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蔵王温泉に1泊し、翌朝8時にバスで出羽三山に向かった。今回のツアーの
目玉である出羽三山とは、羽黒山、月山、湯殿山を総称したもので、もともと 修験道の聖地であり、羽黒山にその伝統が色濃く残されている。今回は 月山には行かず湯殿山と、羽黒山に向かった。修験道は山に籠もって厳しい 修行をすることによって「しるし」を得ることを目的とした神仏が融合した 宗教である。山を神として敬う山岳信仰と、仏教、道教、陰陽道が習合した 日本独特の宗教で、開祖は役行者とされている。修験道の実践者を、修験者 または山伏という。なんとも理解しにくい宗教であるが、平安時代には盛んに 信仰された。主な霊場、社寺は全国に分布している。主なものは熊野三山 出羽三山、醍醐寺、円城寺、立山、恐山等である。 始めは湯殿山神社へいった。参道の入り口には巨大な鳥居が聳え立ち、、それを くぐると厳しい石の階段が本殿まで登り下りして続く。本殿は社はなく、大きな岩と 温泉があるだけであった。なんとも妙な感じであった。晩秋の紅葉が美しかった。 写真は次に廻った羽黒山の有名な五重の塔である。杉の古木に囲まれた国宝の 塔は見応えがあった。羽黒山は表参道から登ると2446段の階段があり、登り切った 所に合祭殿がある。今はそこまでバスで登れるようになっている。2446段の階段は 年寄りにはとても登れない。合祭殿は誠に見事な神社であった。重厚な柱,天井 建物本体の建築の見事さに、今日の日本の物作りの原点を見た。出羽の山奥に かかる精緻を尽くした社殿や、五重の塔を作り上げた先人の知恵と努力に頭が下がった。 旅の2日目は羽黒山から酒田に出て、湯の浜温泉に泊まった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.03 11:21:32
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