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カテゴリ:園芸
中日春秋 (書写) ヒット曲ダークダックス秋の声 盛岡のおでん屋さんでの話だったらしい。お酒がすすむにつれ、 その場にいたお客さんがある同じ歌を口ずさむようになったそうだ 。お店の人まで歌っている。甘いメロディーにロシア民謡のような もの悲しさもある。「盛岡市民なら皆、知っていますよ」という▼ 曲の良さにひかれ、お客さんから口伝えに教えてもらったのが、男 声コーラスグループのダークダックス。 1961年、これを「北上夜 曲」としてヒットさせる▼ダークのバス担当、ゾウさんの遠山一さ んが亡くなった。93歳。おでん屋さんで「さあ、皆さん、歌って歌 って」とせがみ、割り箸の袋に採譜したのがゾウさんだったと、ゲ タさんの喜早哲さんが書いていた▼ゾウさんがダーク最後のメンバ ーだった。再結成はあちらになるというのが寂しい。ときに力強く 、ときに切なく。自在に表現できるハーモニーの美しさ。「大人の 芸」がまた、消えた▼十八番のロシア民謡や「雪山讃歌」「銀色の 道」などヒット曲はもちろん、「光る東芝」「明るいナショナル」 の企業ソングを思い出す方もいるか。丁寧で正確な歌唱、明るさ、 強さ。未来を夢みて前向きに進みゆく高度成長期の「テーマソング 」を歌うのにふさわしい歌声だったのだろう▼〈山よさよなら ご きげんよろしゅう〉。やはりダークが長野・志賀高原で「発掘」し たという「雪山讃歌」で見送る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.10.01 05:30:04
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