テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:音楽関係の本
超ジャズ入門 著者の中山康樹さんは、初心者がジャズを聴くときに何を聴けばいいのかということに対して、「ブルーノートレーベルのレコード(CD)」「マイルス・デイビスの作品」の2点を聴くことを徹底して勧めています。 なぜマイルス・デイビスか。 その答えは、この本の中で次のように書かれていました。 つまりは、マイルスのCDを買えば、マイルスのみならず、そこに参加している、しかも超一流のミュージシャンの最高の演奏がついてくる。さらには、それを聴くことによって、歴史もスタイルの変遷もなにもかもが手に取るように、そしてここが肝心ですが、「とてつもなく大きな感動」とともに理解できる。(P227~228より) 今日聴いたマイルス・デイビスの『カインド・オブ・ブルー』(1959年)ですが、確かに豪華な面々です。 マイルス・デイビス(トランペット)、ジョン・コルトレーン(テナー・サックス)、キャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)、ビル・エヴァンス(ピアノ、2曲目のみウィントン・ケリー)、ポール・チェンバース(ベース)、ジミー・コブ(ドラムス) 2曲目は、「FREDDIE FREELOADER」という曲で、テーマはシンプルなブルースですが、ソロでそれぞれのミュージシャンの特徴が現れていました。マイルス・デイビスは、ジョン・コルトレーンやキャノンボール・アダレイに比べて音数は少ないのですが、ソロに展開があり、まさに歌っているのです。スケールを弾いていくのではなく、まさに歌い上げるソロ。 以前とあるギタリストから、「頭に鳴っていない音を弾くな」ということを言われました。ギターはスケールの知識などがあると、ポジションを探して弾いてしまいがちです。すると、全くかっこよくないソロになってしまうのですね。だからこそ、頭の中に浮かんだ音だけを弾くということが重要なのです。しかし、インプットがなければ、結局頭の中にフレーズが浮かんでこないわけです。だからこそ、マイルス・デイビスのように歌っているソロをたくさん聞いて、自分の引き出しを増やしていく必要があるのだと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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