去る7/13に行ってきた、
『ルーブル美術館展 ~愛を描く』
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/1bc3102abed609fde5b04cd2269943de2da21ffe.42.9.9.3.jpeg)
京セラ美術館にて開催。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/d16fe147540c9c5456ffe285e74f38e5c82c2cb3.42.9.9.3.jpeg)
人間の根源的な感情である「愛」は、
古代以来、
西洋美術の根幹をなすテーマの一つでした。
ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、
現実の人間の日常生活を描く風俗画には、
特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、
官能的な悦び、
あるいは苦悩や悲しみが、
様々なかたちで描かれています。
一方、
宗教画においては、
神が人間に注ぐ無償の愛、
そして人間が神に寄せる愛が、
聖家族、キリストの磔刑、
聖人の殉教といった主題を介して、
信者たちに示されています。
本展では、
西洋社会における様々な愛の概念が
絵画芸術にどのように描出されてきたのか、
ルーヴル美術館の
膨大なコレクションから精選された
73点の絵画を通して浮き彫りにします。
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/6ac40eef84a438818ca851a270e6aabc45e71dc6.42.9.9.3.jpeg)
16世紀から19世紀半ばまで、
ヨーロッパ各国の主要の画家によって
愛の表現の諸相をひもとく、
かつてない趣向の展覧会です。
確かに
かつてない趣向だなあ。
『愛』がテーマで、
様々な愛の形を
ルーブルの絵画で見せていくだなんて。
知らない画家の絵が大半だったけど、
そんなの関係なく、
見入っちゃったわね。
^ ^
プロローグ 愛の発明
知らない画家が大半だった中で、
珍しく知ってる画家。
ブーシェ
『アモルの標的』
これが
いきなりお出迎え。
ポスターにもなってる
メインの絵画が
いきなり登場でちょっとびっくり。
*´艸`
3メートルくらいあるでっかい
絵画だしねー。
迫力ある ! ! !
ポスター
↓
第1章
愛の神のもとにー古代神話における欲望を描く
ギリシア・ローマ神話の愛は、
相手の全てを自分のものにしたいという
強烈な欲望と一体となっている。
本章では、
このような欲望を原動力とする
神々や人間の愛の展開が、
絵画ではどう表現されたのか、
たどっていく。
ルイ=ジャン=フランソワ・ラグルネ(兄)
『ディアネイラを略奪するケンタウロスのネッソス』
ギリシア・ローマ神話の
英雄ヘラクレスの冒険譚の一つを描いた作品。
美貌で知られた
王女ディアネイラは、
ヘラクレスの妻となった最後の人間。
ケンタウロスのネッソスが
ディアネイラを略奪しようとしているシーンで、
裸の老人のエウェノスが
ネッソスの後躯にしがみつい
て阻止しようとしている。
また左奥にいるヘラクレスが
略奪者を射ようとしている。
・・・・・・・・。
いやこーゆーの、
愛じゃなくて犯罪だから。
;゚Д゚
と、
現代人はマジで思う。(苦笑)
再び登場。
ブーシェ
『プシュケとアモルの結婚』
ブーシェの
パステルカラーの色遣いが好きだわあ。
女性の略奪の絵なんか見た後で、
ブーシェの
ハッピーエンドの愛の絵を見ると、
心が安らぐ~笑。
^ ^;
ちなみに
プシュケとアモルの話と
は・・・
美貌で知られた王女プシュケは、
嫉妬した女神ヴィーナスの策略により、
醜悪な生き物と結婚させられそうになりますが、
プシュケに恋したアモルは、
彼女を自分の宮殿に運びます。
そして
自分の姿を見ることを固く禁じつつ、
夜間だけ彼女とともに過ごすという
奇妙な結婚生活を送りました。
しかしある晩、
プシュケは
眠る夫の姿をランプの灯りで見てしまい、
怒ったアモルは飛び去ってしまいます。
以後、
さすらいの旅に出たプシュケは
数々の試練を乗り越えてアモルと再会し、
最後は天界で結婚式をあげました。
第2章 キリスト教の神のもとに
キリスト教における
愛の表現を探る。
そこには、
愛する者を所有するという
古代神話の愛とは対照的な、
愛する者のために
自分を犠牲にする愛が見いだされる。
サッソフェラート(本名 ジョヴァンニ・バッティスタ・サルヴィ)
『眠る幼子イエス』
![](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/280767834decd9e0d5bf063c7f34fb8935a0e90f.42.9.9.3.jpeg)
後編に続く。