんと“新家・しんや”と同じクラスには“古家・こいえ”と云う女の子も居り、転校してきたばかりの俺の頭は訳がわからない状況に陥った想い出がある。その宝塚の地区には“一円”と云う名字の方が居り、しかも、その人の名前が“一億”で、フルネームで云うと「一円一億」と云う素晴らしい名前になってしまう人も住んでいたりした。今、住んでいる地区で多い名字は「おぐら」なのだが、漢字が「小椋」だったり「小倉」だったりするので、それほど気には為らないのだが、以前住んでいた大阪の高槻市には、集落一体が“岩”と云う名字の地区があり、そこに住んでいる友達を識別するのに“大きい方の岩”とか“ギッチョの岩”などと特徴を付け加えながら名字を呼ばなければいけなかったのが大変だったりもした。そう云えば俺の母の旧姓は“湯浅”なのだが、その母の母、つまりは俺の祖母の旧姓が“出宮”と云った名字で、この名字の人とは親戚以外で出会った事がない。世の中には色んな名前が存在する。それこそ読めないような名前もあるし意味が解り辛い名前も多く存在する。なので・・・よく“名は体をあらわす”と云うが、一風変わった名字の人には当て嵌まらないのだろうと思う、今日この頃なんである。しかしながら・・・俺の名前（名字では無く）は人からよく“名は体をあらわす”と云われたりもしている今日この頃でもあるのである。

  2006/05/23

• 217ページ目 【東雲・しののめ】　明け方　あけぼの

  以前、務めていた会社での出来事だ。その会社で、当時の俺は中国・山陰地区の担当をしており、得意先を訪ね、営業しては注文を貰い発送していた。発送の業務は別の人間が行っていたのだが、ある日、俺の得意先である、広島の東雲店から緊急の連絡が入り、大変な思いをしたことがある。その得意先で受注した商品のひとつに「客注」と云って、エンドユーザーが指定した商品を約束の期日に納めなくてはならないことになっていたのだが、その商品が届いていないとの苦情の電話だったのだ。慌てて、運送会社に問い合わせてみたところ、なんとその商品は確かに“東雲店”には届いていたのだが、東雲はシノノメでも、東京の“東雲店”に届いてしまったのだ。これに似たような経験は他にもある。俺が北陸を担当していた時“野々市店”から「発注していない商品が届いた」との連絡が入ったので、確認してみると、それは、石川県の野々市ではなく、四国の“野市店”に届けるはずの商品だったのだ。この様に全国には同じような地名がアチコチに存在する。勿論、関東と関西でも同じ地名が存在するのだ。例えば・・・　　　　　　　　関東　　　　　　関西京橋　　　　　きょうばし　　　きょうばし日本橋　　　　にほんばし　　　にっぽんばし狭山市　　　　さやまし　　　　おおさかさやまし三田　　　　　みた　　　　　　さんだ吉川　　　　　よしかわ　　　　よかわ草津　　　　　くさつ温泉　　　琵琶湖のほとりの街嵐山　　　　　らんざん　　　　あらしやましが　　　　　志賀　　　　　　滋賀野田　　　　　のだ市　　　　　野田阪神鶴見区　　　　横浜　　　　　　大阪まだまだ在るはずだが、これ位しか今は思い出せない。アナタの街にも、他の地域と同じ名前の市区町村ってあるかも知れませぬ。

  2006/05/07

• 213ページ目 【質屋】　質物を預って、金を貸す職業　

  江戸っ子は“ひ”と云う発音が出来ず、その“ひ”の部分を“し”と発音する癖がある。例えば「火を消して」なんてのは「“し”を消しな」と言ったりして、我々関西人には意味不明なことも間々あったりする。俺の祖母はチャキチャキの江戸っ子なので、こんな発音は、しょっちゅう耳にしていた。また、俺の本名は“ひ”と云う発音があるのだが、その“ひ”を言えない祖母は、やはり俺の名前でさえ“ひ”を“し”に変換して言っていたりもした。さて、今日の旅の友は【質屋】なんである。読みで云うと「しちや」なんであるが、実を云うと、関西でも“ひ”と“し”が入れ替わったりする習慣があるのは、あまり知られていない事実なので、ここにちょっぴり書いてみたいと思ったのだ。その【質屋】であるが、関西では「しちや」とは発音せず「ひちや」と云うのである。云わば江戸っ子の“ひ”の部分を“し”と発音する癖の逆で、“し”の部分を“ひ”と発音する癖が関西人にはあるのだ。なので、関西人は“敷布団”の事を「しきぶとん」ではなく「ひきぶとん」と発音するし“布団を敷く”事を“布団をヒク”と当然のように云うのだ。また、数字の７は「しち」ではなく「ひち」と云うし、教室の発音は「きょーしつ」と云うより「きょーひつ」に近かったりもするのだ。俺は生まれも育ちも大阪なのだが、そんな、江戸っ子と浪花っ子の発音の違いで悩んでいたりもするから我ながら面白い。ちなみに俺は関東人と関西人の“合いの子”なので、この“ひ”と“し”が入れ替わった発音のために時々頭の中がパニックに陥ることもあるのだ。例えば、俺が純血の浪花っ子なら「必要」と云う単語をワープロで打つ際、何の迷いも無く「ヒツヨウ」と打って変換できるだろう。しかし、混血である俺は「ヒツヨウ」なのか「シツヨウ」なのか解らなくなってしまうのだ。この「必要」と云う単語の発音は関東人なら、心の中では「ヒツヨウ」と思いながらも、いざ発音すると「シツヨウ」に近い発音で言う。それはまるで関西人が「七面鳥」のことを“心の中では”「しちめんちょう」と思いながらも「ひちめんちょう」と云ってしまうように。＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝関西と関東は、面白い程に違う。文化も考え方も性質も、全てが違う。俺は生まれも育ちも大阪の下町な筈なのに、この“違い”で未だに悩まされ続けている。で、仕舞いには関東人の嫁を娶ったりもしたから、余計に大変だ。そんな夫婦間に出来た子供達は、やはり俺と同じ“合いの子”なので、同じように悩まされ続けている。何だか、蛙の子は蛙を実感している今日この頃なんである。

