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カテゴリ:園芸
中日春秋 (書写)
NАТOの海領土侵攻極暑かな バルト海は十七世紀、「スウェーデンの湖」だった。当時のスウェ -デンは海を囲むように領土を確保し、交易で富を得ていた▼バル ト海進出を熱望したのがピョートル大帝のロシア。徴兵制導入など で強兵に努め「北方戦争」でスウェーデンを倒し、バルト海の覇者 に。強国の地位を得た▼沿岸に建設され、新首都となったのがサン クトペテルブルク。この古都出身のプーチン大統領は以前、世界で 最も尊敬する指導者を英紙に問われ、ピョートル大帝と答えている ▼長く中立を旨としてきたスウェーデンが米国などを中心とする軍 事同盟、北大西洋条約機構(NAТO)に加わる見通しになった。同じ ように中立外交を続けてきたバルト海沿いのフィンランドも四月に 加盟している。「NAТOの湖」が生まれるのだろうか▼沿岸の二国 が加盟を望んだのは、ウクライナに侵攻したロシアへの不信から。 ウクライナをNAТOに近づけまいと始めたともいわれる力の行使が かの海を波立たせたことに、プーチン氏は何を思うのか▼『ピョー トル大帝とその時代』(土肥恒之著)によると、大帝の葬送では、 文人が頌詞でこう讃えた。「彼は世界中のロシアの名を高からしめ、 そしてロシアの栄光は終わることはないだろう。(中略)亡骸が我 々に残されたとしても、彼の精神は生きつづける」。現指導者は後 にどう語られるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.07.14 16:06:05
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