溺愛なんでしょうか
動物を可愛がることは大切なことです。ただ、それが度を超すと非常に愉快な人達になってしまうわけでありまして、愛犬家と称して世間が見えていないおばはんの急増が良い例でしょう。とあるHPに面白い記事がありまして。国際環境保護団体である、かすがいのグリーン豆…もとい、「Greenpeace」の過剰保護活動を上回るとも言える素晴らしき国際動物愛護団体で「PETA」という団体があります。「People for the Ethical Treatment of Animals」の略称で、過激な宣伝戦略と大企業批判で最近めきめきと頭角を現してますが、そんな頭角を現して貰っても心底迷惑な話です。動物愛護団体故に、彼らは全員ベジタリアンを名乗っていますが、個人的に思うんですが、人間は草食獣ではないので、野菜しか食べないでいると栄養失調になったりしないんでしょうか。それはさておき、「PETA」で有名な騒動と言えば「毛皮は美しい動物と”醜い”人間に着られている」と宣ってメンバーがヴェルサーチの店頭でこぞって全裸でデモしたことでしょうかね。抗議するのは結構ですが公然猥褻で捕まりますよ。うつくすぃお姉様方なら大歓迎ですが野郎までされると瞬く間に射殺したくなります。で、最近またもや面白くて駄目になる抗議行動をとってまして。カーネル・サンダース爺さんがシンボルのケンタッキーフライドチキンに対し、「おいしさの秘訣は”残酷さ”」と書いたケンタッキーのパッケージを作って、中におもちゃの血みどろのプラスチック製のチキンやおもちゃの血等を詰め込み、チキンを買いに来た子供達に配るっつーか押しつけるそうです。大の大人が子供泣かしてどうする。パッケージは見た目普通のケンタのパックですが、でかでかと「Bucket of Blood」つまり「血みどろのバケット」ちゅーロゴをあしらい、カーネル爺さんが羽むしりとった生きてる鶏をぶら下げて包丁突きつけてるという、まさに鶏をさばこうとしている瞬間のイラストで構成されておりまする。確かにこんなフライドチキンは食いたかないですが、見つけたHPでも仰ってましたが、これはこれでレアアイテムとしては良いものになるかと。(待てご丁寧に「生きたままくちばしを切ってフライにするんだよ。」と書いてあるそうですが、そんな調理法ではあの美味しそうなチキンに仕上がりませぬ。毛皮製品のために動物が必要以上に乱獲され続けていると言う抗議は理解できますけども、少し前に「PETA」は、まっくだーなるを「血みどろの牛殺し」と猛烈批判してたそうで、今度はケンタに飛び火するし、終いには寿司バーにいちゃもん付けそうな勢いです。「PETA」の所行は営業妨害に止まってはおらず、スペインで有名な「牛追い(追われ?)祭」にて闘牛の残酷さを抗議するためという名目で、一体どうしたらそう言う発想になるのか分かりませんが全裸で走り回ったそうです。毛皮騒動と言い、「PETA」はストリーカー集団ですか?更に更に。オクラホマ州にあるスロータービルという村を、ベジ・ビル村に改名するよう要請したとか。なんのこっちゃ抹茶に紅茶なんですが、スロータービルのスペルを見ると「Slaughterville」となります。でスロータービルのスローター(Slaughter)が、和訳すると「屠殺」「大虐殺」「完敗」という、これでもかと言うくらい負の要素満載な単語だったりするわけで、これを踏まえて村の名前を直訳すると「屠殺村」なんていう物騒な村になってしまうため、家畜を殺すなんて言う名の村は許せないと言うことで「Veggie・ville」つまり「野菜村」に改名しろと異議申し立てをしたわけであります。「野菜村」もいい加減頭悪いと思いますが。「PETA」は、改名した暁には、2万ドル(約210万円)相当の野菜ハンバーグを村に寄付すると申し出たそうですが、そんな物貰っても心底はた迷惑この上ないです。ちなみに村の名前の由来は、19世紀にこの地域一帯を治めたことに貢献した家族の名前にちなんでつけられた、屠殺が頻繁な村ではなくスローターさんを讃えて付けられた村名なんだそうで、スローターさん家族の職業は織物店と鍛冶屋店です。全く畜産とはかけ離れてますが「PETA」にはそんなことはどうでも良いみたいです。当然というか、村も改名する気は更々無いみたいです。210万円分の野菜ハンバーグだけで村名を改名する国なんぞ何処探しても存在しないと思います。 これ以外にもニューヨーク州はハンバーグ市に対して名称をベジバーグに変えるように要請し、改名してくれるなら15000ドル(約180万円)分の野菜ハンバーグを当地の学校に出資すると申し出たそうでいよいよ持って脳味噌が繊維質と化してまともな機能をしていないとしか言いようがありません。つーかなんでそこまでして野菜ハンバーグやねん!終いにはハドソン川沿岸にある数百年の歴史のあるフィッシュキル(FISHKILL)という町を相手に「魚が大量虐殺されているイメージがある」という理由でフィッシュセーフ(FISHSAVE)、つまり「お魚さん守ってます」町という名称に変更するよう要請した事もありまして、この町が1600年代にオランダ人に統治され「魚の居る小川」と言う意味で「FISHKILL」という名称になった由来を全く持って無視しているという凄まじさ。オランダ語で「KILL」は「小川」を指すらしいです。やっぱりこの町にも報酬として野菜ハンバーグの寄与を迫ったのでしょうか。なんと言いますか、此処まで来ると「PETA」は、動物愛護もへったくれもなく、ただ単に質の悪い菜食原理主義の露出狂集団になってしまっているんですが如何なもんでしょか。動物の乱獲は確かに御法度この上ないことでありますが、食すための畜産業に矛先を向けるのは筋違いではないでしょうか。そもそも野菜だって生き物ですよ。「愛は盲目」とはよく言った物です。今日は以上!