  2006/05/03

• 210ページ目 【地震】　地殻の急激な変動で地面が揺れ動くこと

  【地震】は大嫌いだ。もうコリゴリだ。阪神・淡路大震災の時、名古屋に単身赴任していたのだが、国営放送から映し出される映像に愕然とし、いつもなら３時間位のところを２５時間かけて神戸まで行った。【地震】は大嫌いだ。もうコリゴリだ。俺は神戸市の隣の三田市にある私立学校に通っていたので、神戸在住の友達がたくさんいた。また仕事の関係で知り合った人間も阪神間に住んでいたし、身内も神戸に居たりもした。当時、ＲＸ－７以外にも“プロシード・マービー”と云うクロカン四駆を所有していたのだが、この“プロシード・マービー”が皮肉にもコンクリートとアスファルトで出来た大都市・神戸で大活躍するなんて夢にも思わなかった。割れたアスファルト焼け落ちた建物の残骸崩壊したビルの破片本来は可憐な姿であったはずのガーデニング類そこに有るはずの無い生活用具ガレキで覆い尽くされて境界線が分からない道路これらを乗り越えていくのだ。被災した俺の身内の家を目指して。俺の身内は山陽新幹線の高架が崩落した現場から徒歩で１分もかからない所に住んでいた。神戸市西区の伊川谷と云う地区だ。大阪から行くには崩壊か激しい西宮・芦屋・神戸市東灘区・灘区・長田区なんかを通り抜けるルートが近道なのだが、このルートで行くと途方も無い時間が掛かる。関東で例えるなら東京・日本橋から横浜・みなとみらい位の距離が、大阪・梅田～神戸・三ノ宮間の距離と同等なのだが、この距離を移動するだけで丸々一日も掛かるのだ。伊川谷は、その神戸・三ノ宮を越して、まだ進まなくてはならない。ちょうど関東で云ったら藤沢位までの感じだ。現地に向かう際には７人乗りのシートを全て倒して、ポリタンクに一杯詰め込んだ水とカセットコンロと、そのガスを詰め込めるだけ詰め込んで、各地に配り、帰りは７人乗りのシートを全て起こして大阪方面に行きたい人を乗せて帰る。何往復したのだろうか。そこまでの道中で“プロシード・マービー”が活躍したのだ。でも、そんな“プロシード・マービー”を俺は、その年（１９９５年）に手放した。その手放した動機は【地震】が原因なんである。阪神大震災の時、神戸は真冬だった。外は凍えるくらいの寒さだ。そんな中、自家用車を所有している人々は暖をとるために“狭いセダン”の中で“車中泊”を余儀なくされていた。でも、自家用車を持っていない人は、そんな“暖をとる場所”さえも無かったのだが。そんな光景を目の当たりにしていた時に“ボンゴ・フレンディ”なる車が発売されたのだ。この車は天井が電動でテントに早変わりする車なのだ。なので、シートをフルフラットにしたら下で３名、２階のテント部には２名が余裕で寝泊りできたりもした。そんな“ボンゴ・フレンディ”なのだが、さらに俺は“キャンパー”なるグレードを購入したのだ。この“キャンパー”は上記“電動テント”以外に“シンク”“冷蔵庫”“コンロ”“換気扇”“シャワー”“家庭用電源”が装備されていたのだ。それにオプションで“網戸”“全窓カーテン”“寝袋”“屋外テント”なんかを組み合わせて購入したのだが、その費用は総額で４５０万以上。でも、それでも惜しくは思わなかった。あの【地震】の現場を感じた身としては。そして今でも思う。【地震】は大嫌いだ。もうコリゴリだ。・・・と。

  2006/04/30

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